ドライアイは、肝が差配する血量が減少したときによく起ります。中医学でいう血(けつ)は、いわば栄養素と保湿の役割をします。その血を各組織に「分配−供給する」のが肝の役目と考えてください。
目は私たちが考える以上に大量の血を消耗します。そのため肝が血を届けても、届けても補充が間に合わず、ついには肝自身が疲労困憊し、その活動力を恒常的に低下させてしまうのです。
そ結果、慢性的な目の乾き、視力減退、まぶしいなどの症状があらわれます。
現代はテレビ、パソコン、携帯、人との距離の近さなどで眼を乱暴なまでに酷使します。おまけに眼の休息タイムである睡眠時間も削られています。(皆さん寝ない分の時間を、テレビやパソコンに当てていないでしょうね)
肝はいつも眼のことを気にして栄養と保湿の源の血を送り届けるわけですが、限界を超えると動かなくなります。肝っ玉(肝のこと)母さんが倒れる前に寝てください、眼の酷使は控えてください。最低でも7時間の睡眠は確保してくださいね。
