2020/6
「肝気鬱には何を食べるか?」
肝気鬱は肝気が鬱して全身の気をスムーズに流せない状態を指す。
ひとつは精神的ストレス、とくに我慢の状態で起こりやすくなるので、この問いは「ストレス状態のときは何を食べますか?」とほぼ同じ意味で捉えてよいでしょう。
学生にこれを問うとある傾向が出るので面白い。
正解を答えてくれるのはよっぽど出来の良い生徒か逆に出来の悪い生徒。
ほどほどの子たちはだいたい不正解
すこし勉強している人ほどより不正解
紫蘇の葉、ミント、薄荷、桂皮など実に漢方チックな答えが返ってくる。
結論をいうと好きなものを食べるが正解。
抗ストレスの基本は楽しい、気持ち良いを味わうことなのだ。
それが心にゆとりをつくり、筋肉を緩め、脳内からは適時なホルモンを放出することになる。
生半可に勉強しているほどこのトリックに引っかかる。紫蘇の葉が嫌いならどうなるか?と考えたらわかるだろうに。
それゆえ、全くこのような知識すら持ち合わせない学生は本能で答えを出し、この知識を踏まえて、さらにそれを知識から知恵のレベルに昇華している学生は難なく答えるわけである。
最近、この問いに答えられる学生が増えてきた。
ただ眼鏡が曇ったのか、僕にはどっちのタイプ学生が増えてきたかがわからない。

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