中カン穴について

こんにちは、土曜日スタッフの蔵部です。

抜針やお灸の際に皆様から「これってなんのツボ?」と聞かれる経穴がいくつかあります。このツボの名前は?なにに効くの?どんなツボなの?そんな質問にお答えしたいと思います。


今回のツボ(経穴)は中カン(ちゅうかん)です。(カンの漢字は「月へんに完」と書きます)

おヘソの真上、指六本分の場所にある経穴です。鍼の他、熱くなるお灸でもよく聞かれる名前だと思います。このツボにはどんな効果があるのでしょうか? 


〈中カン穴の効果〉

中カン穴の効果は、胃の動きをよくする・湿(停滞して邪となってしまった水分)を取り去る・気を行きわたらせ血行を良くする…等々、沢山の働きがあります。

色々な働きの中でどのような作用を出していくかを鍼やお灸で調節していきます。

では中カン穴はどんな経穴なのでしょうか?

中カン穴は任脈上、神闕穴(おヘソ)の上4寸に存在し、胃の募穴であり、腑会穴であり、任脈と手の太陽小腸経・手の少陽三焦経・足の陽明胃経の交会穴となります。

前回の関元は役職が2つ、この中穴は役職が3つ、なかなか重要な経穴と考えられますね。では一つ一つを見ていきましょう。 


〈胃の募穴〉 

募穴とはその経の気の集まるところです、今回は胃の気の集まるところとなります。場所も丁度胃の真上、胃の作用を調節するには大事な経穴だということが分かります。

募穴には急性症状に効くという一面もあり、急な寒さで胃が冷えて動きづらいという時には中穴へのお灸は効果のある一手と言えるでしょう。


〈腑会穴(ふえけつ)〉

腑会穴というのは、腑に対して効果のある穴であるということです。 腑というのは五臓六腑の腑であり、胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦のことを指します。腑は基本的には詰まっているもののない臓器を指し、何かが流れる道筋であることを意味します。 中カン穴は腑の不調で体の巡りの悪くなった時、流れを改善する経穴でもあるのです。


〈交会穴(こうえけつ)〉

交会穴とは複数の経脈が交差する場所、という意味の経穴になります。

中カン穴は任脈と手の太陽小腸経・手の少陽三焦経・足の陽明胃経の交会穴となり、その影響は体幹部の前面中央を通る任脈だけでなく、耳から肩甲骨・腕に伸びる手の太陽経・手の少陽経、全身の前面を通る足の陽明経と大きく広がっています。

一穴で効果を大きく出来ると言うことは患者さんへの負担も少なく出来るということになります、こういう意味でも中カン穴は大きい役割を持っているのではと思います。 


以上、今回は中カン穴でした。

いかがでしたでしょうか?次回は胃の六つ灸と言われる経穴をお伝えしたいと思います。 


蔵部友子


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