いぼ痔(痔核・肛門生痔)

鍼灸はいろいろな疾患に対応しております。

「痔」もその内のひとつ。なかなか言い出せない・どんなことをするのか分からないため病院にかかりにくいという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

当院では主にお話しを通じて原因を考え出し、手足・体幹のツボを主に用いて治療を行っております。今回は「いぼ痔」についての解説を行っていきたいと思います。

  

中医書では「いぼ痔」を「肛門生痔」と表記されており、直腸の末端や肛門部の血脈が滞り、静脈瘤が形成される現象を指す。痔核の分類は以下の通り。

 

@風+熱型(気候型)
気圧・高温の気候が原因となることが多い。熱は風を生じさせるという特性を有しており、熱と熱によって生じた風が、肛門に達し停滞することで痔核が生じる。熱による水分損傷で便は乾燥して硬くなっていることが多い。
(特徴)出血することが多くポタポタと点滴する
(その他の症状)口や舌の乾燥・動悸・頭のふらつき・尿が少なく濃い

 

A湿気+熱型(飲食不摂生型)
濃厚なもの、辛い物、酒などの摂取過多によって胃腸に湿熱が生じる。この湿熱が下降し、大腸・肛門部に停滞すると粘着性のある「湿」が肛門部の血の流れを滞らさせることで痔核が形成される。

(特徴)排便時は痔核が脱出しポタポタと出血することもある・肛門に灼熱感がある
(その他の症状)身体が重だるい・食欲不振

  

B気+血の停滞型
肛門部の気・血の流れが滞ることにより痔核が生じる。原因としては、長時間の坐位・妊娠による肛門部の圧迫などの「物理的圧迫」や全身の気や血の流れをコントロールする五臓六腑の「肝」の疏泄失調などが挙げられる。

(特徴)出血量が比較的多い・残便感が生じる
(その他の症状)腹部の張感

Cエネルギー不足型
気の働きのひとつ「固摂」作用。体内の物質が外に漏れ出ないようないする作用・内臓を位置にとどめているを有する。気の不足することで、体液に物質が漏れ出ること・内臓の下垂が生じてしまう。

体内にある血が体に漏れ出ることで痔核を形成する。また内臓の下垂により痔核が脱出しても自然に戻らない。(気が充足している場合は気の作用でもとに戻る)原因としては、出血過多・働きすぎ・長時間続く下痢・加齢などが挙げられる。
(特徴)痔核が脱出しやすい・出血しやすい
(その他見られる症状)顔が色白い・息切れ・四肢の無力感・ボソボソと話す

 

 

 

スタッフ 杉本

 

※新着時期を過ぎると左サイドバー《痔》に収められています。