足の痛み・腫れの中でも何故か仲間外れにされていた「膝」。
特別に分類分けされるのだから、また違った病理があるのだろう。
足とはどんな違いがあるのか、早速みてゆこう。
膝の痛みの原因になるものの一つ目は
気血両虚によるもの
膝に関わる肝、脾、腎のいづれか、あるいはいくつかの力が弱まることで発生する。
他の病で力が弱まった所へ外邪が侵入し膝の痛みを引き起こす。
特徴としては、他の病から早い段階で発生し、足の怠さが少しずつ現れてゆく。最終的な痛みは強くなはなく、歩ける程度である。
肝腎陰虚によるもの
上の気血両虚と似た症状がでるが、こちらの方が症状が重く、歩けなくなる事もある。
他の病の後になって発生する事があり、とても痩せている方に多い。
湿熱阻滞によるもの
湿熱の邪が膝に溜まり、経脈を詰まらせる事で痛みが生じる。多湿な環境に身を置いた後に発生する事がある。
特徴的なのは膝に熱感を帯びる事。その他の症状としては、舌の苔が分厚く・黄色くなる、顔が脂っぽくなる。
寒湿阻滞によるもの
こちらは寒湿の邪が膝に溜まるもの。
湿熱とは逆に膝に冷感を感じる。また、雨天に痛みが増す特徴がある。
舌の苔は白く厚くなり、顔も青白くなる。
膝の痛みの原因はまだまだある。次の記事にて紹介してゆこう。
スタッフ伊澤