ムワっとするような湿気を感じる夏が終わり、乾燥する秋がきました。(近年秋がないような気がしますが…)乾燥する気候は私たちの体に影響をもたらされ、伝統医学上では「燥邪」と言われております。この燥邪は、①身体の潤いを奪うこと、②五臓六腑の「肺」にダメージを与えることが特徴として挙げられます。
●「身体の潤いを奪う」
乾燥は私たちの身体から潤いを奪い、全身に乾燥症状として出現します。
症状としては、唇や目の渇き、咽喉のイガイガ感、、皮膚の乾燥他、大便の乾燥(便秘)、お小水回数の減少が挙げられます。五臓六腑の「肺」は「潤いを好み、乾燥を嫌う」という性質を持っています。
〇「肺を損傷する」
大気中の空気を取り込む「肺」は、「乾燥を嫌う」という特徴をもっています。
乾燥した空気を取り込むことで、潤い成分の損傷を受ける他にも「肺」の機能不全をもたらします。
呼吸ルートに乾燥症状がみられることで、口鼻の乾燥、痰が少ない、痰があるが粘々しているため出せない、乾いた咳が出る、胸の痛みを生じやすくなります。
また、伝統医学上ではエネルギーや水液物質を全身にくまなく供給する役割を担うとされており
体表面に存在するエネルギーの不足することで、風邪を引きやすくなる(バリア機能低下のイメージ)といったことが特徴として挙げられます。
養生として、乾燥した空気から肺を守ること・身体の中の潤いを保つことが大切です。!
乾燥した空気をブロックするにはマスク着用がおススメ。(今のご時世は皆年中付けてますよね)。
そして、潤いを保つためには水分補給、旬の果物を食することがおススメです。
「梨」や「柿」などの旬の野菜には肺を潤す効果があるとされています。(しかし食べ過ぎると身体を冷ましてしますためほどほどに。)
季節の特性を理解して、秋の健康管理にしっかり努めていきましょう!
スタッフ 杉本
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