関節の変形は、正常な形態の関節に改変が加わり、強張り、強直、奇形が発生し、関節運動に影響を及ぼすものを指す
主な原因としては
気滞血瘀、痰瘀痺阻、肝腎損虚などがある。
それぞれどんな特徴があるのかを見て行くと
気滞血瘀によるもの
関節に長い間外邪が留まったり、外部から傷害が加わる事によって関節に障害や変形を起こす。
関節変形の他には斬られたような痛みが発生し、舌は黒く、脈はじゅくじゅくした様になる。
痰瘀痺阻によるもの
生理物質が虚す事で邪を離すことが出来ず、瘀血や痰湿が関節に鬱滞する事で発生する。
症状としては
関節付近の変色(黒色)、激しい痛みが起こる、曲げ伸ばしが出来ない、舌は紫、脈は細くじゅくじゅくする、といった瘀滞の特徴的な物が現れる。
肝腎損虚によるもの
長患いによって肝腎を痛める事で発生する。
肝は筋を動かせなくなり、腎は骨を栄養できなくなる。関節は段々と変形、動かなくなって行く。
この段々と症状が現れる事が肝腎損虚の特徴的な症状である。
この他には
眩暈、耳鳴り、足腰の怠さ、火照り感や寝汗といった肝腎の虚で現れる症状も併発する。
この他にも、胎児の時に腎気が不足すると身体を形成する際に関節の変形が起こり、先天奇形となる。
伊澤