2020/4
スピードガンは言わずと知れた投手の球速を測る機械です。
「おっと、藤川出ました、155キロ」という風な感じで耳にします。
西武松坂、横浜クルーン、巨人江川、ロッテ伊良部、阪急山口、中日小松。古くは尾崎、権藤、金田、スタルヒン、皆さんついて来られますか? 今なら「オオタニさーん」ですね。
【体感速度】
実際は球が速いかどうかは、様々な状況で変わります。
体より腕が遅れて投げれば、実際より早く感じます(好例ソフトバンク和田)。
胸元に投げれば、顔に近いため、バットを出す始動が遅れるので早く感じます(好例西武東尾−少し古い?)。遅い球を続けた後、速球というパターンも早く見せるコツのひとつです(中日山本)。
【実際と感覚の乖離】
我々は数字の世界に住んでいません。感覚の世界に住んでいます。
楽しい、幸せと感じるための数字など存在しません。したがってゆとり教育なども数字化、客観化などできません。もちろん他者と比較の上で、楽しさや幸せを測ることも無理です。
近代始めに欧米から幸福指数という概念が持ち込まれ、人の手に代わる機械をたくさん持つことが、幸福とされました。これが資本主義経済の拡大にどれほど貢献したかは、推して知るべしです。
病気を認識するということは、ちょっと普通じゃないと感じたところから始まります。病は気の持ちようという言葉はこの辺の感覚を含んでいるのでしょうね。
※養生も頭で考える部分だけでは続きません。
数字化???。。。2万円出したから良くなるとか、498円だからイマイチだなぁー(笑)というわけではないでしょう。
病識が不快な感情から始まるように、養生も【快】があってこそ続くというか成長していくものなのです。それなら養生の初めの一歩とは何か?
実に反応性を上げることなのです。食べたら出る。疲れたら眠くなる。風邪を引いたら熱が出る、そんな素朴で反応の良い体をつくることなのです、と僕は考えています。