我が家には2匹の猫がいる。
この2人(2猫)、年格好がほぼ同じうえに非常に仲が悪い。日々喧嘩で明け暮れる。そのうち長男(先から居た方)の動作がカクカクしてきた。どうやら縄張りを割譲せざるを得なくなったことで、ストレスを溜めたらしい。
養老孟司氏にいわせると動物も人も脳をを除けば、ほぼ同じ構造をもつという。ならば人に起こることは猫にも 起こり得るだろう。
一般に人がストレスを溜めると、筋肉が緊張し硬くなってくる。肩こりなどが代表的。さらに悪化すると流れるような動き、つまり筋肉の連動運動に支障を来す。
要は、ぎこちない動きに変化し、ぶっかったり転んだりする。これを東洋医学では「肝気 鬱(かんきうつ)」と呼ぶ。
・・・この猫には毎日背骨の脇を中心に30分ほどマッサージをした。だいぶ んカクカクとした動きが改善される。もちろんお代は頂いてはいない。むしろドライの餌からモンプチに代えているので出費がかさむ(笑)。でも、とても気持ち良さそう。
肝気鬱を避けるには、頭の中を「気持ちよく」することと、「肯定的」な行動をとることである。自分が取った行動に否定的になっては、迷いが生じ、責任も取れない。頭の中は否定的な行動を後悔し、そのことに囚われてしまう。
身近の「さっぱりした人」の行動パターンを学習し、肝気鬱を避けたいものである。
学習できるかどかが人と動物の違いではなかろうか。
