胎位不正(逆子)について
逆子は中医学では「胎位不正」と言います。
妊娠後期に腹部にいる胎児が、正しい方向(頭が下)を向いていない状況を指します。
「臀位(頭が上)」・「横位(頭が横)」が一般的である。
早速であるが、中医学的な分類を解説していきたい。
①気滞胎位不正
母親の全身症状における気のめぐりの悪さが原因となる。
胎児の動きは妨げて胎動を行いにくい状態となる。
胸部やお腹の張り感を全身症状として伴うことが多い。その他、身体の痩せ症状や呼吸が速いなどの症状を伴うことがある。
②脾湿胎位不正
母親の身体に余分な水分が生じていることが原因となる。
余剰な水分は胎児の動きを妨げる原因となり、胎児は胎動を行いにくい状態となってしまう。
消化器の弱い方に多く見られる。比較的ふくよかな体型の方に多い。
身体の重だるさ・食欲不振・手足のむくみ・ハードワークできないなどの症状も見られる。
③気血両虚型
母親の体内のエネルギーや栄養不足が原因。
胎児にもエネルギーや栄養が不足しているためが胎動が行いにくい状態である。
やせ細っており、声に力なく疲れやすいといった身体的な症状・特徴が見られる。
今回は代表的な3ケースについて解説させていただきました。
逆子については過去に掲載しました記事に治療事例を多数紹介しております。
よろしければそちらも併せてごらんくださいませ。
スタッフ 杉本
※新着時期を過ぎると左サイドバー《逆子》に収められています。