今の時期、電車で座る場所を間違えると凍える事を学習した大久保です。換気のため窓を開けているので、
入ってくる風の向きも考えなきゃいけませんね!
さて、私が訪問治療している患者様で主訴、四肢の知覚異常。他にお困りの事が無いか聞いてみると、
目眩・耳鳴り・聴力低下・足腰に力が入らない・動悸・不眠・寝汗・夜間頻尿の症状をお持ちの方が
いらっしゃいます。
症状が現れた時期など色々とお話しを聞いて、『まずは肝腎の陰液不足を補おう』との考えに至り、
半年ほど鍼治療を行ったのですが思うような治療効果が上がらないと悩んでいた去年の10月。
ご出身の鹿児島ではお灸が盛んで、ご自身も小さい頃によく据えられていたのでここでもできないかとの
ご相談を頂きました。
お灸の性質は「流す」というイメージが強いので、「陰液を補う」治療を続けたいと思いつつ、ご希望通り
お灸を今ままで鍼をしていたツボに据えてみと、今までで一番調子が良く感じるとのこと。3ヶ月程経った
今では動悸以外の症状は時々しか出ないとのことでした。
この結果は私の鍼操作の技量不足なのか。患者様の体質に合っていたのか。はたまたお灸の性質を考え直さ
なければなのか…
この嬉しい“誤算”を“必然”に変えられるように、もっと勉強しなければと思いつつ、貴重な経験を
させて頂いた患者様に感謝の気持ちでいっぱいな週末でした。
研修生 大久保昌哉
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