胚移植の前に

2012/5

この患者さんは6回目の胚移植(ET)の3週間ほど前にお見えになる。

ZIFTかIVF-ETかの確認を取らなかったが、過去2回の胚移植は2個同時戻しだという。

 

弁証すると腎陽虚からの水湿過多、世間でいう『冷え症は不妊になる』の典型例。

当院で不妊全体の1割にも満たない例である。

通常は冷えが治れば妊娠するほど簡単な例は少ない。

個人的見解では、このタイプの方は着床期内膜(最も妊娠しやすい排卵後7日前後の内膜)の時期が後ろにずれるか、低いレベルで安定する。

また、エストロゲン、プロゲステロンを入れても、元の腎陽が不足のため、なかなか内膜の厚さや柔軟さに反映しない。

今回、初めて内膜が10ミリを超え、妊娠反応も出る。

ただ、後数日経たないとたい胎嚢の確認はできない。

私としては後は祈るだけ。

※新着時期を過ぎるても左サイドバー《不妊症の症例と雑記》に収められています。    

 

 

 

風変わりな急性腰痛

2014/4/11

《症例・腰痛》

29歳/女性。

この患者さんは高校時代に腰椎の分離症を経験。

以来数年に一度、急性腰痛になり、脚に力が入らず、動けなくなる。

多少の側弯症もあり。

最近はこの頻度が近くなり、半年~数か月に一度急性腰痛があらわれる。

この腰痛自体は中医でいう血オ(入絡血オ)である。

ただ、その発生条件が変わっている。

※よく見られるタイプは気虚、気血両虚、腎虚などから血オに展開するケース。

いうなれば疲労がたまり、元来のすべり症があらわれるタイプである。

 

この方の場合、仕事上に時間がない、ストレスがたまるなどの条件から、食事量が増えるあるいは早食いになると急性腰痛が起こる。中医的解釈なら肝胃鬱熱から血オに展開する。

胃熱ー食量増加ー便量増加あるいは便秘ー腰痛という過程を取る。

すると入浴しても、寝ても疲労が取れず、動けなくなる。側彎もひどくなる。

熱による疲労なので3日間だけ夕食時に炭水化物を抜いてもらい、キュウリとトマトだけ(熱を取りやすい野菜)にしてもらう。ほぼ疲労感は取れる。

腰痛も熱と血オを取る。治療後7割方改善。

あらためて人の体の連動性を意識した例であった。

 

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この記事はは新着時期を過ぎると《腰痛》の項に収められています。

 

皐月の終わり

5月が終わろうとしています。

長いようであっという間の1カ月でした。

 

振り返って考えてみる。不思議と「達成感」のようなものはない。

自信もついたかわからないし、臨床を思い返せば「反省」ばかりです。

 

視点を「自身」から「周囲」に変える。

周囲に目を向けると「感謝」しかないと感じています。

 

私を信じて院を任せてくれた院長に感謝してます。

自身も手一杯の中、常に私を気にかけてくれたスタッフの先生に感謝してます。

院長あっての研修なのに、サポートのために自主的に出勤してくれた研修生の方に感謝してます。

 

そして何より、私でもよいと治療を任せてくださった患者様に感謝しています。

 

ここでは書ききれないほど、いろんな人に支えていただきました。

周りの人があっての1カ月だと感じております。

僕にできる最大限の誠意は、学びの歩みを止めないことだと考えております。

今後も精進していきたい所存でございます。

 

「少しはさくら堂のスタッフらしくなれていたらいいなぁ。」

そんなことを感じながら5月の営業を終えるのでした。

 

 

スタッフ 杉本

 

新着記事の時期がすぎても、左サイドバー下段の「みんなでブログ」の中に収まっています。 

 

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気虚の強い頸椎症

2013/8

《症例・頚椎症》

この症例は、他院で全く良くならず2週間経た後での来院です。

重度の気虚(全身の疲労状態)が見えます。

気が足りずに首を支えることができないケースといえるでしょう。

こういうときは首をいじりません。

脚やお腹のツボを使い全身の気の増量を高めます。

2度の治療で60%ほど回復しました。

なかなか治らない頸椎症では患部以外に眼を向けることも大切ですね。

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※新着時期を過ぎると左サイドバー《頚椎症》の中に収めらています。