2012/05
『衣常に漂を欲し、食常に飢えを欲し、体常に労を欲す』(漢・董仲舒・春秋繁露より)とあります。
簡単に言えば衣服は常に清潔を保ち、食事は腹八分目とし、労働を旨としなさいという意味です。
これが養生の基本だと董先生は言っているわけです。
今流に解釈すれば健康を保つためには清潔な服装、少食、適度な運動に心がけなさいということですね。
清潔な服装は我々はいつも心がけていますから問題はありません。
ただ男性の場合ですが、ワイシャツの上からネクタイでは、全くもって湿度のコントロールができません。
とくに日本の風土では北海道と沖縄を除けば、通気には気を配りましょう。
つぎに少食はいわば腹を残すということです。もう一口を止めることが養生では大事だとおしゃっておられます。
とくに炭水化物を腹一杯食べるのは養生学から見れば最悪な行為と言えるでしょう。
せめて野菜から食べるという習慣を身につけませんか?
私事ですが、夕食の炭水化物を半分以下にする、野菜を2倍にするのふたつを実行したところ64㌔から56㌔に落とすことが出来ました。
また現代人は絶対的運動量が不足しがちです。
便利になったということは運動不足になったとほぼ同義と言っても良いくらいです。
せいぜいスマホやPCで指の使用頻度が高くなったくらいでしょう。
せめて、駅の昇降は階段を使う、トイレの後は屈伸を数回する、日頃から足首を良く回す、腕を振る、脇を伸ばすなど、運動不足を補うミニミニ運動に心掛けてください。
このような外的刺激は気の質を高める効果があります。頭の回転力が上がります。
以上の3点をかみしめてください。とくに少食と適度な運動という基本が守られない状況で、どんな栄養学も、どんな薬膳も効果は低いと考えてください。これが基本です。
