2020/7
今は誰がどう見てもNETの時代です。
当院でも消耗品などはネットで注文することが多いのですが、あえて電話で業者さんの担当者に頼むこともあります。
書籍の注文もそのようにネットで値段重視のときとそうでない時を分けています。
ふたつの理由からそうします。
ひとつは情報の収集。良い営業の方はすごい量の情報を持っています。
それもその方の営業成績につながるようなREALな情報です。
この間もコロナ以後の鍼灸業界で一番戻りが悪いのは都内の治療院だそうです。
そういうのは注文する鍼の本数とかでリアルにわかるものです。
家賃も高いだろうし胸が痛みます。
あー、カナケンさんのご厚意で消毒用エタノール10L分けていただきました。ありがとうございます。
もう一つは取次店をつぶしてはいけない、という思いがあります。
カナケンさんのような営業で回ってくれるところ、本屋さんなら中国からの書籍を取り次いでくれる亜東書店のようなところです。
明治以後、社会から抹殺されかかった鍼灸術を陰で支えてくれたのは鍼を作る人、それを販売してくれる人が細々でも活動してくれたからこそなのです。
僕は道具を使いこなす人より売る人、さらに売る人より作る人が尊いと思っています。わかりにくいかもしれませんが円に例えると作る人がより中央に鎮座するからです。
この辺の感覚が今はちょっと薄くなってきていることが心配です。老婆心ながら・・・
お客様は神様ですというフレーズは確かにある一面その通りだとは思いますが、神様なら神様らしい節度と所作が必要なのです。
コロナ騒動を契機にお互い様とか持ちつ持たれつという意味を再考しても良い時代に入ってきたと考えています。
※新着時期を過ぎると左サイドバー《院長の呟き》に収められています。