2020/8
僕には4つの顔がある。
※メインはもちろん鍼灸師として臨床に立つこと。
※サブは薬局(漢方専門)の代表取締役としての雑務。
※適度に楽しんでいる仕事として鍼灸専門学校の非常勤講師。
※裏メインとして塾を運営しながら後進の鍼灸師の指導に当たること。
ときおり顔を変えることによって臨床のストレスを教壇で晴らしたりできるの調和ができているように思っている。
また、この4つとも伝統医学、中医学という共通項で彩られるので臨床での気づきが教壇でも生きるという構造になっている。
僕には子供がいないので若い鍼灸師さんたちとの付き合いに中で先生の眼から親の眼に転じることもあり楽しい。(おっとー、今日は体外を予定した方が自然で妊娠反応が出てくれたので内心ガッツポーズ)
自分でいうのも癪だが、僕は頭が悪い
ただ、環境設定能力は高いと思っている。
20数年前だが、自分が下手な講義しかできなかったときは、月一回講義しなければいけない仕組みを作った。
臨床家として腕が悪いと思っていた時は、あえて一番細く小さい鍼しか置かなかった。こうすれば力技で治療できなくなり、技術力がないと患者さんのついてくれない。それは院の存亡にかかわるから困る。必死で技術力を上げるしかない
つまり環境設定能力とは、頭が悪く努力も嫌いな僕でも、やらざるを得ない環境を自ら作るということを指す。
初めは無意識でやっていたが、途中から気づき意図的にそういう環境を作るようになる。
非常勤講師だけは別、有名な某中医系の先生がお辞めになって困っていた母校からSOSが入り、1年だけの約束で引き受ける、何故か15年になってしまったが。そのうち他校からお呼びがかかり、日に掛け持ちのときもあった。
人それぞれだと思うが、下手だからうまくなりたいと思うには火中の栗を拾いに行くシステムをつくると良いと思う。進歩するかどうか悩むより、進歩ぜざるを得ない状況を作ってしまうことである。
とくに僕のように「頑張ろう!」と意識するほど空回りする人には良いシステムである。
※新着時期を過ぎると左サイドバー《院長の呟き》に収められています。