2015/10
開業以来使用する番手の95%以上は0番鍼(最も細い鍼)である。
とくに開業3年めまでは0番鍼しか使わなかった。
中医系といえば中国針(太い鍼)が相場であり、
現に中国での臨床では、私自身中国針を使用していたので、使えないわけではない(笑)
初めて東直門病院か、中日友好病院で中国針を教えて頂いたのは楊甲三老師。
中国で一番の名医。中国針を片手でゆっくり刺す御姿には驚嘆した。
ただ、鍼のパーワーではない、
とくに太い鍼が瀉法で細い鍼が補法という当時流布した考え方には強い抵抗を覚えた。
鍼は補瀉は『技法』であるという強い思いがあり、
パワーの出しやすい太い鍼を自ら封印した次第である。
それで苦労もしたが、良い選択ではなかったかと思っている。