2020/6
治療が上手な人、臨床に秀でる人にはひとつ大きな特徴があります。
頭が柔軟な人がそれ。
学生時代に一生懸命に証ごとの代表症状を覚えます。
まぁー、国家試験で出ますから、覚えないと話になりません。
でも実際に現場に立つと、その通りの症状が揃う患者さんなどそうそうお目にかかるものではありません。
当たり前です。
人間は有機体であり、環境、精神状態、生活の所作などの違いで症状のあらわれ方など千差万別です。
これって当たり前のことなのですが、固い頭だとこれが通じません。
ときに真逆の症状が現れることも
レアなのでそれについて教科書の記載などあるわけがありません。
理論の運用は柔軟に行うものなのです。
原則に従うも柔らかに運用していきます。
今日は婦人科を通して、学生さんこれを説きました。
雀がなぜ寝てても電線から落ちないのか?
雀の構造論(体型論)や脳の仕組みから論じることも可能でしょう。
でも、落ちても飛べるので怪我をしないというのも立派な答えだということを忘れないで欲しいものです。
※新着時期を過ぎると左サイドバー《院長の呟き》に収められています。