2020/5
10年前の出来事です。
お盆の最中(8月15日)にニューヨークのとある鍼灸大学の学生達の研修を引 き受けることになった。日本の鍼灸事情の視察ということらしい。総勢12名・・・さてさてどうなることやら((´∀`))ケラケラ
〜〜 中略 〜〜
ニューヨークと鍼灸というと、奇妙な取り合わせのように思う方もいるはず。 実は北京、東京、ソウルなど、東南アジアの主要都市を除けば、最も鍼灸の盛んな街がニューヨークなのである。 ここにアメリカのリアリズムを見る。有効な治療はどんどん取り入れる現実主義と いってもよい。 数年前にアメリカ国立衛生研究所は、鍼灸の治療効果に関する研究成果を公開した。
詳細は割愛するが、要旨は「効く理由はわからないが、統計処理を行ったとこ ろ、対象とした疾患で有効性が認められた」という内容であった。 つまり国立衛生研究所は効いた理由はわからないが、効いたことは事実だ、と いっているわけである。 そして現在、アメリカ国民に益する治療としてどんどん受け入れられてきた。つまりアメリカのリアリズムの根幹は「何故そうなる」を問うより、「どうしたら良くなる」を考える点にある。これを忘れ、彼の国と付き合うと、手痛いしっぺ返しくうことになろう。
