トルコ、イスタンブール |
世界に千年城(千年間以上に渡り都であり続けた街)はそう多くはありません。そのひとつがイスタンブールです。
古くローマ帝国時代には、コンスタンティノーブルと呼ばれ、ヨーロッパとアジアの架け橋、交通の要所として大いに栄えます。その後ビザンティン帝国、オスマン帝国の都として栄えます。現在のトルコ共和国で、首都はアンカラですが、栄華の象徴、経済の中心はいまでもイスタンブールです。
夏に行ったのですが、その暑さは半端ではありません。湿度も高く、日本の真夏に似ている感じです。
宗教はイスラム教です。イスラムの特徴ですが、どの家庭にも絨毯があります。
イスラムは砂漠の民の宗教ですね、絨毯も乾燥地域の生活様式から生まれたものです。湿地では合いません。そこで、この国ではやたら絨毯を干す姿が目につきます。
パトルジャン・ドルマス(ナスの中にピラフを詰めたもの)はけっこういけます。野菜も豊富、ヨーグルトは最高です。
ヨーグルトは元来中央アジアの遊牧民族の食べ物です。それがモンゴル帝国の大統一でトルコに入り、お隣のブルガリアにまで浸透したのではないでしょうか???
疲れたら水パイプ、夜はベリーダンスとかなり充実した旅となるでしょう。アヤソフィアの内部の荘厳さは比類なきものです。イスラム寺院最高峰のひとつに数えてもよいのではないでしょうか?
この国は、世界遺産も極めて多く、歴史の深さを感じます。パムッカレという保養地で温泉プールに入り、潜ったら、下が遺跡だらけでした。(注:世界の保養地に出向くと、必ずといってよいくらいドイツ人ご婦人が集団でいる、と感じるのは私だけでしょうか??)
夜ホテルで地元の結婚式を見ていたら、「踊れ」といわれたので踊ったら、翌日別の結婚式に呼ばれてしまいました。よく踊る陽気な人達という印象です。
個人的にはカッパドキアが印象に残ります。奇岩に覆われた街なのですが、西方から追われるようにして、この地にたどり着いたキリスト教の修道士達が、洞窟を掘り、地下都市を造ります。
一時数万が地下で暮らしたといわれるほど巨大な地下都市です。中に学校や遊技場、墓地すらあります。眼をつぶると、当時の人の「信念」の強さを感じます。
ただ、安チケットで行ったので、途中4カ所も経由し、24時間以上かかりました。動かない飛行機ほどつまらないものはないですね。まぁ、そのおかげでカラチ(パキスタン)の夜景を見ることができました。「禍福はあざなえる縄の如し」でしょうか?