⑤肝胆鬱熱
強い怒りやストレスが原因で不眠を起こすタイプ。
肝は条達と言う、伸びやかな状態を好んで気を隅々まで運ぶ働きがあります。
強い怒りやストレスはこの働きをストップさせ、気の流れを停滞させてしまいます。
これが「疏泄の失調」と呼ばれる状態です。
気が停滞すると、「停滞すれば即ち熱化する」の法則により熱化、及び気が上向きに逆上し上炎します。
こうして、上炎した熱が心や神(精神機能)を掻き乱し不眠へと至ります。
随伴症状としては、
肝胆を起因としているので、イライラ感や胸郭の張った様な痛み、溜息の増加
長期化すると目の血管が赤く浮き上がったり、口の中に苦味を感じる様になったりします。
⑥痰熱襲心
滞り、熱化した水分(痰)が心や精神を襲う事で不眠を引き起こします。
この水分の停滞(痰)は
消化器の不調、甘いものや脂っこいものの摂りすぎ、はたまた外からの湿気によって発生します。
このタイプの不眠は横たわっても安心感を持って眠れず、夢をよく観て中途覚醒しやすく、胸のザワザワ感や不安感をよく覚えます。
その他にも痰熱の症状として
胸のつっかえ感や痰の詰まり感、気持ち悪や嘔吐などの症状をきたします。
どの症状も、痰の粘っこさからくるもので
胸のつっかえ感や気持ち悪さなどは痰を吐き切らない限りはずっとスッキリしません。
スタッフ伊澤