こんにちは!カーリングを見過ぎて「ないすー」が口癖になっている研修生の大久保です。
スポーツを楽しむ姿勢に感銘を受けました。
さて、春が近づいてくると憂鬱になる方も多いと思います花粉症のおはなしです。今回はその中
でも『花粉症による鼻水』についてです。
最近では少しずつ東洋医学が認知されてきて、テレビなどで紹介される機会も増えてきましたので
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、花粉症の鼻水には曲池が良いみたいですね。
数年前、私が鍼灸学校へ行っている時も、よく担当教師が「花粉症の鼻水には曲池」という呪文の
ようなフレーズを数名言っていた記憶があります。実際に私が治療している時にもこの時期に
なると曲池を打って効果が得られてはいるのですが、この前ふと「曲池の何が花粉症の鼻水を止めて
いるんだろ」となり、調べてみる事にしました!
まずは中医書で『鼻水』の項目で原因を調べると
風寒・風熱・湿熱・燥熱・気虚・腎虚と出てきましたが・・・
どうもしっくりきませんね。そもそも花粉症のメカニズムを言えば『鼻や目の粘膜に花粉が
付着する事で免疫が過剰に反応し、異物と認識して排出する』ことを指すので、表裏の関係でいく
なら身体の表面に出る“表症”になります。
そこで原点に戻り、曲池というツボの性質を調べてみると
解表・去風・消腫・止痒という性質が出てきます。(他の性質もありますが今回は省略します)
おー。花粉症の治療穴にふさわしい性質が出てきましたね!
長くなりそうなのでここからはダイジェストでお送り致します。
・性質の中で鼻水の治療ができる可能性のある解表と去風に注目する。
↓
・治療法が書いてある中医書で『○○解表法』や『去風○○法』の中で解説されている全ての
ツボをピックアップする
↓
・風以外の五邪(熱・湿・燥・寒)や五臓六腑が起点になって出る症状に使うツボを除外する
すると…
曲池・風池・大椎・合谷・手三里と、なかなか除外できなかった外関が残りました。
やはり曲池は強いですねー!
曲池・合谷・手三里は人差し指〜反対側の鼻に走る手の陽明大腸経に属するツボですので、
鼻の症状には「そだねー」という印象です。ここで「そもそも免疫機能に誤作動を起こさせている
張本人は?そこは流石に内側の五臓六腑??」と、さらなる迷宮に迷い込みそうで、まだまだ研究を
継続しなければいけなさそうですが、今後の治療手段の一つとして役立ちそうな結果でした!
研修生 大久保昌哉
※新着時期を過ぎると左サイドバー《花粉について》に収められています。