2022/9
肩甲骨下端を結んだ線上で、胸椎棘突起間(第7胸椎下)にあるツボが至陽(しよう)です(甲乙経より)。
だいたいに背骨上にあるツボは表証(外界の温度、湿度などの影響で症状が出るもの)に効きやすいという特徴がある。
例えば風邪、皮膚病、神経痛の一部などですね。
至陽は、また《止嘔作用》がとても強いツボとして名を馳せる。
《止嘔作用》は嘔吐もしくは吐き気を止めること。
ちょっと特殊な技法は必要なのであるが、
それを知ってさえいれば良く効く。
表証に効果的な背骨上にあり、止嘔作用が高いのなら、
一番使える場面は感冒症状のひとつとしての吐き気とか、
冷えから肩首が凝った時に同時に起こる吐き気や嘔吐などであろう。
※一定期間を過ぎると『養生&ツボのお話』に収められています。