パニック障害

2012/2

 

《症例・パニック障害》

パニック障害&不安神経症のOLさんです。
時間があったので、小さい頃からの気質、今でも思い出す象徴的な出来事などを聴くことができました。
概ね、否定的な決断をしたい場面で、それを出来ない自分いる。

そんな自分を肯定も否定も出来ずにいるという事実。
彼女の場合、このような心理的状態(葛藤)とパニックが連動しているようです。
励ましも、同情も、分析も無意味でしょう。


中医でいえば心脾両虚です。

呼吸を合わせながら、黙々とツボを探し、淡々と鍼を打つしか出来ません。


治法は健脾安神。

神門、ダン中、内庭、合谷などが安神(精神を落ち着かせる)作用が高いのです。

膏肓や首の凝りも少しさばいたほうが効果的。

効を焦ったり、無理に心を開いたりせず、ゆっくり行きましょう。

ある程度体調、心理面で自信が持てた特に間髪入れず疏肝的に治療を挟みます。

この疏肝のタイミングが極めて重要になります。

 

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※この記事は新着時期を過ぎても左サイドバー《神経症、うつなど》の中に収められています。

 

衝脈と排卵の関係を示唆する3例から見た私見

2012/9

《公孫穴考察》

この3例は同一日であったため、印象に残る。

共通点は排卵〜受胎期であること。いわば子宮が活動期にある。

1例は体外受精の半日前(@とする)、1例は同じく二日前(Aとする)、もう1例は人工授精の10日後(Bとする)。

Aは4日前の時点で内膜が15ミリに達す。Bは人工授精後10日間ホルモンパッチを使用する。

 

3例ともに衝脈調整のために公孫穴に千年灸(竹生島)を施灸。

通常は現れない左右の温度差を自覚する。

@、Bは左公孫が、Aでは右公孫が熱すぎて途中で中止する。

@に関しては逆に右公孫が知覚がない。A、Bは反対側の公孫が通常の感覚である。

 

●衝脈は子宮より起こる。気衝穴に出て、足少陰経に走行する。ゆえに体内の気血は衝脈を経て子宮に流入するものと考える。

その宗穴が公孫である。

個人的認識では排卵時に衝脈を通じ、子宮内の血がMAXになる。気も増量する。

衝脈はフル稼働し、生理的範囲で運動エネルギーとしての熱を帯びる。

そこに公孫でさらにお灸(熱)を加えることで、必要以上の熱さを自覚するものと考察する。

熱さを自覚する側は、排卵したほうの卵巣と考える。

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※新着時期を過ぎても左サイドバー《臨床のお話》に収められています。

 

 

 

 

男性不妊の一例

2013/5

《症例・男性不妊》

不妊症の原因の男女比率は実際には同じくらいだといいます。

しかし、現実に不妊治療に通うのはほとんどが女性です。

男性の場合、簡易テストで精子運動率や直進率を測るの一般的であり、精密なデーターを取ることはまれのように思います。

ひとつに運動率を上げるお薬がないことが挙げられるでしょう。

データーを取っても、その後の治療の手がないと、データーを取る意味が薄いということです。

また、運動率が低くても人工や体外などの治療ならば、質の良いものを選び出せばこと足りるということもあります。

 

41歳、お料理関係のお仕事、男性(もちろんですが・・・)

主訴:自然妊娠をご希望

治療開始時の精子運動率11%

一般論では運動率は腎の趨勢および肝の疏泄が大いに関わります。

それに食生活ですね。

最近は人工的化学物質やパソコンをする時間の長さが性欲や運動率と関わるというデーターも出てきています。

この患者さんのケースでは食生活、腎精不足が絡んでいました。

食生活の指示も良く守って頂き、低炭素の食事に変えて頂きました。

その結果、ヘモグロビンA1c7の前半から5の後半まで落ちました。

しかし、3か月後の運動率は7%に落ちています。

腎精不足が相当に強いので、当然の結果ではありますが・・・

ただ、この患者さんはありがたいことにもう少し細かな検査を受けてくれています。

それを見ると良好精子率は格段に挙がっていました。

 

●解釈としては全体の精子数は落ちていましたが、レベルの高い精子は増えたと考えられます。

これだと自然妊娠は難しい(ごめんなさい)ですが、人工だと確率が高くなると考えて良いと思います。

全体数を維持するために性行為を大事にしながら(性行為のあるほうが運動率は落ちません)、人工に挑戦されるという方向は見えてきました。

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※新着記事を過ぎてもと左サイドバー《不妊症の症例と雑記》の収められています

もうすぐ

明日は6月。待ちにまった6月です。

 

この一か月、院内もいろいろと変えていきました!

色々な部分の変化に気づいていただけたら幸いです。

 

もうすぐ6月だ!!

 

 

スタッフ 杉本

 

 

 新着記事の時期がすぎても、左サイドバー下段の「みんなでブログ」の中に収まっています。 

妊娠初期反応

2012/5

心音確認前後ぐらいに妊娠初期の免疫反応、俗にいうつわりを現す人が続いた。

この時期の治療はことのほか慎重を期す。

まだまだ安定妊娠とはいい難いので、刺激量、ツボの選択では常に胎児に影響はないかを考えながら進めることになる。

概ね子宮の高温が続き、また胎児を成長させるためにかなり大量の気が子宮に流れ込む。

いわば子宮のタービンが高速回転状態になっている感じ。

そこで周囲に余剰の熱を放出する。

その熱が子宮から陽明胃経に入ると、胃の不快感と吐き気、ちょうど下から気持ち悪さが上がってくる感じになる。

イメージとして、胃経の熱をさばきながら、衝任脈にスペースを作り、そこに熱を還流させる感じになる。

日常では適度の運動が必要になる。

※新着時期を過ぎるても左サイドバー《臨床のお話》に収められています。

真逆な感冒

2016/11

《症例・感冒2例》

今月20日までに仕上げなければ原稿が5本溜まってしまい、仕事以外に身動きが取れない状態でした。

まずはブログ更新をしていない言い訳です。

これからぼちぼち更新をしてゆきます。お暇なとき目を通してください。

昨日面白いことがありました。

たまたまベッドが横並びになった患者さんの話。

お二人とも主訴は感冒。

引いた日も2日前。

おひとりは風熱感冒、つまり熱型の風邪。

もうひとりの方は風寒感冒、冷え型の風邪。

 

見事に真逆です。

一昨日は冬に入ろうかというこの時期にしては、かなり暑い日でした。

話を単純化しますが、個々の体質や生活状況を考慮しなければ、一昨日は昼間暑かったとはいえ、夕方から夜半にかけては相当に冷えました。

1日だけ暑い日があっても、その前後の日が寒ければ、グラフ的にいうと暑くなる途中では熱型の風邪を、寒くなる途中では冷え型の風邪を引きやすいのです。

冷え型、熱型では取るツボが全く違ってきますねー?p???`

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※この記事は新着時期を過ぎても左サイドバー《その他の症状》の中に収められています。

笑おうよ〜不妊治療〜

2012/6

今月比較的妊娠まで至る方が多かった。

その中でも印象的な例である。

不妊外来へ通うこと5年。この間、妊娠反応が2回ある(胚移植)。

いずれも心音確認前後で流産する。

当院での鍼灸治療も6ヶ月目に入る。

月経周期、月経日数は問題ない。3cmほどの筋腫はあるが、位置的に問題はなさそう。

高温相への移行に時間がかかり、月経量も少なめなことから、E2の低値や黄体の機能低下を予想する。

後にホルモン値からもそれを確認する。

気になる点は職場に公にしない形で5年間不妊外来に通っているところ。

 

〜これでは時間の作り方や、休む理由づけを見つけるなどがかなりしんどいと思う〜

 

予想通り、相当に気持ちを保つがしんどくなってきている。

眉間に皺が寄りすぎだよ???

弁証では肝の疏泄失調が顕著に現れている。

ときに現われる頭痛や胃腸障害および排卵、月経の予定日のズレは見事なまでに肝の疏泄失調による。

治療は補腎養血とする。

胚移植との併用なので2〜3回目までには妊娠は可能と判断する。

問題はどう肝の疏泄を順調にするかである。

友達風に会話を作り、なるべく思っていることをしゃべってもらえるよう心がける。

ニコニコ顔になる会話に努める。

予想通り鍼灸を始めてから3回目の移植で心音確認の壁は越えた。


肝の疏泄の調整は、こちらの思い以上に不妊治療を良好な結果に導くことができる。


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※新着時期を過ぎるても左サイドバー《臨床のお話》に収められています。

狭脊椎感間狭窄症と椎間板ヘルニアの混合例

20012/4

《症例・脊椎感間狭窄症と椎間板ヘルニアの混合例》

 

皮膚が熱い。これが第一印象、舌を見ると舌全体を覆うような白い苔。

右下肢全体がピリピリして痛む。

布袋様を想起しまわんばかりの太鼓腹。

脈が弦と渋が混ざる。

元より脊椎間狭窄症で通院している患者さん。

長期に安定状態を保ててはいたが、今月に入り悪化。

本日病態が迅速に動き出している。

椎間板ヘルニアも既往歴としある💦💦💦

このまま行けば入院は必定。

 

弁証:痰陰が著しく増加し、腰部の血オを圧迫しているため、血オが収縮し、熱化した状態。

治法:皮膚表面まで届いている鬱熱をさばいた後、腰部の血オをゆり動かし、いつもの状態にまで引き戻すようにする。

治療:陽明経、太陽経を主体に全身を使った散針で熱を取る。長針を使い腰椎椎間部の血オを経絡まで引き戻す。

 

結果:これにより30分足らずで、皮膚熱感は引き、ピリピリした痛みは消え、いつもの状態にまで戻る。

 

(感想)

慢性期の治療と急性期の治療は全く違うということを改めて体験させて頂きました。

慢性期は体の声を聴きながら匠で対抗しますが、急性期はある意味で大胆な治療が求められます。

大事なことは優先順位を間違わないことです。


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※新着時期を過ぎるても左サイドバー《脊椎管狭窄症》の中にに収められています。