2020/5
「以静制躁」は静を以って躁を制すと読ませます。 道教の養生法のひとつです。
私が日頃から大事に温めている言葉です。 躁はザワザワした気持ち、モヤモヤした気持ち、ソワソワした気持ちなとの総称です。 静は穏やかな心もち、落ち着いた所作、緩やかな呼吸などを総称します。 まぁ、単純に言えば落ち着かない心は静かな行動様式で対処しなさい、という意味です。 昨今の世情にぴったりマッチした言葉でしょう。
今日はいつもより3時間前出勤して、お茶しながら好きな本を読んでいます。
お隣のおじさんが競馬の話をしていても気になりません。
私もおじさんですから! なんだその1000円で43万円儲けた面白いなぁ、負けた話はしない???
本題に入りますね、静かな行動様式何を指すのでしょうか? これはもう複合の絡め技です。日頃からの多少の訓練が必要です。
1 大息 ゆっくりゆっくり呼吸することです。当たり前ですが、心が落ち着かないときは、呼吸が浅いか早いかのどちらか、または両方に傾きます。日頃からときに触れて呼吸を調整しておくことが肝要です。
2 日常の所作 呼吸とともに大事なことは日頃の立ち居振る舞いになります。
座り方、立ち方、歩き方、喋り方などが入ります。綺麗、凛とした感じをキーに据え、見直してみましょう。その為に体幹を鍛えるトレーニングもあります。
3 知恵 それでも人間関係が複雑、希薄な昨今ではザワザワした感覚に囚われることがあると思います。昨今の世情に限りませんが(笑)。時折患者さんでもおられるのですが、わざわざ火中の栗を拾いにいく方が…、ここで社会人として培った知恵を発揮しましょう。予想出来る心の穏やかならぬ状況からは一定の距離を保って下さい。あらゆる知恵を絞って回避します。
4 それでもダメなら形にする 最後にここまでやってもダメなときもあります。何か渦中の災い?の中にいるときは、こんなこと全て忘れていますから、だいたいが反射、パターンで行動しています。
冷静さを取り戻したときは後の祭り。こういうときは「瀉」を使います。瀉は吐き出すことを指します。わたし的な言い回しなら形にする。ソワソワ、ザワザワなどを運動、言葉、高島屋のコート?、なんでも良いですから目に見えるものに変え、内側から引っ張り出します。心理分析するのも悪くはありませんが、形に変えた方が実践力があります。そんなときは友達ってありがたやー、きっと思います。
