2022/8
今日昼休みにスタッフの皆とコロナ後遺症を中医学でどう分析するかについて討論した。
デルタ株まで後遺症の症例は5例に満たないが、7月後半から突然に急増する。
すごい勢いで増えました。
咽喉痛を伴い発熱というパターンが多い。
発熱の後に咽喉痛の方も少なからず居られる。
悪風〜発熱の方は一例のみ
頭痛を伴うかたも多い。
ということ判明します。
これからわかるようにデルタ株と違い、オミクロン株の場合は、
風熱の邪が侵入したものが多いと定義できるようです。
ここからちょと専門的で恐縮なのですが
1 咽喉に直に侵入する。
2 表に客す(邪が表面にくっつくイメージ)。
3 皮膚に侵入する。
の3パターンがありそう。
※2のパターンは39度を超える熱はでるももの後遺症は比較的少ない。
※1のパターンは咽喉痛のみ遺すことが多い。熱によって咽喉が乾燥しているケースが多いのでしょう。肺熱が肺陰液不足で処理する。
※問題は意外に3の皮膚に侵入するパターンだろう。
正気が強い方(気、血、精が充実している方)なら早晩後遺症を残さずに回復する。
正気がそれほどない方が問題だと思う。
発汗過多などで気血を消耗してしまい、その後気血不足から倦怠感思考低下を引き起こす症例が多い。幸いのも熱痙攣の例はなく安堵する。
この倦怠感主体の治療には少し時間がかかる、
腹部を見ながら気血を充実させてゆく。
また、表、皮膚(肌)の調整するのは太陽経である。
鬱熱の残存があればここをどう使い方が決め手となる。
注)ここでいう後遺症は正式な医学定義の後遺症というより、発症後2週間〜3週間時での残存している症状を指す。
※この記事は一定期間を過ぎると《院長の呟き》に収められています。