道教、儒教の考えを踏まえ、伝統医学での魂、魄を考えると、
魂は精神を司る気であり、肝に宿るされています。
判断、思惟などです。
肝という外界との適応力に長ける臓腑の中で、少しづつ育ってゆきます。
魂はある意味で学習能力があるのです。
魄は肉体を司る気です。肺に宿ります。
肺も外界との調整能力に長ける臓腑です。
ただし、肝の外界適応力は理解や感情を伴う社会関係、人間関係に対する適応力ですが、
肺のそれは、実際の環境(温度、湿度など)に対する適応を指します。
そこで魄は今でいうところの恒常性維持などの強さにあらわれることもあります。
また、元来の運動能力の優劣も魄によるところが大きいと唱える方もおります。