杉本です!
先日の臨床の話を少々(患者様には少し難しいかもしれません…ごめんなさい)。
病理に対する症状(体に出るサイン)として、
「陰虚」=五心煩熱・盗汗・脈細数・舌苔少etc…と教科書では習ってきました。
臨床に話を戻すと手術後、両手のしびれを感じ来院された方の診察を行いました。
問診と脈診を行ったところ、おそらく「陰虚」と考える。
では、舌診では「舌苔少(舌のコケが少ない)」かなと思いながら「舌を見せてください」とお願いする。
・・・なんと「黄膩苔(黄色くてコケがあつい)」!!!!全然違う…と一瞬思考が停止する。
が、諸先輩方の「教科書の症状がすべて当てはまることは極めてまれ」という言葉を思い出し、
主訴と経過に立ち返り、「陰虚」を軸に治療をすすめました。幸い症状の軽減は確認…
決して「1+1=2」ではない世界だなと改めて実感。
複雑であるからこそ思考を巡らせることが必要なのかなと考える。
まずは自分で調べ、自分なりに思考をしてみるようにしています。
思考しつくして限界が来たところで質問をさせていただく。
質問をすると視界がクリアになると同時に考えに触れてうれしくなる。
そして気づきから更なる疑問と臨床での反省点も浮かび上がってくるのです。
なぜか分からないことが恥ずかしいとは思わずとても楽しく感じます。
思考する過程がたまらなく楽しい。
初心者あるあるなのでしょうか?
まだまだ一歩踏み出したばかりですが、臨床って面白いなと一人勝手に興奮する一日なのでした。
スタッフ 杉本
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