最近感染で胃腸炎的な症状が出ることを胃腸型感冒という。 伝統医学ではこれに相当するものに風寒直中(フウカンジキチュウ)があります。 風寒の邪気が口から入り胃まで到達した状態です。
お腹の冷感部でかつ痛みがある場所に直にお灸を据える。※跡を残さないのでご安心を(笑)
その間、合谷穴などで衛気を鼓舞する。軽いものならこれで症状が改善する。
風寒直中の患者さんはそう多くないが年間で10〜20例ぐらいは診るだろうか。 一般に感冒で鍼灸にかかろうとする発想がないでしょう(大笑)
最近の例だと、上記の方法に至陰のお灸を加えた。直中に加え、下肢冷感が顕著だったからである。 今時はこの手の感冒も増えるので…夏場の暴飲暴食などで胃腸が機能レベルが低下している方が少なくない。 くれぐれも自重して下さいませ。
あまり知られていませんが、寒伏というものがある。文字通り寒が伏せているということ。例えば冬に感受した寒邪が地面に伏せてじっとしているように体に潜んでいる。それが春先に一挙にあらわれる感じで発症する。