仙家思想を具現化した山

 中国・黄山

  

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 この山に登ったのは、25年前のことである。鍼灸学校の友人と二人で、タイ 飛行機 香港 船 上海 バス 黄山というルートを取る。

香港に寄りたくなかったが、当時は自由旅行で中国に入るには、香港でビザを取らなければならなかった。香港で泊まったドミトリーは1000円ほどで、鉄格子の2重ドアだったのを記憶している。ネーザンロード付近にあり、近くの東京銀行で日本の新聞を読み漁ってものだ。

上海から黄山までは、乗り合いバス。前の席のおばちゃんが鶏肉の片を上から吊るしたので、目の前で鶏肉がゆらゆら揺れている。省が変わると、全員の身分チェックが始まり、ドキドキした。

麓から5時間ほどで頂上付近のホテルに辿り着く。道がかなり狭いところもあり、しかも安全のためのロープが切れている。 高所恐怖症の自分にはかなりの難関だ。

風邪が吹くと、視界に山水画の世界が広がり、数分後には霧で視界ゼロになる。本当に不思議な山だ。『ここに登り修行し仙人になる』というが、この視界では大半が滑り落ち死んだに違いない。

当時は外人が少なく、麓のゲーセンでインペーダーゲームをやっていると、5,6人の中国人が集まり、ワイワイガヤガヤ(中国語が良くわからない)。途中手を出す輩もいる。

ホテルでも料金が5元、食事が4元、二日滞在したが、18元しかかからない。当時のレートで200円くらい。本当に安かった。成田を出て、正味一ヶ月くらの旅行だったが、中国国内では数万円の出費で終わったと記憶する。