2022/7
東洋医学には経絡と病状を結びつける考え方があります。
たとえばAという経絡の乱れでは××、××の症状があらわれる。これをA証あるいはA病という、という感じでしょうか。
陰部から発して体の前面部正中線上を走る経絡が任脈(にんみゃく)です。
任脈証の下りを読んでいました(素問・骨空論)ところ、ある患者さんの陰部神経痛の症状と類似していることに気付きます。
それで患者さんの陰部神経痛を任脈証として処置しましたところ、急激な回復を見ました。
この方の陰部神経痛は肛門部の圧迫の他、生理時に増悪するという特徴があります。
この傾向がなかなか難儀だったのが一挙に改善に向かいました。
やはり先人の知恵とは有難いものですね。
※一定期間を過ぎると陰部神経痛の項に格納されています