エジプト、カイロ |
子供の頃から憧れる場所が3つあった。ひとつは万里の長城。中国の歴史マンガからロマンを感じたせいだろう。ローマのコロセッテオにも行きたい。80年代までのハリウッド映画は壮大だった。その象徴がコロセッテオである。あるいは格闘技好きの影響か???最後はギザのピラミッドの中に潜入??するという夢である。あの巨大でミステリアスな建築、守護神のスフィンクスを含め、よく夢の中に出てきた。王の権力の象徴?宇宙人が作った?あるいは雇用対策としての公共事業?いまだに興味が尽きない。
カイロにはナイルを中心に様々な建造物がある。大きくわけて、ナイル東岸は現世の建物、日の沈む西岸は死者に纏わる建物がある。つまり東に宮殿、西に神殿があり、ピラミッドがある。
ピラミッドの中は意外なほど広い。想像した空気の薄さも感じもしない、少し涼しく感じる程度である。よじ登ってみたいが、数年前に人が落下して亡くなったため、現在は中止している。周囲をゆっくり回ったり、座って仰ぎ見るしても、あっという間に時間が過ぎて行く。本当に素晴らしい。

周囲には[ラクダに乗せて幾らのおじさん]がたむろする。はっきり断らなければ、無理に乗せ、お金を要求される。 この国はイエス・ノー(意思表示)をはっきりさせたほうがよい。
帰りのタクシーでは、運ちゃんが、子供が3人いて生活に困窮しているといって、告げたホテルまで行ってくれない。1$と日本からの和菓子を差し出す。
公衆トイレを出た瞬間、タオルを突き出され、受け取ったら最後、1$要求される。
ホテルの庭を掃除しているオジサンに花を指差し、何という名前の花ですか?質問したら、「フラワー」と答え、またも当然のように1$要求される。このようなバクシーシの感覚に慣れだしたら、この国は実に面白い。

途中ルクソール神殿(ここは圧巻)に寄ると、何と考古学の吉村早大教授がいる。テレビの仕事らしい。何だか得した気分。こういうことは続くもの。帰国後、自宅近くのユニクロに行ったら、WBSコメンテーターの経済学者斉藤教授を見かける。犬と散歩する名取裕子ともすれ違う。
ケンドー・コバヤシともすれ違う。コンビに立ち寄ったら阿藤快?が立ち読み中。極めつけは侍士朗越中(プロレスラー)が、目黒駅前のスパーで買い物をしていた。不思議に続く。
これもピラミッドの御利益だろう。