2012/11/14
鍼灸師の仕事で最も大切なことは患者さんの苦痛・違和感を取り除くことです。それにはしっかりと分析することが大事です。ちゃんと弁証(主訴からからだの状態を東洋医学理論に沿って分析すること)ができなければなりません。
ドクターでいうなら診断できない人など頼りになる道理がありませんから・・・、それと同じことだと思います。
ただ、どうしても長引く疾患があります。その過程で患者さんが落ち込むこともあります。3日一度は患者さんの涙を見ますから・・・ため息なら毎日です。
できるだけ相手の方の心情を汲みたいと思っています。
最近少しずつですが心情を汲むことができるようになりました。
今までは自分の心が入り過ぎ、患者さんの心を急がしてしまっていたような気がします。
今は「深淵な冷静さ」を保つように気をつけるようにしています。
患者さんから元気になったというメールや直の言葉が増えてきて、
少しだけ臨床家として成長したのかなぁ・・・という気がしています。
まだまだですが〜、
一緒になって悩んでいたときより、
冷静になれる今のほうが、患者さんからお礼を言われるようになったということに少し驚きを感じています。