2012/5
受験か何かで大阪梅田を歩いていたら、二、三人の人とぶつかった。皆一様に顔が怖い。田舎の少年が都会の人が怖いな??と感じた瞬間である。
患者さんを見ていると、いつもいつも怒っている人がいる。まぁ正義感の強い人なら、今の社会を見れば憤慨やるかたないのはよ〜くわかります。
ただ、自分の体を悪くするので、程々がよい。
同じように義憤をもつ人も、よく運動する人からはそれほどの怒りを感じない。
いつも不思議だぁと感じていた。
呂氏春秋を見ていたら「形動かずんば則ち精流れず、精流れずんば則ち気鬱す」とあった。運動しなければ体の精(気血などの重要な物質)が流れない。精が流れなければ気持ちが鬱しますよ、という意味。
春秋は2200年前ほどの書物。中国聖典のひとつ。
なるほど、なるほど、2000年経っても人はあまり変わらない。
良く体を動かす人は、義憤があっても、心に溜めず、流してしまうのだろう。