痔瘻(肛漏)

「痔ろう」とは、直腸と肛門周囲の皮膚をつなぐトンネルができる痔のことを指す。

肛門周囲に膿がたまる状況が慢性化することで「痔ろう」が形成されます。

形成される主な原因は肛門の組織に細菌が侵入すること。下痢などを通じて大腸菌などの細菌が肛門腺へ入りこみ化膿を引きおこした結果、腫瘍を形成。進行し肛門の内外をつなぐトンネルができることで「痔ろう」となります。

特徴としては、肛門周囲張れてズキズキ痛むこと・お尻に熱感を伴うこと・膿が出ることが挙げられます。

上記、現代医学的な「痔ろう」の説明ですが、東洋医学ではどのように考えられるのか?

以下、解説を行っていきたいと思います。

 

●痔ろうについての東洋医学的解説

「痔ろう」は「肛漏」という。肛門周囲に溜まった膿にって、肛門周囲部が破られる。その後、傷口が癒合しないで外部へと通ずる管を形成し、そこから膿が漏出され、したたり落ちるのが止まらない状態を指す。

熱型

気候や濃い味や酒、辛いものの過食により体内に熱が生じることが原因となる。

熱が腸・肛門周囲に停滞し、血や津液が燃やされた結果、膿が形成される。さらに熱はこれを潰破することで痔ろうが生じる。
(特徴)
肛門周囲は赤い腫れ、痛み、熱感を伴う・黄色く粘着度の高い膿

(そのほかの症状)発熱・口の渇き・便秘・尿が濃く少ない

A
虚熱(きょねつ)型
身体を冷ます物質が不足することで、体内に相対的な熱が発生する。その熱が体内の血や津液燃やすことで膿を形成し、潰破されることで痔ろうが生じる。熱の程度は熱型と比べて低いために、発症はゆるやかであることが特徴的である。働きすぎや思慮過度、過剰な性生活が原因とされる。

(特徴)肛門周囲は赤い腫れ、痛み、熱感を伴うが熱型ほどではない・さらさらとした膿
(そのほかの症状)倦怠感・寝汗

B
虚寒(きょかん)型

冷えにより生じる。気の作用の一つに体をあたためる作用がある。気が不足し体を温める作用が不足すると、体内に冷えが生じてしまう。冷えは体内物質を固める性質を有しており、肛門部の血や津液を固めた結果、膿を生じる。膿の漏出が長時間続いた結果、気が損傷したことが原因となることが多い。また気は固摂作用(物質を漏れ出ない作用)を有しており、不足することで膿は体外へ漏れ出る。

(特徴)肛門周囲は熱感なく、青くなる・さらさらとした膿がしたたり落ちる
(そのほかの症状)寒がる・息切れ・倦怠無力感

スタッフ 杉本

 

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