お疲れ様です。
患者さんから「なんで、つらい場所以外に鍼や灸をするの?」とよく聞かれます。
それはそうですよね…私も患者さんだったら意味が分かりません。
ツボは大きく分けて2つの顔を持ちます。
一つ目は「どのような性質の症状に効くか」です。
中医学では気血津液(水)の過不足や臓腑失調などによって症状が起こる考え方をします。
その性質を判断して対応するツボに鍼や灸をするのです。その対応するツボは手足、体幹、頭、いろんな場所にあります。
2つ目は「どこの場所に効くか」です。
例えば腰にはこのツボに反応が出やすい、肩にはこの反応が出やすいなどの、いわゆる特効穴のようなものです。肩には合谷、腰には委中という感じです
ツボの2つの特性を生かして、各々患者さんの状態を診ながら、その日その日の効果が出やすいツボを選択していくのです。