眼瞼下垂(上胞下垂)について

最近、頭顔面部の症状を主訴としてかかられる患者さんが当院では多い。

先日お見えになった患者の方・また随伴症状として訴えらえれていた「眼瞼下垂」。

上瞼が下がっていたり、開けづらくなる症状を指す。

これは東洋医学的にどのような状態を指すのか?

自分自身もどういった原因・機序でおこっているのかあやふやであったこともあるため復習もかねてにブログにて書くことにした。

 

●眼瞼下垂(上胞下垂)について

上まぶたが落ち、挙上することが困難あるいは開眼できなくなる状態を指す。

先天性・後天性のものがある。

先天性のものは両目に同じ症状が見られ遺伝や発育不全が原因とするものが多い。

後天性のものは片目に発症することが多く病後、創傷などを原因とする。

脳内や眼の中に発生する腫瘍が原因となるも眼瞼下垂もあるが、本症の範囲ではないためこれは除外する。以下、解説に移りたいと思う。

 

@中気下陥による眼瞼下垂
消化器の所有するエネルギー(消化・吸収などの活動)の低下が原因となる。

食の不摂生や思慮過度が消化器にダメージを与えることがきっかけとなる。もともと体質レベルとして脾胃(消化器)が弱い人にも見られる。

消化機能の低下は、身体のエネルギー・栄養物質を吸収・運搬する力の低下を招く。

筋肉を栄養素で養うことが出来ない結果、上まぶたを挙上させておく状態をキープできないために眼瞼下垂が生じる。
(特徴)緩やかに発症する・徐々に下垂し時間経過とともに下垂は強くなる(午前中は軽いが午後や夜間は下垂する)・軽症であれば下垂は半分程度であり、重症のものは完全に下垂するなど
(身体症状)全身倦怠感・寒さを恐れる・呼吸が浅く力ない・脱肛や子宮脱など

 

A風邪入絡による眼瞼下垂
気候などの外的環境が原因となる。

この風邪(ふうじゃ)は「よく巡る」という特徴があり、皮膚から体内に侵入しては身体の各部分に影響をもたらす。顔面部へ到達した風邪が皮膚よりさらに深部にある筋肉・血管を障害することで眼瞼下垂が生じる。

 (特徴)急速に発症する・目のかゆみを伴う・頭痛・目の脹れを伴うことがある
(身体症状)悪寒・発熱など
 

B気滞血オによる眼瞼下垂

眼瞼部に通ずるエネルギー・栄養のルートの運行障害により生じる。

頭額部・眼部に外傷や手術などの物理的な原因により運行ルートが損傷されることで眼瞼部まで巡らず眼瞼下垂となる。
(特徴)眼部・頭額部の外傷や手術などがきっかけとして発症することが多い。
(身体症状)眼部・頭額部にズキズキとした痛みが生じる。

 

さくら堂では本当に多種多様の疾患とそれに対する治療に携わることが出来る。

一日一日を大切にして自分の知識と経験にしていきたいです。

 

スタッフ 杉本

  

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舌萎

訪問治療に伺っている庭の河津桜が咲き始め「春はもう少し」と喜んでいる研修生の大久保です。

(調べてみると河津桜は稀に12月にも咲くようですが…)

 

さて、杉本先生のようにシリーズ化しておりますが(笑)今回も舌で見られる症状の一つ

『舌萎(ぜつい)』についてご紹介したいと思います。

 

舌萎とは

 ・舌を動かす力が入らず、出し入れや回転ができない。

 ・ひどい場合は前歯の裏まで舌が届かない。

 

考えられる証は

<痰湿阻絡>

・顔色が白い、言語障害が出る、胃周辺がムカムカしてはる、舌が硬い感じ、苔は厚い

※舌萎とは、で「力が入らない」と言っているのに「硬い感じ」とは矛盾している気がしますね!

 イメージとしては、痰や湿によって舌に流れる気を通す管に蓋がされたと考えて頂くほうが

 いいかなと思います。蓋があるので栄養が届かず力が入らない。けれど蓋によって内部は

 詰まっている。低下したと考えられる臓器は脾、肺、腎です。

 

<心脾両虚>

・顔色、爪、唇が白っぽい、動悸、不眠、忘れっぽい、食欲が無い、舌は無力感、苔は薄く白い

※『医食同源』とよく言いますが、良い“食事”をしても“吸収”する器官が悪いとそれも

 万病のもとになると言うことですね。この場合も脾の機能低下から関連する心や舌に影響が

 出ています。(←五行色体表の縦の関係ですね!)

 

<肺熱薫灼>

・舌が乾く、痰の出ない空咳、もしくは出ても粘り気がある痰が少し出る、

 喉、口、鼻が乾く、小便黄色い、便秘ぎみ、苔は黄色い

※熱邪が肺に侵入、または治療の過程で熱邪を取り切れず残りが肺に侵入した為に身体の水分が蒸発し

 舌が萎縮してしまったと考えられます。参考文献によりますと虚証の部類に入るようなのですが、

 どう考えても実証のような… 私の翻訳ミスかもしれませんし、ここはもう少し他の文献を調べる

 余地があります。

 

<肝腎陰虚>

・舌は暗く、意識がハッキリせず朦朧、耳が遠い、両頬が赤い、手の震え、苔は無い

※長期間体内に熱邪が入ったり、大量の出血により肝腎の機能低下が起こります。

 肝の気の通り道にある頬や腎の通り道にある舌の両端に症状が出るのが特徴的です。

 

舌萎治療のポイントは※印の説明でも触れていますが『時間軸』です。慢性的な臓腑の病変が結果的に

舌に現れたのか、一気に舌に出現したのか。また、実証でも虚証でも現れる症状なので、弁証をしっかり

立てて治療に挑まなければなりません。

 

研修生 大久保昌哉

 

 ソース画像を表示

「舌を診察すれば、病気がわかる」より

 

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味覚の異常E「口鹹」

味覚の異常について記載をしてきたが、本日は「口の中が塩辛い」状況を述べたいと思う。

なかなか遭遇することなく少しマニアックになってきたかもしれないのですが、宜しければお付き合いください。


「口の中が塩辛い」状態を「口鹹」という。

定義としては「口内に塩辛い味を自覚することで、ときには塩辛い唾や涎を排出することもある状態」とされている。

味について述べると、五つの臓腑はそれぞれ「味」(酸っぱい・苦い・甘い・辛い・塩辛い)をつかさどっているとされている。

「塩辛い」は五臓のうち「腎」が担当しており、腎の虚損によって腎の液が昇ることで塩辛い唾やよだれが生じる。腎が虚損する原因としては過労・老化・慢性病など挙げられる。

以下、解説に移りたいと思う。


@腎陰虚(じんいんきょ)
腎が有する潤い物質の不足により生じる。潤い物質の不足により熱が生じ、この熱が上炎し腎液を煎ずることによって、口鹹が生じる。
口の中が塩辛い他、少量の塩辛いよだれがでる・口、咽の渇き・耳鳴り・膝腰が重だるい・不眠などの症状が現れる。

A腎陽虚(じんようきょ)
腎が有する陽気の不足が原因となる。陽気は腎液を腎の中に留めておく作用があるが、不足することで腎液が上部へ溢れてしまい、口鹹が生じる。

口の中が塩辛い他、全身の倦怠感・寒がり・四肢の冷え・夜間頻尿などの症状が現れる。


スタッフ杉本

 

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味覚の異常D「口甜」

味覚の異常について書いてきたが、「甘さ」を自覚するケースもあるらしい。

中医書には「口甜(こうてん)」と記載されている。

自身の経験を振り返ってもなかなか「甘さ」を感じることはないが、糖尿病患者や風邪症状の患った人にみられることがあるらしい。

以下、解説を行ってみたいと思う。

 

●口甜(こうてん)とは?

口甜(こうてん)とは、口内に甘味を自覚することである。口甘という。
古典上「脾疸(ひたん)」という記載があるが、脾疸は病名である。

甘いものを食べ過ぎて消化器に熱が生じ、熱が口まで上昇することで口の中が甘くネバネバする状態を指す。つまり口甜は脾疸の症状の一つなのである。

以下、解説に移る。脾胃の損傷によるものだが、「実熱」「虚熱」の違いがある。

@脾胃熱蒸口甜(ひいねつじょう)
辛い・脂濃い・甘いもののを過食は体内に熱を生じさせる。生じた熱が上に昇ることで口甜を生じさせる。
その他、高温多湿の環境が消化器に余剰水分や熱を生じさせ飲食物のエネルギーとともに上蒸することでも発生する。

口の中が甘い・口が乾き飲み物を欲する・多食・すぐお腹がすく・唇や下にできものが生じる・大便が乾燥などの身体症状を伴う。


A脾胃気陰両虚口甜(ひいきいんりょうきょ)
老化・長期間病気を患うことで脾胃(消化器)の機能減退が生じる。潤い物質の消耗は熱を生じさせ、消化器の水分は更に消耗した結果、口甜が発生する。

 口が甘い・飲食物を欲さない・口が乾き飲み物がほしいが多くは入らない・精神疲労・腹部の張り感などの身体症状を伴う。

 

スタッフ 杉本

 

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味覚の異常C「口酸」

「口酸」とはその名の通り、「口内」に「酸味(すっぱさ」を自覚することである。甚だしければ酸臭(すっぱい刺激性のにおい)もする。
似たような症状で「呑酸」があるが、これとは異なる。

呑酸はすっぱい水分が胃からのど元まで持ち上がっていきて再び下がる状態を指す。

これに対し、口酸はすっぱい味を自覚するだけで水分あがってくることはない。

以下、解説になります。


@肝熱口酸(かんねつこうさん)
東洋医学上「味」は好んで五臓に入るとされている。味の一つである「酸」は五臓「肝」に入るという特性を有する。つまり、肝の臓の失調し、熱によって酸味が上蒸すること口酸の原因となる。

臓腑の失調や熱を生む原因としては、長期間による精神抑鬱や急激な感情の変化などが挙げられる。

身体症状としては、口が酸っぱい・口が苦い・胸肋部の張った痛み・怒りやすい・顔が赤い・めまい・乾燥した便が出る・黄色い小便が出るなどが見られる。

 

A脾虚木乗口酸(ひきょもくじょう)
肝の臓が過活動状態になった(@肝熱)になったことで、消化器の機能減退が生じてしまったものをいう。「肝」は「脾(消化器)」をコントロールする関係性により成り立つ。

身体症状としては、口の中がすっぱい・げっぷ・食後のお腹の張り感・全身倦怠感・下痢などが見られる。

 

B宿食停滞口酸(しゅくしょくていたい)
食した飲食物を消化器が消化・吸収できないことが原因となる。
暴飲暴食や脂っこいものや甘いものの過剰摂取が消化吸収能力の低下を招く。

またもともと消化器の弱い体質の人や長期間病気を患うことで体力が低下した人にも見られる。

身体症状としては臭気を伴ったゲップが出る・飲食物を欲さない(これ以上食べれない)・お腹の張感・大便はすっきり排せつできず便臭を伴うなど。

 

スタッフ 杉本

 

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歯痕舌

毎週楽しみにしていた大河ドラマが終わり、心にポッカり穴が空いてしまった研修生の大久保です。

次回作も楽しみですが、やはり戦国時代は男の浪漫ですね(笑)

 

さて、前回の「胖大舌」に続き、今回は「歯痕舌(しこんぜつ)」についてご紹介致します。

 

歯痕舌とは

 ・舌を出した時、両端に歯の痕のような凸凹ができる。

 ・痕がクッキリでる時はノコギリのような形にも見えるので「鋸痕(きょこん)」とも言われる。

 

考えられる証は

<気虚>

・舌の色はうすピンク、上にある苔はうっすら白い、ぼてっと大きい。

・顔色は白く疲れやすい、食後お腹が張って便が緩い。

 

<陽虚>

 ・舌の色は気虚より更にうすピンク、口や舌はよく湿っている、ぼてっと大きく丸い。

 ・顔色は白か青黒い、のどが渇きづらい。

 ・お腹が冷えて痛く、尿は透明。

 

と、ここまでは前回の「胖大舌」でもあるように津液(体内の水)の代謝異常なのはお分かり頂けると

思います。そこで、他の原因は無いかさくら堂図書館にある257枚の舌の写真と弁証が書かれている

本をお借りして歯痕舌が見られる30枚を調べると、上記以外に“脾虚”“血虚”“血オ”“肝うつ”“寒邪”“湿滞”

“陰虚”“痰熱”“湿熱”の証でも現れる事が分かり、これらに共通する「滞り」という新しい原因が見えてきました。

 

やはり調べる時は色々な本を色々な角度で見なければいけませんね!

また一つ引き出しが増えた休日でした(^―^)

 

 

研修生 大久保昌哉

 

 歯痕舌.jpg

「中医舌苔図譜」 人民衛生出版社

 

 

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味覚の障害B

口膩(こうじ)とは口や舌がネバネバした状態で気持ちが悪い状態を指す。

この口膩も甚だしければ食事の味がわからないといった状態を招く。
口の苦さ・甘さ・酸っぱさ・味覚の低下などの味覚異常を兼ねることがある。

 

主には「湿」つまり体内に存在する余計な水分が原因となることが多い。

余計な水分を生じる原因となるのが、気候などの外的要因や飲食由来のものが挙げられる。

湿は胃腸の活動低下を招いてしまう。つまり、体内に侵入した水分・飲食によって取り込んだ水分を体内へ吸収する力が低下することで体内の水分が余剰な状態を生じてしまう。これが上(口)にあふれることで、口や舌のネバネバ感や味覚障害を招く。

 

以下、解説を行う。

@寒湿困脾(かんしつこんひ)
体質レベルで消化器に冷えが見られるために体内の余剰水分は寒化する。消化器の冷えと余剰に生じた水分は消化・吸収能力の低下の失調を招き、口や舌のネバネバ感や味覚障害が生じる

湿気の多い環境や雨にさらされること・汗をかいたままの状態でいることなどの外的要因や生もの冷たいもの甘いもの・油濃いものの食べ過ぎなどの飲食由来が原因となる。
身体症状としては、味覚の低下・咽が乾かない・飲食を欲さない・腹部の張り感・倦怠感・下痢などが見られる。


A湿熱中阻(しつねつちゅうそ)
消化器に熱が生じたことに加えて、体内の余剰水分が生じる。熱気をおびた余剰水分が口まで上蒸することで口・舌のネバネバ感や味覚障害が生じる。

湿気の多い環境や雨にさらされること・汗をかいたままの状態でいることなどの外的要因や生もの冷たいもの甘いもの・油濃いものの食べ過ぎなどの飲食由来が原因となる。

身体症状としては、食べても味がしない・口は乾くが飲み物は欲さない・腹部の張り感・食事量の低下・小便の色は赤いなどが見られる。

@(寒湿困脾)とは寒熱の違いがあり、比較的本症状のほうが重症である。

B痰熱阻滞(たんねつそたい)
多くの原因は消化器が虚損したことによる消化・吸収能力の低下により体内に生じた余剰水分が長期間とどまることで熱化してしまったことが挙げられる。また水液物質を循環させるエネルギーが停滞、停滞することで熱をもった結果、水液物質は上昇・ネバネバしてしまうことが口膩を生じさせる。

身体症状としては、口は乾くが飲み物は欲さない・胸部の張り感・動悸・黄色い痰が生じるが吐き出しづらい・食事量の低下などが見られる。

 

スタッフ 杉本

 

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味覚の異常A「味覚減退」

口淡無味とは、味覚の減退で口の中が淡く飲食物の味のないことを言う。

 一般には食べ物の香りがなく、食欲不振をともなうものを指す。「口淡」「口不知味」という表記も見られる
古典において、「味覚は脾胃と関連がある」とされている。脾の機能は口に通じ、脾が健やかであればよく食物の味を近くすることができる。
つまり、味覚障害は脾胃の運化失調と関係があり、原因は脾の機能失調による消化吸収能力の低下(@)と余剰水分による脾胃の消化・吸収能力への阻害(A)にあるとされている。

以下、@・Aについての解説を行いたいと思う。

@脾胃気虚(ひいききょ)
消化器の虚損が原因となる。飲食の不摂生・激しい嘔吐や下痢・長い病気を患うことによって、胃腸が弱ってしまう。これにより食物の消化吸収や運搬能力が低下した結果、運化転輸の機能が低下したことで食欲不振や口淡が生じる。
飲食に味も臭いもしない・飲食物を欲さない・心身の倦怠感・腹部の張り感・大便がやわらかいなどの身体症状がみられる。

A湿困脾胃(しっこんひい)
体内に生じた余剰水分が原因となる。湿気の強い環境に身を置く・飲食の不摂生により消化吸収機能の低下が生じるなどによって余剰水分が体内に生じる。この余剰水分が消化機能の低下を招いた結果、口の中のネバネバ感や口淡が生じる。
口の中がネバネバする・飲食物が味がしない・消化不良・食欲不振・胃のもたれ感・吐きたいけど吐けない・大便がやわらかいなど身体症状がみられる。

 

スタッフ 杉本

 

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味覚の異常@

中医書には物を口にしたわけではないが、口の中に味を感じる症状が何件か記載されている。

その中でも「口の中が苦い」状態を「口苦」という。

以下、口の中が苦い状況についての東洋医学的解説を行いたいと思う。

 

●口苦の東洋医学的解説

 口苦とは、口中に苦味を自覚することである。中医書には「口苦」のほか「胆疸(たんたん)」という表記が見られる。

多くは、五臓六腑の「肝」「胆」に熱があることによって、「胆」のエネルギーが熱で蒸されて上昇することが原因であるとされている。(胆汁が口に上がるイメージ)

 


@邪在少陽口苦
気候(特に寒冷性の強いもの)が原因となる。これらが体内に侵入した結果、「胆」腑は機能失調を起こしてしまう。胆は熱で蒸され上昇し口の苦さが生じる。
そのほか、咽の渇き・頭痛・眩暈・口が苦い・悪寒と発熱が交互にみられる胸脇部が張って苦しい・吐き気を催すといった症状がみられる。

A肝胆鬱熱(かんたんうつねつ)
「肝」で生じた熱が「胆」に移動したことが原因となる。抑鬱感や過剰な精神刺激は「肝」に熱を生じさせる。この熱が「胆」に移行し、熱によって胆のエネルギーが上昇(口へ向かう)し口苦が生じる。
口が苦い・咽が渇く・眩暈などは@と同様に生じる。違いとしては、起こりやすい・ため息をつく・顔や目が赤いといった症状がみられる。


スタッフ杉本

 

 

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胖大舌

まだまだ寒い日が続いていますが、そろそろ花粉症の症状が出ている知人を見て「明日は我が身」と

毎年ビクビクしている研修生の大久保です。

 

さて、皆さんはご自分の舌がどのような形をしているか見たことはありますか?

東洋医学では舌も証を確定する重要な部位で『舌診』と呼ばれています。診るところは、大きさ・

形・色・表面に付着している苔・舌の裏などです。正常な舌であれば出した時に口の両端に余裕があり、

ピンク色で、ほどほどに苔が着いている状態なのですが、今回は大きくてぼてっとしたような舌『胖大舌

(はんだいぜつ)』についてご紹介しようと思います。

 

胖大舌とは

 ・舌を出した時に口の両端いっぱいまでぼてっと広がる舌で、力なく柔らかい

 ・舌の両端に歯型が着いている場合がある。(歯痕舌)

 ・色は薄いピンクで苔は薄く白い

 

続いて考えられる証は

<脾気虚>

 ・疲れやすく小食、お腹が張って便が緩い

 ・脾気虚証に“寒”“湿”の邪が入ると →さらに舌の色が薄くなり、吐き気、めまい、浮腫みが出る

 

<腎気虚>

 ・腰から下が重だるく、小便が少ない、手足の冷え

 

となります。イメージしやすいように言い換えますと、元気の低下で消化器系などの水を代謝する能力が

落ち、行き場を失った水が舌に溜まったという感じです。これが腎気虚では腰から下に水が溜まった為に

足腰に力が入らないと考えたらスッキリ納得頂けると思います。

 

舌診は簡単に身体の状態を知れる部位ですし、嘘もつけない所なので是非ご確認ください!

 

 

研修生 大久保昌哉

 

 

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排便困難

「排便困難」は排便に要する期間が通常よりも延長し、排便がスムーズに行えない状態を指す。似たような症状で「大便秘結(便秘)」がある。(排便困難では隔日、大便秘結では排便間隔は4〜7日/回といった違いが見られる。)

   

@大腸熱結による排便困難
大腸に存在する熱が原因となる。もともと熱が盛んな体質であること・または辛いものの食べすぎることで体内に熱が生じる。胃腸に生じた熱が大腸に下降し、水分を飛ばすことで排便困難を招く。(特徴)便は乾燥している・兎糞便・腹部の張感を伴うなど
(身体症状)顔、耳が赤い・口の渇き・尿の色は黄色い・脈が強いなど

  

A湿熱による排便困難

 湿気と熱が原因。高温多湿な環境や甘いもの・油濃いもの・味の濃いものなど飲食の不摂生により体内に「余剰水分」と「熱」が生じる。体内の余剰水分は胃の消化・吸収能力や大腸の糞塊を運搬する能力の低下を招く。

(特徴)ネバネバとした便・先に硬いものが出た後水様便が出る

(身体症状)体の重だるさ・口が苦い・小便の量が少ない・小便の色は濃いなど

 

B脾肺気虚による便秘

消化器の糞便を運搬する力の不足が原因。飲食不節、思慮過度、疲労や過労などによって消化器自体の活動力が低下し、排便困難を招く。

(特徴)すっきりと排便できない・力んでも出すことが難しい
(身体症状)精神疲労全身倦怠感・ボソボソと話す・脱肛など。

 

C肝脾気滞による排便困難
長期にわたるストレスや強い精神的な刺激を受けることがきっかけになり大腸の動きが悪くなることが原因となる。大腸の動きが悪くなった結果、糞便の運搬する力が低下し排便困難を招く。

(特徴)便意が急に迫ってくるも排便できない
(身体症状)おならが比較的多い・お腹の張り・精神抑鬱・ゲップが多い・生理前の胸の張りなど。
 

D脾腎陽虚による排便困難
冷えが原因。加齢や過度な疲労は身体を温める力の低下をもたらし、生じた冷えは大腸の機能の低下を招きその結果、排便困難が生じる。

(特徴)乾燥した便が出る

(身体症状)四肢の冷え・寒がる・腰膝の重だるさ・小便の量は多く色は薄い・夜間頻尿など。

 

E血虚(陰虚)による排便困難
胃腸の潤い物質の不足により腸道が狭くなることが排便困難の原因となる。長い期間病気を患うこと・産後の出血・加齢によるものが多い。
(特徴)硬い兎糞便
(身体症状)頭部の揺れ感・不眠・顔色は青白い・両ほほが赤らむ・口やのどの渇きなど

 

スタッフ 杉本

 

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嘔吐下痢症状(上吐下瀉)

嘔吐と水様便の下痢が同時にあるいは交互に発生するものを指す。

中医書には「上吐下瀉」の他、「霍乱(かくらん)」・「吐瀉」という記載も見られる。

多くは気候由来のもの、消化器のトラブルなどが原因で引き起こされる。

現代医学におけるコレラ・パラコレラ・細菌性食中毒などとよく似ている。

 

@暑湿による嘔吐下痢
高温多湿な気候が原因で発症する(夏に多い)。この気候由来の熱や湿気が体内に侵入し消化器に影響をもたらす。胃が損傷されることで嘔吐が出現し、大腸に下注することで下痢が生じる。
(特徴)発症は急激・腹部は絞ったような激しい痛み・黄色い水様便・あるいは粘液便を下痢する
(身体症状)口の渇き・腹部のつかえ感・発熱・頭痛・四肢や体の痛み・小便は量は少なく色は濃い

 

A寒湿による嘔吐下痢
寒冷・多湿な気候により生じる。生もの冷たいものを食する・夜風にあたるなどが原因となる。

冷えは胃腸の消化・吸収能力の低下を招き、身体の栄養・不必要な物質を循環・排出されるメカニズムに障害が生じることで嘔吐・下痢が生じる。
(特徴)水分量豊富な嘔吐・下痢となる・臭いは少ない・腹痛を伴う・温めたりさすると楽になる
(身体症状)胸やお腹の張り・むくみ・四肢、身体の冷えなど

 

B虚寒による嘔吐下痢
もともとの冷え体質が原因となることが多い。胃腸の消化・吸収機能の低下(胃⇒小腸⇒大腸に降ろす機能が低下する)を招き、嘔吐下痢となって現れる。

(特徴)温めると軽減する・水様便・未消化便を下痢する
(身体症状)汗が出て四肢は冷える・寒がり・食欲不振など

 

C食積による嘔吐下痢
食物が胃腸に停滞し、消化できないことにより生じる。暴飲暴食や不衛生なものを口にすることが原因となる。これらは胃の機能(消化・吸収)の低下をもたらし嘔吐・下痢が生じる。
(特徴)腐酸臭のする嘔吐と下痢となる・下痢をした後痛みは軽減する
(身体症状)腹部が張って痛む・ゲップが出る・嘔吐の後下痢することが多いなど

 

D時疫霍乱による嘔吐下痢
感染症を感受し、胃腸が侵襲される・腐敗したものを口にするといったことが原因で嘔吐・下痢を生じる。
(特徴)発症は急激・激しい嘔吐下痢となる(噴射状に嘔吐・下痢ははじめは泥状便が出た後水様便が出る)・臭いはない・はっきりとした腹痛が生じる
(身体症状)口の渇き・両目の陥凹・皮膚は青白い・冷や汗をかく・唇や爪の色は青白いなど

スタッフ 杉本

 

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便失禁について

便失禁は、排便のコントロールができず、自分の意思に反して便が漏れてしまう状態を指す。

原因は肛門部の筋肉(肛門括約筋)の衰えや損傷が挙げられる。

衰える原因の一つは加齢であり、肛門を占める力が弱くなることで失禁が生じる。

また損傷の原因は分娩、痔、大腸がんなどの病気が挙げられる。

以下、東洋医学的な解説を行いたいと思います。

 

●「大便失禁」についての東洋医学的解説

便失禁は、自分の意思に反して便が漏れてしまう状態を指す。ひどい場合には排便したことを自覚していない状態となる。

ただ排便回数が多くとも自身でコントロールできる状態・肛門部の外傷・手術の後遺症によるものは
含まれない

 

@脾腎陽虚による大便失禁
長期間の下痢症状などにより五臓六腑「脾」「腎」が虚損したことが原因となる。「脾」「腎」の虚損は消化器の冷えを生じさせ飲食物の消化・吸収能力の低下を招く。双方の虚損は、しばらく下痢が止まらない・飲食物は未消化のまま排せつされるといった状態が生じる。
(特徴)慢性的な下痢症状・排便回数は頻回・時折粘液便を排泄
(身体症状)寒がり・四肢の冷え・小食でお腹が張る・腰の重だるさ・耳鳴り・尿量多く色は薄いなど

 

A気虚による大便失禁
加齢による体力低下・長期間病気に患うことなどでエネルギー(固摂機能)が虚損することが原因となる。固摂機能には@内臓位置を一定に保つこと・A物質が漏れ出ないようにすることがある。

つまり固摂機能の低下により、内臓の下垂・肛門部おいて便が漏れ出る、という症状が出現し、大便失禁となる。
(特徴)大便は時々漏れ出るが、便が出ている自覚はない・ひどい場合には脱肛が生じる

 (身体症状)痩せ・精神疲労・食欲不振・息切れ・ボソボソと話すなど

 

B疫毒による大便失禁
伝染性のウイルスや細菌などが原因となる。これらは腸道のうっ滞やエネルギーの虚損を生じさせる。エネルギーの虚損はこれらの邪から体を守ることが出来ず、一過性の意識障害が生じた結果便失禁を招く。

(特徴)急激に発症し、鮮やかな紫色の膿血便あるいは水様便となる
(身体症状)高熱・口の渇き・ひどい場合は意識がはっきりとしない状態となる

 

スタッフ 杉本

 

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テネスムス(裏急後重)

「テネスムス」とはどのような状態か?

テネスムスは便意をもよおしても排便がなかったり、便意があっても便が少量しか排出されないにもかかわらず頻繁に便意をもよおす症状を指す。いわゆるしぶり腹である。

 

このテネスムスは、中医書には「裏急後重」と記載されている。

「裏急」は腹痛をともなう我慢できないほどの便意を指し、「後重」は急激に排便するが便意は解消されず肛門の下垂間を伴うことを指している。

「@湿熱」「A気滞」が原因となるものが多く「湿熱」と「気体」は同時に見られることが多いとされている。 

@大腸湿熱によるテネスムス
飲食の不摂生(アルコール・甘いもの・油濃いものなどの過食)・湿度、気温の高い環境によって胃腸に湿熱が生じる。湿熱が大腸に下降することが原因となりテネスムスが生じる。

(特徴)腹痛・差し迫った便意・膿血性の下痢・肛門に灼熱感が生じる
(身体症状)発熱・口が渇く・小便の量は少なく色は濃い

 

A気滞によるテネスムス
大腸内の便を運搬する力「気」が滞ることによって生じる。気が滞る原因としては、@に挙げた「湿熱」や寒冷、多湿、高温な環境・五臓六腑の失調などが挙げられる。
(特徴)お腹の張り(甚だしくなると側胸部へ移行)・お腹がいたくなるとすぐ排便したくなる・排便後には腹痛は軽減する・すっきりと排便できない・膿血便
(身体症状)力強い弓の弦のような脈となる

 

B気虚によるテネスムス
慢性の下痢・疲労などによって胃腸の消化・吸収能力の低下が生じる。大腸においても運搬能力の低下がみられテネスムスが生じる。また内臓を定位置にとどめておくことができず下垂傾向となる。
(特徴)持続的なはっきりとしない腹痛・肛門の下墜感(甚だしいときは脱肛となる)
(身体症状)精神疲労・息切れ・ボソボソと話すなど

 

C津少血虚によるテネスムス
多くは慢性的な下痢症状により、身体の保湿・栄養物質を虚損することが原因となる。

乾燥症状が特徴・身体症状によく出現する。
(特徴)腹痛を伴い我慢できない便意となる・排便時に力んでも便が出ない・あるいは粘液が数滴出るのみ
(身体症状)口の乾き・目の乾燥・午後に体温が上がる(甚だしい場合に夜間に高温)・痩せなど

 

スタッフ 杉本

膿血便

前回血便についての解説を行いました。

引き続き、排せつ関係について調べてみると、「大便膿血」という表記がみられます。

ネバネバした液体や血液をともなう下痢があり、排便回数が頻繁であること、裏急後重(急激な腹痛がおこり、常に便意があるが、排便によって便意が解消されず肛門の下垂感を伴う疾病))を伴うものを指す。
ゼリー状であり血液を含む疾患としては、「痔」、「感染性腸炎」、「潰瘍性大腸炎」、「大腸がん」などが考えます。

東洋医学的に考えると、身体がどのようなことが生じているのか?

「大便膿血=膿血便」についての解説を行っていきたいと思います。

 

@大腸湿熱による膿血便
原因としては、飲食不摂生や高温多湿な環境などにより胃腸に湿熱が生じ、大腸へと下降することにより生じる。

「湿」が多いものはネバネバした液体の割合が多く血液は少ない。

「熱」は反対に、ネバネバした液体の割合が少ないが血液は多い。

もちろん「湿」「熱」双方に盛んな場合には、粘液と膿血(赤白の夾雑物)を下痢する。

(特徴)排便回数は頻繁・腹痛、肛門の灼熱感を伴う・最初は水様便が出て膿血便が出る・量は少ない
(身体症状)小便は赤色・量は少ない・嘔吐・身体が熱い、など

 

A寒湿阻滞による膿血便
普段より寒冷の食事を摂取しすぎて胃腸を冷やしてしまい、消化吸収能力が低下することが原因となる。生じた余剰水分が腸内にとどまり、腸の動きが停滞することで膿血便が生じる。
(特徴)。膿が多く血液が少ない下痢(豆乳のようと例えられる)・長く続く腹痛・暖めることや按ずることで軽減する
(身体症状)飲食を欲さない・小便は薄くて量が少ない、胸腹部のつかえ、など

 

B感受疫毒による膿血便

伝染病由来。胃腸を侵襲し全身に高熱症状を発症させる。

(特徴)発病は急速で高温・激しい腹痛が生じる・紫色の膿血便または水様便となる・便は悪臭

(身体症状)唇は青紫色・顔色は青白い・舌色は深い赤色など

  

C下焦虚寒による膿血便
慢性の下痢が続き、身体のエネルギー・栄養・潤い物質が損傷することが原因となる。

エネルギーが不足することで「脾(消化器)」「腎(排泄器・生殖器)」に冷えが生じる。

冷えは消化・吸収や食塊の運搬作用に影響を及ぼし、大腸の吸収や排せつ機能の低下が生じるため膿血が生じる。
(特徴)水様便・白色ゼリー状や薄い血液が混じる・我慢できる程度の腹痛・温める按ずることで楽になる
(身体症状)四肢の冷え・痩せる・食欲不振など

 

D陰虚内熱による膿血便
慢性の下痢症状によって身体に必要な保湿物質が失われることが原因となる。

体を冷ます成分が少ないために相対的な熱が生じ、大腸に停滞することで膿血便が生じる。

慢性的な下痢がきっかけになることは、「C」と共通するが、身体症状で顕著な違いが現れる。
(特徴)耐えられる程度の腹痛が長時間続く
(身体症状)午後に体温が上昇する(甚だしければ夜間発熱)・便秘・尿が濃いな

 

E時発時止膿血便
初期治療時に下痢を止めることが早すぎることで治療がうまくいかなかったことが原因となる。

下痢を止めることが早すぎると腸内に熱を残してしまい、膿血便が生じる。

(特徴)発作時には血液が多く粘液は少ない下痢を排泄する・悪臭を放つ・非発作時はお腹の張りやはっきりしない痛みが続く・便秘と下痢が交互に続く
(身体症状)顔色は黄色い・心身疲労・食欲不振・痩せなど

 

スタッフ杉本

しゃっくり

こんにちは!ミカンほど人によって食べるまでの手順が人それぞれな食べ物は無いだろうなぁと

しみじみ思う研修生の大久保です。因みに私は全体を揉むと甘くなり、頭のヘタがある部分から

剥くと繊維が残りにくいと思い込んでおります。

 

さて、そんな食べ物の話から始まりましたが、今日は食後に時々やってくる「しゃっくり」について

原因をご紹介しようと思います。西洋医学では「吃逆」(きつぎゃく)中医学では「口に厄」と「逆」

と書いて「あくぎゃく」と呼びます。古典では『声が出て、物がでるものを「嘔吐」、声が出て物が

出ないものを「あくぎゃく」とする』と定義していたようです。現代でもなかなか嘔吐としゃっくりを

結び付けられませんが、当時の人たちは口から逆流するものを「食べ物」なのか「気」なのか考えられ

ていた事が読み取れますね。

それでは誰でも多分一度はなったであろうしゃっくりを思い出しながら読んでみてください!

 

@胃寒気逆タイプ

 症状 :低くゆっくりな力のあるしゃっくり声、お腹の冷え

 原因 :冷たいものの飲食や寒邪が胃腸に侵入した為

 ※夏の日のビールでしゃっくりが出るのはこれですね!

 

A胃火タイプ

 症状 :大きくてよく響くしゃっくり声、勢いもある。口が乾き口臭がする

     お腹が熱く、尿が黄色、便秘傾向

 原因 :辛い物を食べたり、熱の邪が胃に入る。精神的な事も原因になる

 ※韓国料理を食べた時にしゃっくりが出たことを思い出しました。

 

B脾腎陽虚タイプ

 症状 :絶えずしゃっくりが出て苦しい、手足の冷え、顔が白く食欲が無い

     足腰に力が入らず、尿が多く、便がゆるい

 原因 :慢性の病や肉体疲労により胃気が低下する

 ※元気も無い。胃腸も調子悪いとなれば何かしら症状は出ますよね。長引くようなら注意が必要です。

 

C胃陰不足タイプ

 症状 :早いしゃっくり声で呼吸が苦しく、止まったり出たりを繰り返す。口が乾き精神不安

 原因 :慢性の病や肉体疲労により胃陰が低下する

 ※勝手な解釈ですが、空腹時にそれ程急いで食べてもいないのに出るしゃっくりはこれのような

  気がします。

 

胃の作用の一つに「食べた物や気を降ろす」という作用があります。これが上記の4つのタイプの原因に

よって逆流してしゃっくりとなる訳です。Bのタイプにも書きましたが、2日以上長引くようなしゃっくり

は病院の受診をおすすめ致します。

 

研修生 大久保昌哉

 

 

※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載のなげnい症状》に収められています。

血便について

血便は文字の通り、赤い血が混じっている便を指す。

大腸、肛門、下部消化器からの出血するが、肛門からの出血だと鮮やかな赤で大腸からの出血だと暗赤色となる。

疾患としては痔・大腸がん・大腸ポリープ・潰瘍性大腸炎・クローン病などが挙げられる。

以下、東洋医学的な解説をしていきたいと思います。

 

●血便(大便下血)

中医では大便下血といい、便に血液が混ざるものを指す。大便下血には@出血のみ・A排便の後半に出血するもの・B出血した後排便するもの・C便に血液が付着しているもの、がある。

肛裂(切れ痔)・肛漏(痔ろう)などによって生じる。

 

1)大腸風火タイプ
気候・高熱な外的環境が陽明経脈(大腸と関係がある)に侵襲・熱が腸胃に停滞し脈絡を損傷するたことが原因で血便が生じる。
(特徴)

 出血後便が出る・鮮紅色・急激に発症するが期間は短い・肛門の灼熱感を伴う
(その他の症状)

唇が乾燥・咽が乾き冷たい飲み物を欲する・歯茎の張れ・口が苦い・口臭がする・便秘など。

 

2)大腸湿熱タイプ
飲食の不摂生・また多湿な環境に長時間さらされることによって胃腸に余剰水分が生じる。

これが下降して大腸に留まり熱をおびる。この熱により血絡が傷灼されることによって血便が生じる。
(特徴)
 便に血液が付着・暗黒色or黒豆汁のような色の便
(そのほかの症状)
 顔色は黄色・口は渇き苦い・飲食を欲さない・お腹の張り・排便後すっきりしないなど。

 

3)肝腎陰虚タイプ
身体の栄養物資・保湿物質の不足によって生じる。保湿物質の不足は相対的な熱(身体を冷ます物質が不足することによって生じる)を生み出す。この熱が大腸に停滞することによって血便が生じる。

(特徴)

排便後出血・深紅色・血液が点滴する・出血量は多くない
(その他の症状)

頭部の揺れ・めまい・両ほほが赤らむ・不眠・寝汗・足腰の重だるさなど。

 

4)脾腎陽虚タイプ
働きすぎ、長期間病気を患うことによる体力低下などによって「脾」と「腎」の気が低下することにより生じる。「脾」は血液を脈内にとどめておく作用を有し、「腎」は物質を漏れ出ないようにおさめる作用を有する。この「脾」「腎」双方の作用が低下した結果、下血が生じる。
(特徴)

排便後出血・黒い・粘稠度が高い・出血量が多い。
(そのほかの症状)

顔色にツヤがない・手足がだるい・ボソボソと話す・下痢・ひどい場合には手足の冷えなど。

 

スタッフ 杉本

肛門そう痒

肛門部の皮膚については「そう痒=かゆくて掻いてしまう」といった症状が見受けられることがあります。これまで述べてきた「痔」も一つの原因ですが、炎症性腸疾患含む肛門直腸疾患他、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患、疥癬などの感染症、大量発汗などの衛生面などのかゆみが生じる原因が多くにわたります。

以下、東洋医学的な「肛門部周囲のかゆみ」についての解説を行いたいと思います。

 

●肛門そう痒とは?

 肛門周囲の皮膚がかゆくなり、しばらくたっても治らない症状を指す。

痔・列肛・肛門周囲のできもの・皮膚病など多様な疾患みられる。

 

@風熱(ふうねつ)型

五臓六腑の「肺」に熱が侵襲する。この肺に存在する熱が下降して大腸へと到達することが原因の多くとされる。(漢方上では「肺」と「大腸」は経絡で密接につながっている)

(特徴)虫にかまれたような熱感があり耐え難いかゆみ・ひどい場合には皮膚がさけて出血する

(そのほかの身体症状)胸苦しさ・不眠・口が苦くのどがかわく・便秘・精神不振など

 

A風湿挟熱型

 湿気や熱由来。湿度が高い・高温な気候など環境要因が関与したり、また飲食の不摂生や消化機能の低下により体の中に余剰な水分が生じることが原因となる。これらが肛門皮膚部にうっ滞することでかゆみが生じる。

(特徴)皮膚に湿り気がある・活動して皮膚が擦れることで傷みはさらに強くなる

(その他の身体症状)倦怠感・体が重だるい・お腹が張る・小食など

 

B血虚生風型

体の中の栄養物質・保湿物質が失わると乾燥症状が生じる。肛門皮膚の栄養物質・保湿物質の不足が原因となりかゆみが生じる。

(特徴)皮膚は乾燥している・ツヤや張りがない・クモの巣状のシワとなる

(その他の身体症状)口、舌の乾燥・痩せ・不眠など

 

身体症状として「かゆみ」を伴うことは多く見受けられますが、今回は肛門部について解説させていただきました。自身の体を知る上での何かの参考になれば幸いです。

 

スタッフ 杉本

 

 ※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載にない症状》に収められています。

関節の変形

こんにちは!正月休みの夜更かしグセが治らず、夜中の三時まで眠れない研修生の大久保です。

 

さて、突然ですがジャンケンのパーをした時に皆さんの手の指は真っ直ぐ伸びていますでしょうか?

学生時代にバスケットやバレーボールで突き指をしてから曲がったままという方もいると思いますが、

治療をしていると『いつからか一本だけ指が隣の指に向かって曲がっているんだけど何で?』というお声も

少なくありません。今回はそんな関節が変形する理由を中医学的に説明したいと思います。

 

まず、関節の変形で考えられるのがリウマチですが「朝のこわばり」や「熱っぽさ」などの定義があります

ので、ネットなどでチェック項目を確認して頂いて当てはまるようなら病院を受診されたほうが良いと思い

ます。中医学で考えるリウマチも下記の原因とは少し異なりますので、今回は「リウマチ以外の関節の変形」

という形で三つご紹介致します。

 

@気滞血オパターン

 症状 :針で刺されたり刃物で切られるような特定の場所にだけ起こる鋭い痛み。

     腫れや動きの制限がある。

 原因 :風寒湿熱の邪が体内に長期間入り込み、気血の動きを悪くして変形させる。

     また、外傷により引き起こされる。関節以外での変形も見られる。

 

A痰オヒ阻パターン

 ※説明で出てくる「オ血」=血の流れが悪くなると出る病変。「痰」=津液(身体に流れる水分)の流れ

 が悪くなると出る病変。とイメージして頂くと分かりやすいと思います。

 

 症状 :慢性的に痛く、繰り返す。関節は硬直し変形する。激烈な痛み。

     曲げ伸ばしできず、腫れやしびれが出る場合がある。

 原因 :気血の閉塞(ヒ症)が反復された為オ血や痰が生じ、それらが合わさって引き起こされる。

     特定の場所が激烈に痛み、関節の曲げ伸ばしができない。

 

B肝腎の気が無くなりかけパターン

 症状 :慢性的な関節痛。筋肉や関節の引きつり。疲れ、寝汗、めまい耳鳴り、もだえ暴れる、

     夕方の決まった時間に熱を出す、足腰に力が入らない、関節の熱感腫れ、日中は動けるが

     夜になるとダルくなる。

 原因 :病気の長期化で筋肉を主る肝と骨を主る腎が力を失い、徐々に関節が変形する。

 

となります。冒頭でお話ししました『いつからか曲がっていた』の理由はBの「徐々に関節が変形」

する為にご自身でも気づかない内に変形が進んでいたのだと思います。また、突き指などで関節が

曲がってしまう理由も、回復期に気血の流れを良くする処置をしていなかったり、そのまま運動を

続けていた為に気滞血オが進んでしまったのだと考えられます。(私もそうでしたが、休んだら

レギュラー落とされるから休めません><)

 

中医学は色々な事が説明できるので面白いですね(o^―^o)

IMG_3920.jpg

↑指体操の一つです。

 

研修生 大久保昌哉

 

 

※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載のない症状》に収められています。

言語錯乱

20201/1

明日から本格的に21年の臨床が始まる。

今年はどんなドラマが待っているのだろうか?

少し前の話だが、滅多にお目にかかれない患者さんと遭遇する。

 

この患者さんは中医でいう「言語錯乱」の変法。丹渓心法なら『錯語』に当たる。わけのわからい言葉が次から次へと留めなく出てくる状態をいう。自身でもこの状態になると自制できないらしい。

 

今回はお葬式でこの症状が現れる。

スピリチァル的のいうなら三次元と四次元に境界を彷徨う感じで、鬼籍に入られた方の思いを被ってしまうらしい。霊が乗り移ったとでも表現するのだろうか。

その前の時は文字通り「言語錯乱」で自分の意識がなくなり、わけのわからない言葉がどんどんと出てくる感じであったが、今回は意識が遠のき、言語錯乱もあったが、非常に強い口渇を自覚し、異常に水を飲むという異常行動で現れる。

その後は疲労困憊になるり、悪夢を見るようである。自分でもそうなっているという意識があるも、止められないので、とても恐怖感じるという。


一介の鍼灸師が治療の対象としていいのかどうかわからないが、少し落ち着いたご様子であったので引く受けることに。


現状の弁証は心脾両虚。

顔に赤みが戻っているので良しとする。

発作時は心火であろう。安定時の心脾両虚からトリガーになる不安感が潜行し一挙に心火に移行するのだろう。

今回、言語錯乱より飲水異常が強く現れたのは、本人が過去の数回の体験から無意識に学習されたのであろう。その証左になるかどうか微妙だが、ご自身の意識が遠のく(乗って取られる?)前に強い口渇を感じている。そこで心火の熱を冷やすための行動であったと解釈している。


その後耳鳴りで定期的に通われているが、10年以上はこの症状は出ていない。

ついでに耳鳴りもわーい(嬉しい顔)


sakura3.jpg

 

※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記にない症状》に収められています。

 

 

尿失禁について

数回に渡って泌尿器についての症状を解説をしてきました。

本日は「尿失禁」について解説していきたいと思います。

 

◎「小便失禁」とは?

「尿失禁」を中医学では「小便失禁」という。この「小便失禁」=日中・夜間を問わず意識下で尿を漏らしてしまい、排尿を自制できない状態を指す。類似した症状で「遺尿」と「尿後余瀝」がある。

相違点として、「遺尿」は夜間無意識下に尿を漏らしてしまうことで、「尿後余瀝」は排尿は自制できるが、尿の切れが悪く排尿後に少量の尿が点滴する状態が挙げられる。

 

◎「尿失禁」の現代医学的な分類

現代医学上でも尿失禁は自分の意思とは関係なく尿が漏れてしまうことと定義づけられている。

 @腹圧性尿失禁

重い物を持ち上げたり、咳やくしゃみなどにお腹に力が入り腹圧の上昇したために起こる尿失禁。

女性の尿失禁の中で最も多い。加齢や出産を通じて、排尿にかかわる筋肉が緩むために生じる。膀胱の過活動はない。

 

A切迫性尿失禁

急に尿がしたくなり、我慢できずに漏れてしまう。不随意の膀胱収縮を伴う。

急に尿がしたくなり(尿意切迫感)、我慢できずに漏れてしまうのが切迫性尿失禁です。
多くの場合は特に原因がないのに、膀胱が勝手に収縮してしまい、尿意切迫感や切迫性尿失禁をきたす。

 

B溢流(いつりゅう)性尿失禁

排尿障害が基礎疾患としてあるために自分で尿を出したいのに出せない、でも尿が少しずつ漏れ出てしまうの状態。男性に多くみられる。

 
 
C機能性尿失禁

排尿機能は正常にもかかわらず、運動機能の障害や認知症などのためにトイレに間に合わないことで起こる尿失禁。

 

◎「尿失禁」の伝統医学的分類

@腎陽虚による小便失禁(加齢型失禁)
長期間病気を患う・加齢によって「腎」のエネルギー(あたためるエネルギを含む)が虚損する。腎は排尿コントロールを担うが虚損することで尿の貯蔵・排出機能が低下するために失禁が生じる。
・主な症状・・・回数頻回・尿色は薄い・尿量は多い
・その他の症状・・・倦怠感・腰の重だるさ・四肢の冷えなど

 

A脾肺両虚による小便失禁
慢性的な咳症状による「肺」の損傷や疲労感や素体の虚弱により「脾」が損傷することによって生じる。「脾」「肺」ともに虚損することで水液の運行や膀胱の排尿コントロールに障害が生じるために失禁が生じる。
・主な症状・・・頻繁に失禁
・その他の症状・・・心身疲労・食後お腹がはる・食欲不振・下痢など。

 

B膀胱湿熱による小便失禁

 環境要因(暑い・また湿気が強い気候)や辛いもの・味の濃いもの・甘いものの過食などの飲食不摂生により消化器(中焦)に湿熱が生じる。消化器に生じた湿熱が膀胱に流注することで、膀胱の貯蔵・排出エネルギーを損傷させることが失禁が生じる。
・主な症状・・・頻尿・尿意の切迫感を感じる尿量は少ない・尿色は濃い・排尿時灼熱感をともなう。
・その他の症状・・・口が苦い・口が乾く・身熱など。

 

C肝腎陰虚による小便失禁
津液の損傷や加齢などによって陰液が損傷する。体を冷ます作用を有する津液が損傷することで体の内部に相対的な熱が生じる。この熱が膀胱の貯蔵・排出エネルギーを損傷させるため失禁となる。
・主な症状・・・尿量は少ない・色は濃い
・その他の症状・・・頭のふらつき・耳鳴り・両ほほが赤らむ・側胸部のシクシクとした痛みなど

 

尿失禁は高齢者以外にも、40代以上の女性の4割以上患うとされている。

この「尿失禁」は症状以外にも心理的負担も負うように感じる。

また介護を有するような方に関しては、同居する家族にも同じように心理的な負担・介護負担の増加をもたらしてしまうでしょう。

当院では上記のような症状に対して、主に手足・腹部のツボを用いて治療を行っていきます。

相談しづらい疾患ではあると思いますが、お悩みの方はぜひ一度ご相談ください。

 

スタッフ 杉本

 

 ※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載にない症状》に収められています。

微熱

2021/1

微熱は発熱とは違い、体温計で表れない自覚的熱感を指す。仮に現れても37度前後までだろう。

時間帯により高い自覚があったり、、平熱になった感覚になったりする方が多く、数カ月続くこともまれではない。

当院でもこれを主訴に来院する方は結構おり、更年期以後の女性に多い。

 

大きくは胃腸の亢進型、乾き型、疲労型に分類する。

 

胃腸亢進型は感冒から展開するケースもあるが、微熱は午後から夕方辺りに表れやすく、手足の発汗、腹部の違和感、便が出にくいなどを特徴とする。

 

乾き型は午後あるいは夜間に微熱する。手足や顔などがほてり、不眠、寝汗傾向も顕著になる。これに類似するが腹部の硬結があり、口が乾くも水分を取らないケースでは、背後に炎症性疾患が隠れていることもあり注意する。

 

※疲労型はほとんどが自覚のみの熱で体温計には表れない。午前中に微熱が表れることが多い。あるいは読んで字のごとく過労・心労と連動し表れることもある。慢性的な疲労感、息切れなどがある。

 

食欲との連動なら疲労型に多そうだが、疲労型は食の進み方が遅くなるが食べられないというほどではなく、むしろ胃腸亢進型の方が食べたがらない。

そのほか免疫機能が弱い方で季節性を持つ方もいる。梅雨から真夏にかけてのみ表れるケースもある。子供に多いが大人でもある。

 

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※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載のない症状》に収められています。

尿の切れが悪い・残尿感

「排尿」ひとつ着目しても体の色々な情報が得ることができます。

今回は「尿の切れがわるい・残尿感(尿後余歴)」について解説を行っていきたいと思います。

 

「小便の切れが悪い」・「排尿が終わったあとにも尿が点滴する状態」を「尿後余瀝」という。

「尿が点滴する」という状況は「小便失禁」と共通している。

ただ「小便失禁」は排尿を自制できずに漏らしてしまう状態である。

対して「尿後余瀝」は排尿自体は自制できるが、排尿後に点滴する状態を指している。

 

 

◆腎虚による尿後余瀝(高齢の方に多い)
膀胱内にある尿は五臓六腑の気の作用によって膀胱内にとどまることが出来ている。加齢・長い間病気を患うこと・産後の消耗などが原因となって腎の損傷されることで排尿コントロールができなくなるために尿後余瀝となる。

(主な症状)頻尿・尿の色は薄く透明・尿量は多い。
(その他の症状)膝腰の重だるさ・四肢の冷え低下、耳鳴りなど。
 

 

◇中気下陥による尿後余瀝(働き世代に多い)
飲食の不摂生などにより消化器にダメージが生じる。東洋医学上の消化器(脾胃)の役割として内臓の位置をその場にとどめておく作用を有している。消化器が損傷することで昇挙無力が生じ、膀胱を約束できないことによって尿後余瀝となる。

 
(主な症状)尿色は透明で薄い・排尿後にポタポタと出る・疲れにより生じやすい
その他の症状精神疲労・食欲不振・下痢・内臓下垂など。

 

◇膀胱湿熱による尿後余瀝(飲食不摂生の方に多い)
飲食物は尿や便として体外へ排出される。味の濃いもの・アルコールの過剰摂取は体内に湿熱を生じさせる。この湿熱が消化器から膀胱に移動した結果、膀胱の排尿コントロールの機能が失調されることによって尿後余瀝が生じる

(主な症状)回数頻回。尿色は黄色く濁っている・尿や尿道の灼熱感をともなうことも。
(その他の症状)口が渇く、身体のほてりなど。

 

年末年始。自宅の清掃も終えたのですこし時間を見つけて勉学に励みたいと思います。

本年も引き続き精進していきたいと思います。よろしくお願いいたします。

 

 

スタッフ 杉本

 

※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載にない症状》に収められています。

小便不利(排尿困難・尿量減少)

今回は「小便不利(排尿困難・尿量減少」について。

同じように排尿が難しい状態である「小便不通膀胱内に尿が貯留しているが排尿困難な状態)」というのに対して、「小便不利」は尿量自体が少ないため排尿が困難な状態を指します。

早速ですが、解説をしていきたいと思います。

 

@肺気失宣型

水液代謝を担う臓腑の「肺」。正常に働くことによって全身への水液の運搬を行っている。

気候等から影響で「肺」が損傷されることで水液の循環障害が生じる。膀胱に対して水液が運搬されないことによって生じる。

(主症状)尿量の減少・または無尿

(その他見られる症状)瞼からはじまり四肢、ひどい場合には全身がむくむ・咽喉部の腫れや痛み

 

A脾陽不振型

食生活の不摂生・生ものや冷たいものばかり好んで食べる・寒いところに長時間いるなどが原因で消化器のエネルギーが損傷する。消化・吸収能力の低下によって、水液が巡らないことによって生じる。

(主症状)尿量減少・無尿・腰以下の強いむくみ

(その他)疲労感・倦怠感・四肢の重だるさ等

 

B腎陽虚衰型

長期間病気を患う、加齢等によって「腎」のエネルギーが損傷する。

その結果、膀胱の気化機能が低下してしまうことによって生じる。

(主症状)尿量減少・無尿・腰以下の強いむくみ

(随伴症状)四肢の冷え・膝腰の痛み等

 

 

C湿熱内阻型

油濃いもの、甘いもの、アルコールの多量摂取・湿気が強い、温度の高い気候などが原因で、体内に「湿熱」が生じる。湿熱が水液の運行ルートを侵害することで運行障害が生じてしまうことによって生じる。

(主症状)尿量減少・無尿

(その他見られる症状)口が乾くが飲み物を欲さない

 

D気滞湿阻型

精神的抑鬱や気の動きの調整を担う五臓「肝」の失調によってエネルギーの運行に滞りが生じる。

結果、水液物質の運行も付随して滞りが生じてしまうことで生じる。

(主症状)尿量減少・無尿

(その他)食後お腹が張る・側胸部の張り等

 

いかがだったでしょうか?

水液代謝を担う五臓「肺」「脾」「腎」の虚損によるものや、気候由来のもの、いろいろな原因が考えられます。

「排尿困難」・「尿量が減少」でお困りの方、泌尿器トラブルも体質改善も鍼灸治療の適応ですので是非一度ご相談ください。

 

スタッフ 杉本

側胸部の痛み

5診を終えた患者さん。

主訴は「リュックを背負ったような背中(左右)」の重だるさ。

幸い主訴の軽減は確認できるが、新たに「右側の側胸部」の重だるい痛みを訴えられる。

そこで、今回のブログでは「側胸部の痛み」について解説したいと思います。

 

中医書には「脇痛」との記載があるが、側胸部のほか・腋下〜肋骨の一番下(第12肋骨まで)の範囲を指している。

この「脇部」には五臓六腑の「肝」「胆」と密接なかかわりがある経絡(気・血の運行ルート)が循行している。ゆえに側胸部の痛みの多くは「肝」「胆」の機能失調と多くの関連性があるとされている。

 

◆肝鬱気結タイプ

激しい感情の変化(刺激)や長期間によるストレスが原因で、「肝」が担う生理物質の運行をスムーズに行う役割に影響が生じる。主に側胸部の運行ルートに滞りが生じて痛みとして出現する。

(痛みの性質)張った痛み・痛みの部位は移動する・感情の変化で痛みが増減する

(その他の症状)よくため息をつく・精神的抑うつ・食事量の減少等

 

◇肝陰不足タイプ

「肝」の保有する保湿成分が失われることで経絡内を潤すことができないために側胸部の痛みとなって出現する。(原因は他の臓腑への供給・熱による陰液損傷などが挙げられる)。

(痛みの性質)耐えることでできるほどの軽微な痛み

 (その他の症状)口が乾く・目の乾き・両頬の赤らみ・眩暈症状等

 

◆肝胆湿熱タイプ

飲食の不摂生(甘いもの・油こいもの・味の濃いもの・アルコールの取りすぎ)・湿気が原因となって水液に滞りが生じる。停滞した水液が熱化し、「肝」「胆」を侵襲することによって側胸部の気の運行が阻害される。ゆえに側胸部の痛みとして生じる。

(痛みの性質)張った痛み・灼熱感を伴うような痛み

  (その他の症状)口が苦く粘る・食欲不振・目が赤い・黄疸等

 

◇気候タイプ

寒さや気圧などの気候が体表面を侵襲することによって生じる。「胆」に関与する経絡が侵襲されることによって側胸部の痛みが生じる。

(その他の症状)発熱と寒気が交互に現れる・飲食物がほしくない・口が苦い・のどが渇く・眩暈等

 

◆水液べトべドタイプ

消化器機能の低下+気候や飲食不摂生が加わることによって水液代謝に関与する臓腑(脾・肺・腎)の異常が生じる。この3つの臓器の異常が互いに関与することで水飲が停留し、側胸部に注がれることで痛みとなって現れる。

(痛みの性質)張った痛み・不快感を伴う・呼吸するとき痛みが強まる

  (その他の症状)唾液がよく出る・呼吸が浅く回数が多い等

 

◇オ血タイプ

運行の滞り・外傷・手術などが原因となりオ血が生じる。このオ血が側胸部に停滞するために側胸痛みが生じる。

(痛みの性質)刺すような痛み・痛みの部位は一定

(その他の症状)患部に腫塊が見られる・顔いろがどす黒い等

 

 

以上、代表的な6つの原因を解説させていただきました。思いの他、長くなってしまいました。

このように側胸部の痛みひとつとってもいろいろな原因が考えられます。

お困りの方は一度当院までご相談いただければ幸いです。

 

 

スタッフ 杉本

 

 

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脳鳴

2020/12

脳鳴(のうめい)は中医学の症状名です。

頭の中で何かの音がすることを指します。

普通は耳鳴りのような感じが頭の中でしている感じがします。


この患者さんはちょっと変わっていて、首が張ってくると、「ポコッ」という音がするそうです。

30年以上の臨床経験の中でも数例の記憶しかありません。


肝の疏泄失調が主因でした。数回で消失しましたので安堵しました。


鍼灸院では、ときに聞いたこともないような病気の方がお見えになります。こちらの不勉強(💦💦💦その通りなのですがふらふら

以前、トキゾプラズマ症の方がお見えになりました。

伝染病の一種で、日本には皆無に近いと教わりましたが、お見えになりました。


伝統医学の利点はたとえその疾患に詳しくなくとも、定型的な病理を知って上で、本人の症状、緩解因子や増悪因子、それに脈診、舌診などを重ねると大概の病理は把握できる点にあります。

 


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むくみが気になる(総論)

治療目的の症状として来院されるわけではないが、「むくみ」を気にされている方は非常に多い。

「足」のむくみを気にされる方が多い気もするが、「顔(瞼含む)」・「手」・「胸部」・「腹部」など身体のありとあらゆる場所にみられる。

むくみがおこるメカニズムとしては、水液物質が体内に停滞することが挙げられる。

伝統医学上では「むくみ」についてどのように考えられるのか?

今回は身体の水液代謝を担う臓腑を介した解説を行いたいと思います。

 

●「むくみ」=「浮腫」・「水腫」とは?

「むくみ」は伝統医学上では、「浮腫」・「水腫」と表記される。

水液の循環を主る五臓の「肺」・「脾」・「腎」。この3つの臓器が正常に働かないことが水液の停滞をもたらす大きな原因と考えられている。

 

◎「肺」・「脾」・「腎」は水液物質とどのように関わる?

五臓六腑の「肺」・「脾」・「腎」。これらはそれぞれ、身体の上部〜下部に位置するがそれぞれが互いに関与しながれ全身のスムーズな水液の運行が実現されている。

(身体上部=「肺」・中部=「脾」・下部=「腎」が位置している。)

 

「肺」身体に取り込まれた水液を身体の外・下部へ運行する役割を担う。

この役割によって通常は、「身体の外」⇒汗として排出され・「身体の下」⇒尿として排出される。

正常に働かない(運行に障害が生じる)ことによって、むくみ症状が出現する。胸部に位置することから、胸部のむくみとして出現しやすい。

 

「脾」…飲食において取り込んだ水分(栄養物質を含む)を他臓腑と協力して全身に供給する役割を有する。正常に働からないこと(消化・運行障害が生じる)ことによって、むくみ症状が出現する。身体中部に位置することから、腹部のむくみとして出現しやすい。

 

◆「腎」…身体の水液運行や量をコントロールする役割を有する。不要な水液物質を「尿」に変化させる・排出するのはこの腎の役割。正しく働かないこと(気化・排尿障害が生じる)ことによって、むくみ症状が出現する。身体下部に位置することから下肢のむくみとして出現しやすい。

 

伝統医学上における「むくみ」のメカニズム、いかがだったでしょうか?

水液の吸収・運搬・排出のトラブルにより生じることにより起こることがご理解いただけたのではないかと思います。

自身のむくみの原因を把握する上での参考になればうれしいです。

 

今回は、代表的な3つの臓腑を用いて説明させていただきましたが、その他、心・肝・三焦・膀胱のトラブル・栄養不良の場合にも見られます。

細かい説明については、次回の記事で説明を行いたいと思いますのでご興味のある方はぜひご覧下さい。

長くなってしまったため今回はこれにて失礼いたします。

 

 

スタッフ 杉本

いびき

こんにちは!研修生の大久保です。

先日『いびき録音アプリ』をインストールして自分のいびきを聞いてみたところ、一晩中地響きのような

いびきが録音されていてショックを受けました。西洋医学的には「肥満」「疲労」「ストレス」「睡眠不足」

が原因に挙げられるのですが、中医学的にはもう少し詳しく原因を分けます。私同様いびきに悩まされている

方は是非ご一読ください!

 

@肺に邪が入るタイプ

 症状)途切れ途切れでよく響くいびき、鼻づまり、鼻水、咳で胸が苦しい、喉が痛痒い

 原因)外にある六邪(風暑湿燥寒火)が肺に侵入し、肺から鼻に流れる気が乱れる

 

A痰熱タイプ

 症状)雷のようないびき、痰が絡む息づかい、胸肋部が苦しい、出にくく黄色い痰

    口が乾き汗が出る、便秘気味

 原因)火熱の邪が侵入したり、心配事が長期化してしまう事で体内に熱が産生されます。この熱が

    津液(体内の水分)を蒸発させ痰ができ、これが肺の働きや気道の道で邪魔をします。

 

B脾虚タイプ

 症状)重苦しいいびき、喘ぐような呼吸、お腹が張る、粘っこい痰、疲れやすい、軟便、肥満気味

    日中眠い、舌の両側に歯形がつく

 原因)消化器の弱い体質や暴飲暴食で脾を傷つけてしまい気の流れを悪くする。流れの悪い所には

    痰が生じ、それが肺の働きを邪魔します。

 

C血オタイプ

 症状)大きいいびき、窒息するような呼吸、寝相が悪い、頭痛、喉鼻が腫れて痛い、

    喉が渇くが水を飲みたくない

 原因)外傷や熱に関係する邪が入ったり、心配事の長期化により熱が生じ、津液では無くここでは

    血の流れを悪くし血オを作ります。これが肺や喉や鼻に入りいびきの原因になります。

 

いかがでしょうか。声の響きや日中に出ているサインで4つのタイプに分けられました。原因が分かれば

日常生活で気を付ける事もできますね!ちなみに私はコロナ太りや、お酒好きなのもあってBの脾虚タイプ

かなと思います。まずは一ヵ月、適度な運動とほどほどのお酒でどれ程改善できるか実験してみます!

 

研修生 大久保昌哉

 

 

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鼻血

こんにちは!研修生の大久保です。

皆さん鼻血を出した事ありますか?自慢にもなりませんが私は一度も出した事がありません(笑)さて、この鼻血ですが、ぶつけた等の物理的なものを除いて、七つものタイプに分けられます。簡単ではありますが理由も書いておきます。

 

@風寒タイプ

 風邪と寒邪が合わさり体表に留まったり背中から肺に侵入します。

 微熱で悪寒があります。

A風熱タイプ

 風邪と熱邪が合わさり体表に留まったり鼻から肺に侵入します。

 高熱が出て悪寒はありません。

B胃火タイプ

 暴飲暴食などで胃に熱が生じ、その熱が鼻に伝わり出血を起こします。

C肝火タイプ

 精神的ストレスにより肝に熱が生じ、鼻に伝わります。

D脾不統血タイプ

 慢性病などで虚弱体質になり、血管内に血液を留めておく気の作用が低下し、

 出血します。身体にも内出血が見られます。

E腎陰虚タイプ

 腎にある陰(水)が消耗し、相対的に陽(火)が強くなり虚熱が生じます。

 その熱が鼻に伝わり出血を起こします。

F陽竭陰脱タイプ

 症状は意識不明で脈は微弱なので救急搬送レベルです(><)

 

小学校の昼休みによく鼻血を出す友達を思い出しながら書きました。

ダニエル・キーオン医師の著書『閃く経絡』では救命医時代に止血困難で救急搬送された患者を孔最というツボを押して止血したという逸話があります。これから風邪・寒邪の勢いが強くなる季節になりますので、急な鼻血が出ましたら一度お試しください(o^―^o)

 

研修生 大久保昌哉


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不思議不思議の心血虚

2020/11

この患者さんは不思議だった。

二週間ほど前に2日ほど、起きているときだけ体が硬直し、動けなくなり、胸悶感が出る。
症状から察して狭心症の類ではない。
以前も葬儀の際、死んだ方の霊に取り付かれたり、実際に死んだ方を視覚で捉えたりしてらっつしゃいます。


私の周りにはこういう方がたくさんいるので、不思議なことだと思わないが・・・・・

 

今回は起因になる出来事がないのが不思議・・・・!!

これは心血虚の方に良くある現象ですはありますが・・・ふらふら

急激に心血虚になるか、心血虚が急激に悪化するかでで良く見られます。

 

スーパームンのせいでは満月????

患者さんは『我が意を得たり』の感じで・・・・

ずっとスーパームーンを凝視していたらしい。

 

これはありか?なしか?

とにもかくも脈診に依拠し心血虚と判断して、その処置をしました。

翌日から元通りになりました。

 

 

 

 

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喘息発作

2020/11

喘息発作の方が…
問診。 詳細は省くが、ポイントは待合室に入るなり喘息発作。
風熱だ!
問診で導いた証の確証には物的証拠があったほうが良い。
脈浮数、手示指端の皮膚温が高い。
そこに刺絡。

発作が収まり、喉奥の張り付いた違和感のみ残る。 肝鬱や痰熱残存か? 問診。
痰飲と取る。
豊溜と中の右横二寸の反応点に刺鍼。 
この反応点は堅い感じの10円玉大で、なかなか取れない。
なかなか取れないとき上下、前後、左右の法則を使う。

反応のない同位左側に二本刺鍼。
きれいに反応点が消える。
喉奥の違和感消失。 この状態は慢性期の中のいわば急性期。肺に痰熱がある痰熱壅肺が風熱の邪の影響を受け発作したものである。 発作条件には外邪のほか、飲食の不摂生などもある。 つまり自分の

養生の枠外もあるが、養生次第で起こさなくもできるということだ💦ふらふら💦💦 

 

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盗汗

こんにちは。研修生の大久保です。

先日、私が半年ほど治療させて頂いている患者様と寝汗について話しをしていたら「私もずっと前から下着が濡れる位寝汗をかくのよ。」と、治療方針を変える位の重要な症状を教えて頂きました。私自身がその前に聞き出せる知識を持っていたらと反省しながら、何故今まで言わなかったのかを聞くと「こんなしょーもない事言っても何もならないでしょ。」と、まだまだ“何でも言えるお兄ちゃん”になれていない事を自覚し更に反省をした瞬間でした

 

さて、そんな寝汗ですが、東洋医学では『盗汗(とうかん)』という言葉で出てきます。そして、この盗汗は「寝ている時にだけ出て、起きると引く」症状を差します。なので起きたにも関わらず止まらない場合は盗汗と呼びません。ただ単に暑い環境で寝ていた為なら良いのですが、冷や汗だったり大粒の汗だと心配な病気のサインにもなりますので注意してください。

 

話が逸れてしまいましたが、この盗汗の原因は『血虚型』『陰虚型』『湿熱型』『実熱型』の4タイプに分けられます。前2つは『虚証』ですが後の2つは『実証』ですので、治療方針も入れるのか出すのか他の症状を聞いて見極めます。

 

私も中医学を勉強する以前は寝汗をかいても「たまたまでしょ。」と気にも留めていませんでしたが、思い返すと寝不足だったり、仕事が忙しく疲れていた時だったり『虚証』のサインが出ていたのだと思います。皆さんも治療の際は是非「こんな事言ってもなぁ…」と思わず、何でも言ってみてください!

 

研修生 大久保昌哉

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痛みのオノマトペ

一昨年あたりによくテレビや書籍で紹介されていたオノマトペ(擬音語・擬態語)。円滑なコミュニケーションや子供の教育等に効果的なようですが、治療の時にもとても役立ちます。今回は痛みの種類とオノマトペをご紹介致します。

 

<血オ型>チクチク ギューッ

刺さるような一定の場所で起こる痛み。じっとしていても痛い場合がある。

 

<気滞型>ジンジン パンパン

場所が移動する脹った痛み。気分や機嫌で場所や痛みの強弱が変化する。

 

<寒邪型>チーン ギューッ

局所的な冷痛や激痛。温めると和らぐ。

 

<湿邪型>ズーン ドーン

重だるい痛み。治ったと思っても再発すしたりする。

 

<虚証型>シクシク ジーン

はっきりしない鈍い痛み。場所も「なんとなくこの辺り」と表現する場合が多い。

 

同じような表現がありますが、治療の際は追加でお話しを聞いて症状を確定してゆきます。

私も鍼治療を受けるのですが、いざベッドの上で自分の状態を説明するとなると上手くまとまらなかったりしますよね。痛みで受診される際にお役立てください。

 

 

研修生 大久保昌哉

 

 

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動悸がするB

先日の動悸のお話の続きです。早速ですが、A熱、B精神面についての解説となります。

 

A熱による動悸

発熱した際や炎天下での運動を行っている際に胸の拍動を感じたことが経験が誰しもあると思います。このように体の内部に熱が生じた際には動悸が起こります。ちなみに私はお酒を飲む際は動悸を自覚してます。これも体に熱が生じているのです。以下、原因を見てみましょう。

 

◎飲食不摂生型(痰火ジョウ心型)

普段から油濃いもの・生もの・辛い物・飲酒を過度に摂取する人は身体の中に余剰な物質をため込みやすい。このような不摂生を繰り返したり、感情の刺激(怒りだと血がカーっと上るようなイメージ)が加わることで生じる。動悸の他、口が苦い、不眠、夢を多くみるなどが生じる。

 

●「潤い不足(陰虚)タイプ)」

原因・症状は前述の「血虚タイプ」(動悸がするA参照)と類似。違いとしては、身体の中を潤す(=冷ます)物質が不足することにより弱い熱が生じる、身体がほてる、寝汗をかくなどがみられる。

 

B精神面から生じる動悸「驚き・恐れタイプ」

強すぎる感情の動きは身体の症状として現れます。伝統医学では過度に恐れる・過度に驚くといった精神的な動きが動悸を生じさせる原因として考えられています。

とても怖がりな人がお化け屋敷に入ることをイメージしていただいたらと思います。

お化け屋敷に入るという状況に恐れをなして、ドキドキする。

お化け屋敷に入ってお化けが大きな声ととも突如現れる。驚きドキドキする。

上記のように精神面も動悸を生じる一因とされています。

 

長々と解説をさせていただきましたがいかがだったでしょうか?

動悸ひとつでも様々な原因があることが分かったと思います。

皆様が自身の身体を理解する上での何かしらのヒントになれば幸いです。

もちろんこの「動悸」も鍼灸治療対象ですので、お困りの際はご相談下さいませ。

 

スタッフ 杉本


※新着時期を過ぎると《上記に記載のない症状》に収められています。

動悸がするA

先日の動悸のお話の続きです。

前回動悸の主な原因としては、@心拍活動を担うエネルギーや必要な物質不足、A熱、B精神不安を挙げさせて頂きました。今回はこの3つの原因について解説させていただきたいと思います。

 

@エネルギー・栄養物質不足による動悸

心臓が拍動することで全身への血液供給が果たされています。この全身への血液供給をするためには、大きく考えて「@心臓を収縮するためのエネルギーがある」「A心臓内に全身へ運搬するための血液が必要量存在する」ことが必須です。

裏を返すと、心臓収縮し血液を運搬するエネルギーがないこと(これを気虚・陽虚という)・心臓内に全身へ運搬するための血液の量が不足している(これを血虚・陰虚という)ことが動悸の原因となります。更に、運搬するエネルギーがないことは二次的に血液の滞りを生じさせることとなります。(これをオ血という)。原因や身体に現れる症状については以下の通り。

 

〇「運搬エネルギー不足(気虚)タイプ」

心臓収縮、血液運搬を担うエネルギーが不足することで生じる動悸。

加齢や長い間病気を患うことなどが原因として挙げられる。動悸の他、身体のだるさや発汗、活動量の低下がみられる。

 

●「運搬エネルギー不足+冷え(陽虚)タイプ」

気虚タイプに加え、冷え症状が加わる。原因は気虚タイプに同じ。違いとしては身体を温めるエネルギーが不足するために手足の冷えや顔色が青白いといった症状がみられる。

 

◎「運搬エネルギー不足+停滞(オ血)タイプ」

運搬エネルギー不足の結果、血管内に存在する血液の供給スピードが低下し、滞りが生じてしまう。

また身体を温めるエネルギーが不足することで、冷えによる滞りも生じる(冷えることで液体が固体になるイメージ)。刺すような痛みが生じ、特に肘内側に痛みがあらわれることが特徴。

 

●「栄養物質不足タイプ(血虚)タイプ)」

運搬するための栄養物質が不足しているため、心臓が全身への供給を行うために必死に活動するイメージ。慢性病、産後・外傷に伴う出血過多、思い悩みすぎることで生じる。

栄養不足のため、顔色が青白い・眩暈・眠れないなどの症状がみられる。

 

続けてA・Bも解説を…と思っているのですが、少しでも見やすくしたいため文を分けて掲載したいと思います。よろしければ次回「熱」・「精神面」由来の動悸についての解説を行いますので是非ご覧いただければと思っております。後ほどアップ致しますので続きは「動悸がするB」へどうぞ!

 

スタッフ 杉本

 

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動悸がする@

最近、患者様の主な症状や気になっている症状として「動悸」が多くみられる。

「動悸」は心臓のドキドキという拍動を自覚することを指すが、伝統医学の中では「心悸」といわれている。

ただ主に身体的な症状を指す「動悸」に対し心悸」は不安感を感じるといった精神面での症状も記載されている。

心悸の観点から話させてもらうと、胸の拍動については身体的⇔精神的と相互に作用していることが考えられる。

胸がドキドキする現状から、「私の身体は大丈夫かしら…」と不安感を感じる。(身体→精神)

また面接を前にして、「噛んでしまったらどうしよう・・」と不安を感じ胸がドキドキする(精神→身体) といったシーンは誰もが経験したことはあるのではないか。

 

また胸の拍動を担う心(しん)は「こころ」と読めるように東洋医学では心は精神活動を統括するとされている。このことから心悸は精神的な面とも密接に関与されていることが分かる。

 

精神面以外にも主な原因としては、エネルギー不足(少ないエネルギーを全身に供給させるために活動が活発になる)、熱(活動亢進)も考えられています。

上記3つの動悸の原因についての解説は、長くなってしまったため「動悸がするA」に掲載いたします。

本日はこれにて失礼いたします。

 

スタッフ 杉本

 

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口内炎

お疲れ様です。杉本です。

 

本日、口内炎が生じた患者様がお見えになりました。

その名の通り、口内炎は「口内に炎症がある状態」になります。

炎症は「熱」を指します。

今回のケースは身体を潤す・冷ます成分が不足し相対的な熱が生まれる。下記A「陰虚火旺」に該当)そこに気候の暑さ(熱)が加わることで生じた口内炎でした。

 

口内炎は中医学では「口中生ソウ」と言います。

生じる原因としてはその他どのような理由が考えられるのでしょうか?

@脾胃積熱(ひいせきねつ)

暴飲暴食を通じて胃腸に余分な熱を生じさせるが原因。口、唇、舌、歯茎にも口内炎ができ周囲は赤くはれる。ひどい場合は頬が腫れることも。特徴として口が乾き冷たい飲み物を欲することが多い。

 

A陰虚火旺(いんきょかおう)

大きな疲労や発汗過多、発熱により身体を潤す、冷ます成分が失われ相対的な熱が生じた状態。口内炎が反復して生じるが、赤くはれることは少ない。口が乾く、手足のほてり、眠れないなどが特徴。

今回来院された患者様のケース。

 

B中気不足(ちゅうきふそく)

働き過ぎや長い間病気にかかることで胃腸に元気がなくなったことで生じる。疲れることで口内炎が発症する。反復的に口内炎が生じることが特徴。


以上代表的な原因を挙げさせていただきました。

その他の内臓由来(五臓六腑)・気候由来で考えられる熱症状を加味して治療に当たってまいります。

出来るとつらい口内炎も鍼灸治療の適応疾患ですので、お悩みの方はぜひご相談下さい。

 

スタッフ 杉本

 

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嗜眠(しみん)

こんにちは!研修生の大久保です。だんだんと暑さも緩み、朝夕は過ごしやすい日が出てきましたね。夏も好きですが私はこの季節に窓を開けて虫の声を聞きながら寝るのも好きです。

 

さて、今日はそんな睡眠についてお話ししようと思います。睡眠と言っても日中にどうしてもとれない眠気です。東洋でも西洋医学でもそんな眠気を嗜眠(しみん)と呼びますが、西洋医学では意識障害の一つに入ります。

東洋医学ではもう少し軽い状態と捉えて頂いたほうが良いかなと思います。それでは四つのタイプをご紹介致します。

 

1【湿困脾陽タイプ】

 読んで字のごとく!湿の性質を持つ邪が脾(消化や運化に携わる臓腑)を傷つけ、

 体内で行われている気の交換が障害され、淀んだ気が上半身で停滞し眠気が取れなくなります。

 長時間雨に打たれたり、暴飲暴食、冷たいものを過剰に摂取する事で起きます。

 また、思い悩む事で脾を傷つけてしまう事も原因となります。

 

2【心脾両虚タイプ】

 心と脾は互いに助け合う関係にあります。長期間の悩み事や心配事、出血などで心血を消耗したり、

 暴飲暴食や過労で脾を傷つけたりして関係が崩れると、精神が不安定になり眠気が取れなくなります。

 個人的にはこのタイプが西洋医学的な嗜眠に入るのかなと思います。上記に挙げたタイプでも同じ

 「脾」が入り分かりづらくなっていますが、治療の現場では脾の作用低下による症状が出ているか

 を見ながら1と2の区別をしています。

 

3【腎陽虚(腎精不足)タイプ】

 長期間の病気や、寒・湿の性質を持つ邪などの外邪により腎の陽気が傷つき、身体を動かす

 エネルギーが産生されず、眠い状態が続く。加齢などによる元々のパワー不足(腎精不足)も原因。

 手足の冷えや下痢、血色の悪い肌などが特徴的です。

 

4【血阻滞タイプ】

 頭部の外傷や恐怖体験などにより体内を流れる気や血が鬱滞し、陽気が頭部に上がらず眠気が

 取れない。出血を伴う外傷なら病院に行く方がいいと思いますが、たんこぶ程度ならぶつけた事

 すら忘れて、気が付けばその辺りから嗜眠症状が出てるという事はあるかもしれません。

 

いかがでしょうか。個人的には1と3のタイプが多いかなと思います。「寝具には気を使っているのに眠気が取れない」という方は一度身体の状態を見てあげると意外にも内部から不調の原因が出ているのかもしれません。

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研修生 大久保昌哉

 

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鼻血と鍼灸

2020/9

主訴が鼻血で鍼灸治療にくる方はそう多くはない。

うちはいらっしゃるけど((´∀`*))ヶラヶラ

血オ、血熱、下陥が3大証ということになろうか。

現代医学の言葉を借りれば血栓傾向にある方、血圧が高めの方、ほてり症、血管壁の弱い方などが対象となりやすい。

 

※今回の方は抗リン脂質抗体症候群があり、溶血剤(バイアスピリン)を常用する。原病理は血オと捉えてよいだろう。その証左にちょっとぶつかっただけ良く出血するらしい(そこから2次病理にも展開しているのでもう少し複雑だが・・・💦)。

 

鍼灸の応用力を見事に示す症例であったように思う。

 

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食べると血圧は上がるのか?下がるのか?

2020/7

一般論して食後は血圧は上昇するグッド(上向き矢印)ことが多いといいます。

消化・吸収の作業のために血液量が増えるからです。

つまり、消化・吸収という一連の作業のためにエネルギーが必要ということです。」運転中にエンジンの回転が早まるとガソリンの消費が上がるようなものです。

 

しかし、逆に下がる人も少なくありません。

自律神経の関係がより前面に出るときがそれ。

●交感神経優位;興奮状態、胃腸の消化・吸収力は低下。次項有血圧は上がる。

●副交感神経優位;リラックス状態、胃腸の消化・吸収力は亢進。次項有血圧は下がる。

これによりす血圧は下がりやすくなりますバッド(下向き矢印)

伝統医学なら肝病理で処理することが多いケースです。

 

またあるドクターのブログを拝聴していたら以下のような意見がありました。

消化・吸収を促進する胃液は血液中の水分を元に作られます。食事毎の血液消費量は700ml程だそうす。そうとなれば食後は血液が減りかつ濃くなるということです。血液量が減る分方血圧は下がります。バッド(下向き矢印)

この食後低血圧は高齢者、パーキンソン病、高血圧や糖尿病を伴う神経障害のに良く見られるそうです。食後ほどなく入浴し、お風呂場で転倒するケースに実はこの食後低血圧症の方が結構多いと思います。食後一時間内の入浴はお控えください。

これは伝統医学なら陰虚の方の特徴ともいえなくはないです。

 

食後40〜50分くらいに血圧を測定してもらい、この辺のデーターを集めることでより的確な鍼灸治療ができるのです。

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掻痒感

2018/9 

症例《皮膚掻痒感》

掻痒感とは痒みのこと。 主訴は首の後ろの痒み。 髪が当たる部分は痒くてしょうがない。 

見た目の発疹はなし。

 触ると、上半身のみ汗ダラダラ。

背中、首、額から汗💦 下半身はあまり汗をかいていない様子。 

脈、舌および諸症状から三焦の湿熱と取る。 

※諸症状を書くと長くなるので割愛します。 

鳩尾+〇穴と〇穴が極めて有効です。 

症状は追いません。症状から割り出した病理を追います。 

後、皮膚疾患では湿熱でもどちらに勢いがあるかで出てくる症状が違います。 

逆にいえば、皮膚を見て、ひとことふたこと聞けば、どちらに勢いがあるかがわかるということ。 これができるようになれば本当に鍼灸は楽しい。 

病理に対してそれに抗するツボを当ててゆく。

これこそが醍醐味です。 

今日も楽しい一日でした。 ありがとうございます😊

 

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心肥大

2015/5

《症例・心肥大》

ここまで大きな心肥大の方も早々は来られません。

心房細動もあります。

いつ狭心症を起こしても良い渋滞でしょう。

 

今回は長歩きの後、還流障害を起こし(いままでもあったとおもうのですが・・・)、この疾患ならでは下肢の浮腫が見られます。

足背までむくんでいます。

 

なかなか治療は容易ではありませんが・・・・

おまけに、浮腫部のうっ滞性皮膚炎あるいは局限性神経炎を思わす症状が・・・

これは痛そう、ただ急速に還流を良くすると、血栓の可能性も・・・

なかなか難治な治療でした。活血化オに補気を少し加えながら、患部の清熱も少し。

熱だけは急速に取れましたが・・・これからです。

 

 

 

 

 

 

 

涙目(なみだめ)

2014/11

《症例・涙目》

涙目を主訴に鍼灸院を訪れる方はそう多くはありません。

大きく、陰虚型、熱型、気虚型に大別します。

 

この患者さんは詳細を省きますが、

あることが続き非常に疲れ、

時々あった涙目が恒常的に起こるようになった例です。

朝だけあった涙目がほぼ一日中起るようになりました。

 

衛気虚と判断し治療しました。

1年前からの悪化していましたが、一度の治療で涙目の起こる頻度が半減しました。

学ぶことが多い臨床例でした。

 

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

しもやけと鍼灸

2020/5

しもやけは良く診る症状である。

四肢末端、とくに足の指先が赤く腫れて、痒みや熱感があらわれる。

まれに耳たぶにできる人もいる。

冬場に発症しやすいため、冷えが原因と考えがちだが、そうとも言い切れない。

その証拠に暖かい部屋に入るとジンジンとした痒みと痛みといえない感覚になることが多い。

ビタミンE配合の外用薬か内服薬とステロイドが一般的だろうか。

ときおり当帰四逆加呉茱萸生姜湯を飲んでいる方も(まぁー効能書きに入っていますから)。

 

ただし、これらの処方で完治した方を一度も見たことがない。

さてさてどうしましょう。

僕が考えるにしもやけは循環障害ではあるけれど、東洋医学でいう陽虚や寒邪が原因ではない。

むしろ本体は抹消の血不足である。

始めに患部の活血をした後、どんどん養血する。

心、肝、腎のうちどこのルートからの血が足りないのかを推察してしかるべき処置をする。

 

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2型糖尿病

おはようございます。金澤です。

中医学と関係ない話ですが、糖尿病関連の本を読んだので印象に残ったことを挙げていきたいと思います。かなり抜粋し要約するので、気になる方は本をお読みください。

糖質制限の真実

山田 悟  幻冬舎新書

・欧米人はインスリンを出す力が強い

・日本人は欧米人に比べインスリン分泌能力が低い

・食後血糖の急上昇に身体に負荷をかける

・カロリー数は上がるがたんぱく質、脂質、食物繊維は食後血糖の上昇を抑えてくれる。

・血糖の上下動が身体内の酸化ストレス(老化)を強める

 

欧米人はインスリンを出す力が強く肥満になるまで血糖値異常が出ないことが多いが、日本人はインスリンの分泌能力が低いため痩せていても血糖値異常が表れやすい。

糖尿病でカロリー制限を行うのは欧米人に合ったやり方であり、日本人はカロリー制限よりも糖質制限を主に行った方が血糖のコントロールがされやすく継続しやすいという内容であった。

戦後から糖尿病患者数は増えており栄養過多、偏り、運動不足などが考えられる。

そこで山田先生は「ロカボ」という糖質制限の食事を提唱している。ここでは詳細を省きますが気になる方は調べてみてください。

 

日本人は一汁三菜に米ですね!それと運動習慣をつけることも大事ですね。

好きなものばかりは将来身体に負荷をかけてしまいます。多忙で飽食な時代であるからこそ、節制を改めようと思うこの頃でした。

おしまい

真逆な感冒

2016/11

《症例・感冒2例》

今月20日までに仕上げなければ原稿が5本溜まってしまい、仕事以外に身動きが取れない状態でした。

まずはブログ更新をしていない言い訳です。

これからぼちぼち更新をしてゆきます。お暇なとき目を通してください。

昨日面白いことがありました。

たまたまベッドが横並びになった患者さんの話。

お二人とも主訴は感冒。

引いた日も2日前。

おひとりは風熱感冒、つまり熱型の風邪。

もうひとりの方は風寒感冒、冷え型の風邪。

 

見事に真逆です。

一昨日は冬に入ろうかというこの時期にしては、かなり暑い日でした。

話を単純化しますが、個々の体質や生活状況を考慮しなければ、一昨日は昼間暑かったとはいえ、夕方から夜半にかけては相当に冷えました。

1日だけ暑い日があっても、その前後の日が寒ければ、グラフ的にいうと暑くなる途中では熱型の風邪を、寒くなる途中では冷え型の風邪を引きやすいのです。

冷え型、熱型では取るツボが全く違ってきますねーパンチ

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※この記事は新着時期を過ぎても左サイドバー《その他の症状》の中に収められています。

感冒(風邪)にも鍼灸を!

2015/9/17

急激に涼しくなりました。

急激な温度変化や台風・大雨の影響で

体調を崩されている方が多いようです。

治療院にも予約されている患者さんから

『かぜをひいてしまったので、キャンセルします!』

というお電話が何件かあります。

感冒(風邪)にも鍼灸はてきめんに効果を出してくれます。

意外と知られていないようで・・・。

なんだか、もったいないな〜と残念に思います。

『ん?おかしいな?風邪をひいたかも?』

と思った時は、秒・分刻みの戦いになります。

どうぞ鍼灸をうまくお使い下さいね。

不明な点は、遠慮なく、お問い合わせ下さい。

 

 

 

 

 

筋肉の痙攣

お疲れ様です。

今回は筋肉が攣るお話です。

筋肉がつるというのは自分の意識に関係なく起こる筋肉の収縮です。

一般にこむら返りが有名ですが、足の親指や向う脛が攣ったりします。背中の攣りも良く診ます。

 

本来、筋肉は伸びる、縮むの運動することで筋肉の柔軟性を保っていますが、この柔軟性が乏しくなってくると筋肉が攣りやすくなってきます。

簡単に言えば筋肉が固くなって伸びづらい状態です。

固く伸びづらくなってしまう要素は多くあります。対処法として、まずは気血を巡らせることをお勧めします。

ストレッチで筋肉を伸ばす、関節を大きく動かす、温めてみるなどが気血を巡らせます。

さらに攣ってしまうのでは?という恐怖心もあるかもしれません。あまりありませんが(* ´艸`)クスクス

無理のない範囲で気持ちよく行う様にしてみてください。

 

これを主訴でお越しになる方もときおりおられます。

患部の補血をいかに積適切に行うかが重要ですね。