陰部神経痛は鍼灸院ではなかなかお目にかからない疾患ではないでしょうか?
この疾患は陰部神経の腫脹をもって確定診断となります。これには肛門診が必要なのでちょっと躊躇ってしまいますね。かなり独特な痛みと違和感のある疾患で、下から突き上げてくるような痛みを訴えた方もおられました。また抗うつ剤かよく効くこともあり、心療内科に回されるケースもよく見かけます。というか今まで診た方の8割くらいの方が一度は心療内科に行かれていました。
※かなりの苦痛を伴う割に医療側の理解の低い疾患の1つでしょう。
鍼灸治療は主に手足と腹部、臀部、腰部のツボが主体となります。弁証(一般でいう分析に相当)により使うツボと技法は異なりますが、概ね以下の2つは共通します。参考にしてください。
○患部である肛門付近は血オか血熱の病理が圧倒的に多い。
○長く座る、硬い椅子に座るなど圧迫の度合いと痛み方が比例する(この辺はご自身で工夫してください)