本をパラパラとめくっていると、「頭面瘙痒」という文面を見つけました。
あれ?普通の「痒み」とは違うの?と思ったので調べてみようと思います。
痒みの記事はこちら→痒みの原因
頭面瘙痒は頭、顔、首、に限定して現れる痒みらしい
そしてどうやら、痒みの発生機序も異なるようだ。
風熱上扰によるもの
汗をかいた後に痒くなるものがこれに相当する。
汗は身体の内部から外側へ、主に水分を排出するが、この時逆に外からの侵入も容易くしているのだが
開いた穴(汗腺の様なもの)から風の邪が入り込むことで痒みが発生する。
痒さの特徴として、「虫が這う様な痒み」を発生させ、痒い場所もコロコロと変わってゆく。
1箇所に止まらない「風」の性質がよく現れた痒みと言えよう。
血熱風燥によるもの
元気過ぎる人に現れる。
「元気過ぎる」というのは、血気盛んな人を指しているのだが、気血が多過ぎるのは熱を持ち易いことを意味する。
多少の熱は感情や身体を動かす原動力となり、元気な人物像を作る。
しかし、熱が溜まり過ぎると、落ち着きがなくなったり、イライラしたり、興奮して眠れなくなったりと不調の原因となる。
そういう状況の時に頭の痒さが現れたら血熱風燥が疑われるだろう
他にも口の渇き、頭皮の渇き、頭皮が屑となって落ちる、といった渇きの症状を呈する事もある。
虫毒によるもの
いるゆる「アタマジラミ」が頭に寄生することで発生する。
アタマジラミは髪の毛に寄生し血を吸って生活するが、粘着力の高い卵を髪の毛にビッチリ付けるためにシャンプーで根絶させるのは大変難しい。
治療としては主に薬での駆除を第1選択としするも、繁殖スパンが短く薬の耐性を持つ可能性も高くなっている。
しっかり効く薬を選び、根絶させることが重要だ。
感染経路は頭皮同士をくっ付ける、帽子やタオルなどから直接感染する「接触感染」。
保有者との接触の際には注意だ。
人に寄生するシラミは大きく
頭に寄生する「アタマジラミ」
衣服や布団などに寄生する「トコジラミ」
陰毛に寄生する「ケジラミ」
がいるが、それぞれの生活環境にはそれぞれのシラミしか寄生できない。
毛に引っ掛ける爪の形が違うからだと考えられている。
頭の痒みにおいてもポイントとなるのは風邪と熱邪のようですね。
この邪たちをいかに外に追い出せるかが痒みを止めるポイントですね。
以上、頭の痒さでした!
伊澤