伝統医学では首・肩を指す用語があります。
肩はそのまま「肩」といいますが、首は前後に分かれそれぞれの用語が存在します。
首の前側は「頚」、首の後ろ側を「項」と言います。
今回は頸項痛(=首の痛み)について少し調べてみました。
中医書の記載では、頸項痛の原因を大きく分けて二つ。
①気候・気温などの外的要因、②捻挫・寝違えなどによる物理的要因が挙げられております。
◆気温・気候などの外的要因
外的環境による症状であることから比較的病気の原因は体表面に位置すると考えられる。
湿気により(風湿在表)「重だるい痛み」として出現。重だるい他、痛みの場所が移動しないことも特徴的。動かないことで悪化することが多いため、動かして気を巡らせるようにする。
◆捻挫・寝違えなどによる物理的要因
外圧により体内のエネルギー物質・栄養物質(気血)の運行が停滞されることによって生じる。
気血の運行をスムーズにする治療を行う。
(寝違いに関しては、外因により生じることも考えられています。)
※調べた書物にはありませんでしたが、その他、冷気による首の痛みや内傷型(五臓六腑)由来の頚項痛も考えられます。
(冷気に触れることで筋肉が過剰収縮し痛みとして出現・気血の運行を円滑にコントロールする臓腑のトラブル・筋肉・骨・関節を養う物質の生成不足・輸送できるエネルギーが足りないetc…)
上記、一例の記載となりましたが、「首の痛み」ひとつでも伝統医学では多くの原因が考えられています。
その他につきましても、同カテゴリー「左サイドバー:頚椎症(首・肩・背中の痛み)」に各スタッフ記載しておりますので首の痛みにお困りの方はご参考ください。
スタッフ 杉本