挛急とはこわばり、引き攣りのこと。指の関節がこわばって曲げられない事を手指挛急と言います。
この症状の主な原因は
血不足、血燥、寒滞経脈があげられます。
血不足によるもの
血の不足によって筋肉を栄養できない事で現れます。
血の不足は吐血、便秘、産後の出血などの出血が原因だったり、体質的に血が少ない場合などがあります。
症状の進行はゆっくりで、こわばりの前に痺れ感が現れる事が多いです。
随伴症状としては
眩暈、動悸、顔色が黄色くなるなどがあります。
血燥によるもの
こちらは発熱の後に発生する事が多く、熱により液体成分が減り、筋膜を潤せずに発生します。
灼熱感の後に出現し、皮膚の乾燥や痒み、口の渇き、便秘などが一緒に現れます。
寒滞経脈によるもの
寒さによって経脈の流れが阻まれ発生し、引き攣り、関節が曲がらないなどの症状が現れます。
その他に現れる症状で2つのタイプが存在し
腫れを伴って、寒さや多湿の環境で悪化するタイプ
慢性の疾患の最中に引き攣りが現れ、夜間に悪化するタイプがあります。
冷やすと悪化し、温めると楽になるという特徴が寒滞経脈では特徴的です。
伊澤