2015/7
政治から生活に密着した様々なことに至るまで、基本的には原理原則に準拠する。
治療行為も同じ、原理原則を意識ながら慎重に進めて行く。
表証には発表で、原理原則は発汗。どこに鍼を打ったより、発汗までもっていけたか否かが重要。
経証には調経が原理原則。補と瀉、要は流すか集めるかポイント。
臓証はそれこそ陰陽五行の調和を意識する。ただ主訴と関わる臓腑を優先する。気を入れたり、出したり、流したり、あるいは上下を調節する。
このような作業が結果として苦痛・違和感の消失に繋がるわけである。
症状に対して鍼を打つわけではない。
★症状を造りだす病理に対して鍼を打つ。
その病理をブラックボックスとし、技の巧みの向上に治癒率を求めると日本伝統鍼灸になる。★阿吽の呼吸的鍼灸となろう。
その病理をできるだ言語化し、理論体系を構築しようとすれば中国伝統鍼灸となる。★現代医学に構造上似る鍼灸となろう。
これはとりもなおさず日中の思の違いをあらわしているに他ならない。
言語の先にありきの中国人と呼吸合わせ先にありきの日本人である