夏になると気になるのは虫刺され。
特に、蚊に刺されると痒くて痒くて仕方ない!
今回は、そんな悩める肌の痒みについてのお話です。
痒みの原因は主に「内風」と呼ばれ、身体の中に風が吹いていると考えられてきました。
虫刺されも、乾燥肌も、身体の中で風が吹く要員があるのです。
血熱によるもの
温まった空気が対流を起こす様に、熱が篭ると風を生み出します。
辛い物の食べ過ぎ、焦りなどの心因的な要因で血に熱が篭る事を起点に風が発生します。
掻きむしると痒さは悪化し、熱がベースにある為に冷やすと楽になります。
夏になると痒くなる様な症状はこれがメインかもしれません。
血虚によるもの
血は身体に栄養を運びます。
この血が不足し皮膚を栄養できなくなると皮膚は乾燥し、風を産みます。乾燥しているので搔くたびに皮膚の屑が吹き、搔いた爪痕が残るのが特徴です。
年齢を重ねる、体質的に気血が少ない方に起こりやすいです。
風湿によるもの
痒みを伴う発疹のことです。水疱瘡(みずぼうそう)などをイメージしていただくと分かりやすいかと思います。
風の邪から来る痒みと、湿の水疱、両方の性質を持っているのが明らかで
水疱を掻いた後に組織液が流れ出ることもあります。
夏場から秋にかけて発症する事が多くなります。
風盛によるもの
痒みの原因である「風」の勢いが更に増したものです。
これまでにあった皮膚の栄養不足や熱の亢進、外からの風の邪
これらが悪化する事で勢いを増します。
痒みは転々とし、一日中何処かが痒くなります。
風が強まる春によく見られます。
風寒によるもの
風の邪・寒さの邪が体内に侵入する事で発症し、顔や首・手に症状が現れます。
冬場に見られる乾燥肌の様なものでしょう。
温めたり、汗をかく事で症状が和らぎます。
この中で虫刺されはどこに分類されるでしょうか?
恐らくは血熱でしょう。それも刺された箇所の限定的な。
体内に入った毒を排除する炎症反応は熱症に分類出来るためです。
と、言うことは、痒さに我慢できない時は冷やすと良いのです。
是非やってみてください。
伊澤