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前回の続き

気の偏りや外邪の影響が外在化したものがツボの反応となると書きました。 

ただしツボの反応が身体の自覚として挙がってくるかは別の話になってきます。 

体質や症状が出てないツボの反応もあります。 

では、どのようにツボを見分けるかというと主訴から見た症状や症候(症状の組み合わせ)によって、どの経絡、経穴に反応が出やすいか見えてきます。 

この関連するツボの反応を鍼や灸で刺激することで臓腑の生理作用の失調や気の偏りを取り除いていきます。

もちろん辛い痛い所もツボの反応になることもあります。

肩が凝ったことでトントンすることや、お腹が痛いことでお腹をさする事など気の偏りを取り除こうという反応であったりもします。

H31,3/5

少し真面目な話します!金澤です。

ツボとは一般的な名称で、専門用語でいうと経穴(けいけつ)と呼ばれています。 

ツボは臓腑に繋がっており、臓腑と繋がる道を経絡(けいらく)と呼びます。 

駅が経穴で、相鉄線や小田急線などの路線が経絡とイメージするとわかりやすいかもしれません。 

東洋医学の概念では気がある前提になります。その経絡は気が通る道であり、臓腑自身の気(身体のエネルギー)が流れています。臓腑の生理作用の失調により気の偏りが出現します。この気の偏りが外在化したものがツボの反応になります。他にも外邪といって外環境が(寒い・暑い・湿気など)悪さ(症状)をすると、ツボの反応となる可能性があります。 

少し長くなりそうなので分割します!

H31、2/18

お疲れ様です。金澤です。

気がついたら2週間ほどブログを更新していませんでした(´-ω-`)

素直にごめんなさい。言い訳はしません。。。

言い訳は成長の敵!記憶が定かではありませんが、野村監督言ってたような気がします!

乾燥シリーズの最終回になります。

1回目は一般的に乾燥が身体に及ぼすことを書きました。

2回目は中医学的に外的要因と内的要因で起こる痒み・乾きの説明をしました。

3回目は内的要因で起こす痒みや乾きやすい人の傾向性と対策について書きたいと思います。

前回、その2で痒みや乾きが起こしやすい内的要因を中医学では血虚(けっきょ)や陰虚(いんきょ)という状態が多いと書きました。決して痒みや乾きがあれば血虚や陰虚であることではありませんが比較的多いという意味です。

では、これら血虚、陰虚状態になりやすい要素はどんなことか?大きく2つのルートがあります。

①睡眠:

東洋医学では睡眠中に血が養われます。睡眠不足や睡眠の質が悪くなると血虚や陰虚へ傾きやすいです。睡眠時間が短かったり睡眠が浅いと痒みや乾きなどが出やすくなります。慢性の寝不足、単発の寝不足など時間経過や、その人の持つ素体で変わってくることもあります。

よい睡眠がとれると特に女性の方はお肌の感じやお化粧の乗りが違うのではないでしょうか?

私事ではありますが、学生時代テスト前の勉強(一夜漬け)や徹夜で麻雀をした次の日は皮膚の痒みや目の乾燥したなと書きながら思い出しました。笑

②食事:

東洋医学の陰(いん)血(けつ)は飲食物から作られます。飲食物が脾胃(胃腸)で消化・吸収された結果、一部が陰血になります。脾胃の消化・吸収系が落ちてくると陰血の生成が減少してきます。短期間の食欲不振等であれば陰血の消耗は少なくなりますが、長期間の食欲不振等や徐々に食事量の減少が起きると陰血の消耗は多くなります。

反対に消化・吸収が上手くいかずに太る方もいらっしゃいます。この辺の痒みや乾きとの因果関係があればということにもなります。

※女性の場合

女性ホルモンの影響と保湿との関連性もありますが、今回は書きません。また機会がありましたら書きます。

睡眠と食事が大切!ってことではあるのですが、睡眠が上手く取れない方や食事が上手く取れない方もいらっしゃいます…そういう方は睡眠の質、消化吸収系を上げる治療を行います。

睡眠や食事が取れる方は、優先して取ったほうが乾燥時期に風邪や乾燥などに強くなるお話でした。

最後までお読み頂きありがとうございました。

おしまい

H31,2/5

お疲れ様です。金澤です。

一昨日、昨日は比較的暖かったですね!今日はまた、いつもの様に寒いです(>_<)

身体は調節する機能がありますが10℃くらい気温差があると少なからず身体に変化はおきますね。

前回のブログで乾燥が身体に、どのような影響を与えるか書きました。

毎日患者さんの身体を診て思うことは、この時期に乾燥しない人はいないのが正直な感想です。乾燥についての感想…はい、スベリマシタ(´-ω-`)

ただ乾燥はしていても皮膚の痒みや口、目などの渇きを自覚症状として挙がってくるのと来ないのでは見方が変わってきます。

痒み、渇きを比較的多く出す内的病態を血虚、陰虚という状態を指します。

外環境因子では風邪や燥邪が因子になります。

血と陰は濡養といって潤し、養う役割を果たします。これが皮膚・粘膜系に不足して影響すると渇きや痒みになりやすくなります。

外からの乾燥にどう対処するかというのも大切ですが、身体の内側から潤すことも、この乾燥時期には大切なことになります。

また続きます

H31,1/31

お疲れさまです。金澤です。

今朝やっと雨が降りましたね。その前に雨がいつ降りましたか?私はまったく覚えていないです!

昨日も自転車のカギを机に置いたつもりのに記憶がなく行方不明です。それくらい直近の事も忘れるくらいなので、今年雨が降ったか記憶がありません。(。´・ω・)?(病気ではありません)笑

さて本題です。

これだけ雨が降らないと乾燥が強く、身体にも乾燥症状が出現しやすくなります。

外の乾燥が強いと、まず影響を受けやすいのは

・皮膚の乾燥と痒み。

・粘膜系の渇き。特に口と目

が一般的に多いかと思われます。

皮膚や目口は外界との接点になり、乾燥が強ければ、身体の乾燥症状がでやすくなります。

皮膚に潤いがなくなると乾燥や痒みに変化します。これを東洋医学では風邪・燥邪にあたります。

口や目は皮膚に比べれば外界に暴露されている頻度は強くないですが、影響は受けやすいかと思われます。口や目の乾燥が強くなれば外邪(外からくる悪いもの)を呼び込みやすくなります。

この乾燥の強いことが、カゼやインフルエンザを大流行させている一つの要素であるのかもしれないと勝手に思っています。憶測ではありますが東洋医学的には考えられることです。

身体を守るためにはマスクや保湿クリーム、加湿器は必需品ですね!

もう少し書いていきたいと思います。

続く

お疲れ様です。金澤です。

肝主疏泄シリーズも最後になります!

前回のブログでは簡単ではありますが症状を書いてみました。

筋肉系では収縮・脹感、精神系では感情の不安定、消化器、婦人科系では順調性や規律性の失調など。

これらは以前にも書いた”本人が不快に感じること”によって疏泄失調が起きやすいです。

不快に感じる中でも、精神的に感じるストレスが疏泄失調に影響されやすい傾向です。

抽象的な事しか言えませんが焦り、緊張、嫌悪、プレッシャーなどが挙げられます。

この精神的なストレスを忘れられる切り替えられる方は良いのですが、溜めてしまう引きずってしまう方は厄介ですよね〜

よく言われるのがストレスは発散しましょうね〜と、たぶん発散し方がわからない方もいらっしゃるのだと思います。自分自身に合った発散方法を見つける為にトライし続けてみるしかないですね!

僕はベタですが、ランニングと筋トレで思考できない状態を作りあげてしまいます。

もともとはストレス発散方法で取り入れたものではなく夏にビール飲みすぎた身体を絞ろうとしたのがきっかけです!笑

各々、発散方法は違うと思うので色々試して合う方法を見つけてください。

肝主疏泄シリーズはおしまいです。ありがとうございました

お疲れ様です。金澤です。

肝は疏泄を主るシリーズ、3回目になります

前回は”外界からのストレス刺激によって不快に感じ、気持ちがよくない状態”が肝の疏泄失調を起こす要素として挙げました。

この疏泄失調が起こると、どのような症状が現れるか?

他の病理もそうなのですが、多すぎて特定の症状を伝えることができません。簡単にではありますが疏泄失調で現れやすいものを書いてみたいと思います。

筋肉系

背中の張り感、肩を上が挙がってしまう、噛み締めなど

精神系

イライラ感、焦躁感、猜疑心、憂鬱感

腸管系

お腹の張り、頻尿、精神性の下痢

婦人科

生理周期の長短、排卵時のずれ、生理痛

など色々書くと切りがありません。ここで勘弁してください(´・ω・)

これも疏泄失調の時間経過でも症状が変わってくるので説明するのが厄介ですよね(´・ω・)

こんなことがあるんだ!くらいに見て頂けたら幸いです!

次回で肝主疏泄シリーズは最後になると思います!

お疲れ様です。金澤です。

前回の肝の疏泄についての続きになります。

前回のブログを見ていない方は、チェックした方が分かりやすいと思います。

疏泄失調を起こす要素として”本人が不快に感じること”と書きました。

この不快とは人それぞれ感じ方が違うので具体的には言えるものではないのですが、外界からのストレス刺激になります。なるべくわかりやすく書いてみたいと思います。

まず”快”とは気持ちがよいこと。否定の”不”がつくので気持ちがよくなく、のびのびできていないことになります。つまり外界のストレス刺激により気持ちがよくない状態ができてしまうと肝の疏泄失調を起こしやすくなります。

この時にイライラ感、怒りっぽい、憂鬱感、焦燥感、猜疑心などの精神症状が現れやすくなります。

正確にいえばイライラしやすくなる、怒りの沸点が低くなる、気分が晴れにくくなるなどが適切かもしれません。普段は気にしないことが気になるなど。

そして攻撃性がある場合は近しい他者に向けられることが多いような印象です。笑

攻撃性といっても殴る蹴るとかではなく、相手に向かう言葉や態度の事を指します。

攻撃性があるかどうかは身体の虚実や対人関係などによって変わるので一概にはいえないですが参考までに…

これまた長くなりそうなので次回に続きます!    

お疲れ様です。金澤です。

最近ブログがアップできていませんでした。すみませんでした(´・ω・)

顔文字の使い方がわからないので使い方が間違っていたらすみません。でも使ってみたいんです!

さてさて、今日のお題は肝の疏泄(そせつ)についてです('ω')

東洋医学でいう肝とは現代医学的な肝臓の働きと違います。

現代医学的な肝臓のイメージとリンクする部分もあるのですが、わけて考えて頂いた方が分かりやすいと思います。

今回は肝の生理作用の”疏泄を主る”とはどんな事だろう?簡単にご説明したいと思います。

肝の疏泄とは

1、肝には全身に気を巡らせる働きがある。

肝の疏泄で全身に気を運行させている。肝の疏泄が失調すると気の流れが停滞し、気の停滞病理が表れやすくなる。

2、精神状態を安定させる

肝は常にのびのびとし気持ちのよい状態を好む。肝の疏泄が正常であれば全身の気が巡りが順調で感情が安定し正しい判断ができる。

この疏泄の役割は上記した2つの役割が主になってきます。

疏泄が上手く働かない状態を疏泄失調と言い、身体的には気の停滞病理、機能的な部分では順調性に欠け、精神的には感情の不安定性が出現しやすくなってきます。

この疏泄失調が起こる現象のポイントは”本人が不快と感じること”とでも言いましょうか…一般的にいうストレスの類によるもので起こりやすいです。

少し長くなりそうなので1回目はここでおしまいにします!

次回、続きを書きたいと思います(´-ω-`)

お疲れ様です。金澤です。

今回は東洋医学の水病理のお話をしていきたいと思います。

水の病理といっても単一ではありません。中医用語だともう少し細分化できます。その病理の特徴によって症状の現れ方が変わってきたりします。

今回は水病理のイメージについて書きたいと思います。

まずは水病理に分類される呼び名を挙げてみます。湿(しつ)・水(すい)・飲(いん)・痰(たん)です。これら分類は形態の変化と各々の特徴があります。

イメージが下記の通りです

・湿 Gas 気体      

・水 Liquid 液体   

・飲 Gell 粘液      

・痰 Sorid 固体

あくまでもイメージですが、このように書くとわかりやすいかと思われます!

この時期、雨や湿度の高い日が多く外の湿気と身体の中の湿気が引き合い悪さをします。

症状が現れやすい方は水分代謝に気をつけてみてください。

生活の中で意識してほしいことはお小水を我慢しない・汗をかくようにする・運動などで循環させるができる範囲だと思います。あっ!お酒飲みすぎもあまりよろしくありません。

飲むなとはいいませんが体調と相談しながら調節してみてください〜

おしまい

前回のブログで内関というツボを紹介しました。

このツボの効能は降逆止嘔(逆流するものを降し嘔吐を止める)と理気寛胸(気を巡らし胸を開く)作用があります。方法によっては他にも作用があるのですが、ここでは割愛します。

前回のブログで乗り物酔いする因子を述べたのですが、スピードの増減や揺れ、視覚情報に対してのアプローチに使うよりも、消化器の働きが低下してしまった時に対処できるものになります。

ここでの内関の使い方は胸を開き、胃の動きが低下しないことで吐き気の緩和をする意味づけと考えてください。

場所は手のひら側で手の関節の上2寸(2〜4cmあたり)を親指で気持ち良いくらいでもみもみしてください!写真

の背景は気にしないでください!笑  

2015/8

『暑中お見舞い申し上げます』の

暑中は暑に中るという意味。つまり暑気に負けるということ。

暑気は湿気と熱の混合体で、熱の勢いが極めて強い。

病気のベクトルが下から上へ向く。

そこで頭痛、眩暈、嘔吐などが現れやすい。

また極端な発汗のため、気虚〜気陰両虚を起こしやすい。

要は体から水分と気が抜けるということ。

よくあるパターンは胃腸障害で悪心、嘔吐。その後疲労感が顕著で起き上がれなくなど、といった感じが多い。

この時期がら急に痩せだし、歩けなくなる方(萎証)も少なくない。

胃腸の活動力の確保が第一義の治療になる。

2015/5/25

中医学(中国伝統医学)では

『男性は8の倍数。女性は7の倍数。』

で身体が変化すると考えます。

女性であれば、月経があるため

とても目安になり、自分なりに意識できますが

男性は女性ほど顕著な変化が少ないため

見落としがちになります。

特に同じ更年期であっても

女性は閉経があるものの、男性にはないため

身体の不調の変化そのものを

受け入れにくいことが多いようです。

またこの身体の節目に人生の節目と

重なっていることもあります。

自分の年齢(7の倍数・8の倍数)を

意識されてみましょう。

そして、その節目の時はくれぐれも

身体に無理をしないように心がけましょう。

~院長より~

最近、男性の鬱病の方も増えています。

以外に年齢の高い方が多いのも事実です。

8×8の64歳前後

8×9の72歳前後

確かにその近辺の方多いですね。

2015/5/10

季節や気候変化(因時)

生活環境や地理(因地)

年齢・性別・体質・生活習慣(因人)

この3つを三因といいます。

これらは人によって、それぞれ違います。

例え、現代医学的に同じ病気であったとしても、

元の体質や出ている症状、悪化する季節や気候、

生活環境や年齢や性別などによっても

治療方法はかなり違ってくるのです。

中医学では、この見極めを大切に考えています。

人の性格はわからない。

行動と言語で心の中を推理する。これが心理学の立場。 

臓腑それぞれが思考し感情を持つと考える。これが伝統医学の立場。
 

○肝には後天的に身につけた常識や理性と自由奔放に生きたい心が宿る。 

そこで身につけた常識や理性から推理し、判断する心が生まれる。

欲しいものを買った後、後悔する人いませんか? 

肝の判断が狂っている、かも知れない。

肺は先天的に持つ運動能力や人間関係を円滑に保つ配慮の心が宿る。 

やたら心配で人の目が気になるなら肺が弱っている。

心は人間の本性そのもの。 

明るく、快活で、ポジティブで素直。 

赤ちゃんの本性そのもの。生きるのが嬉しくてしょうがない。

生きき方がネガティブ、思考が暗さで覆われるときは心が傷んでいる。
 

○脾は短気的な思考や記憶、好奇心の元もここにある。 

そこで日々の生活で起こるあらゆる事象に対応し、丸く収めてゆく感じは脾の仕事。ならば中庸の権化が脾か・・・、

日常がやる気が出ない、面白くないと感じるなら脾が危ない。
 

○腎は強い意思や信念が宿る。肝で判断したことをやり遂げる継続力がある。 

本を1時間連続して読めますか? 

意を決して始めた英語の勉強が3ヶ月継続できますか? 

出来なければ腎虚である、かも知れない。

2012/5

受験か何かで大阪梅田を歩いていたら、二、三人の人とぶつかった。皆一様に顔が怖い。田舎の少年が都会の人が怖いな??と感じた瞬間である。

患者さんを見ていると、いつもいつも怒っている人がいる。まぁ正義感の強い人なら、今の社会を見れば憤慨やるかたないのはよ〜くわかります。

ただ、自分の体を悪くするので、程々がよい。

同じように義憤をもつ人も、よく運動する人からはそれほどの怒りを感じない。

いつも不思議だぁと感じていた。

呂氏春秋を見ていたら「形動かずんば則ち精流れず、精流れずんば則ち気鬱す」とあった。運動しなければ体の精(気血などの重要な物質)が流れない。精が流れなければ気持ちが鬱しますよ、という意味。

春秋は2200年前ほどの書物。中国聖典のひとつ。

なるほど、なるほど、2000年経っても人はあまり変わらない。

良く体を動かす人は、義憤があっても、心に溜めず、流してしまうのだろう。

今日は2011年12月31日午後9時30分です。後2時間と少しで今年も終わります。

3月の地震、それに続く放射能汚染、後半はギリシャの国債の実質的破綻からユーロ危機。まさに激闘の1年でしたが、それも幕を閉じようとしています。

こんなときこそ地に足をつけた姿勢が肝要なのではないでしょうか?

今年よく思ったことは、やはり鍼灸とは気の医学であるということです。

気を調整し、その結果として血・津液(水分)そして臓腑を調整します。

通常、気は呼吸・筋肉を使い調節します。

ヨーガーや気功(太極拳を含む)ながこれに相当します。

そこで、これらを調息系健康法と呼びます。

鍼灸はこの調息系健康法の範囲ですが、ツボを用いて調気しますので、個人の状態に対するオーダーメイド性が極めて高くなります。

個人のツボの状態は、その人の内面(臓腑の状態や精神面あるいはホルモンの過不足)が反映するからです。

そこで個人、たとえばある人の腎の気が低下したときなど・・・それを調整します。

つまり治療として使うことができるのです。そこで調息系健康法のうちでも特殊な調気医学と呼べるのです。

逆にオーダーメイドー性が高いのでヨーガーや気功のように集団で行うことはできません。

これに気づくのに1年かかりました。

 我が家には2匹の猫がいる。
 この2人(2猫)、年格好がほぼ同じうえに非常に仲が悪い。日々喧嘩で明け暮れる。そのうち長男(先から居た方)の動作がカクカクしてきた。どうやら縄張りを割譲せざるを得なくなったことで、ストレスを溜めたらしい。
 養老孟司氏にいわせると動物も人も脳をを除けば、ほぼ同じ構造をもつという。ならば人に起こることは猫にも 起こり得るだろう。
 一般に人がストレスを溜めると、筋肉が緊張し硬くなってくる。肩こりなどが代表的。さらに悪化すると流れるような動き、つまり筋肉の連動運動に支障を来す。
 要は、ぎこちない動きに変化し、ぶっかったり転んだりする。これを東洋医学では「肝気 鬱(かんきうつ)」と呼ぶ。
 ・・・この猫には毎日背骨の脇を中心に30分ほどマッサージをした。だいぶ んカクカクとした動きが改善される。もちろんお代は頂いてはいない。むしろドライの餌からモンプチに代えているので出費がかさむ(笑)。でも、とても気持ち良さそう。
 肝気鬱を避けるには、頭の中を「気持ちよく」することと、「肯定的」な行動をとることである。自分が取った行動に否定的になっては、迷いが生じ、責任も取れない。頭の中は否定的な行動を後悔し、そのことに囚われてしまう。
 身近の「さっぱりした人」の行動パターンを学習し、肝気鬱を避けたいものである。
学習できるかどかが人と動物の違いではなかろうか。

 『チャングムの誓い』はいわば韓国版大河ドラマです。  BSで毎週木曜日10:00:から連載中です。その後1チャンネル、TBSで再放送しました。

 鍼灸、漢方の話がふんだんに出てきます。『冬ソナ』を発火点とする一連の韓ドラブーム。中でも異彩を放つのが『大長今』(邦名:チャングムの誓い)である。
異彩といっても、歴史に残る医女を扱ったという点や儒教国家の有り様がよくわかるという意味でのことあり、人物構成はお決まりのパターンを踏襲する。基本の1人−2人−多数は変わらない。主役が医女ソ・チャングム、準主役は怨念抱くチェ一族の賢女グミョンと、二人が淡い恋心の抱く武官ミン・ジョンホの二人。その3人との関わりから様々な人物が登場するという設定である。
 いわば純愛的三角関係という視点なら『冬ソナ』と何ら変わらない構成であるが…。
                     〜〜 中略 〜〜
 チャングムの生き様、とくに医女としての成長過程は、我々臨床家に幾つかの教訓を示す。まずは医療人としての心構えを挙げよう。
 ドラマでは師匠チャンドクを通し『料理の失敗は後口の悪さで終わるが、医術の失敗は人の命に関わる』と言わせている。不覚にもテレビの前に座して腕組みをしながら反省している自分自身がいるではないか。これには我ながら驚いた。また即断即決も戒めも説く。
 才女チャングムはとかく頭の回転が早い。脈診と2,3の問診で証を割り出す。
 そのため、ややもすると患者の生活習慣や食生活などを、情報源という意味で疎んじる壁をもつ。この手の失敗は優秀な臨床家ほど陥りやすいものだ。電光石火も悪くはないが、一旦引いて検証する習慣も肝要と心得る。
  最後に名医シン教授の言葉を送ろう。

 「医療に携わる者は聡明な人より深みある人になりなさい」。医療人の本質ここにあり。
 韓ドラはただ者ではない(笑)

○医道の日本誌8月号《特集・夏のエッセイ》 で記載される文章に準じ たものです。

 不仁

 中医学では知覚麻痺(しびれ)を「不仁」という。つまり仁がないことだといっている。仁は儒教の核になる思想を集約した一語である。
 この場で仁の説明に入ると3年はかかりそうなので止めておく。
 ただし医学という、本来あるべき姿より限定された形で用いるときには、仁は「痛みを察する心」といった意味になる。そこでしびれを「自分の痛みすら感じない」という意味で不仁と呼ぶわけである。
 日常生活で「人の痛みを察する心」がないということは、ともなおさず人の気持ちを推し量る能力に欠けるということである。これは医学的不仁ではなく、日常的不仁である。それを古来日本では「仁は人なり」「仁徳は人徳なり」ゆえに「不仁は人徳なきをいうなり」という。
 自分にあっては素直でいたい、他にあっては無礼、粗暴でなきよう努めたいものである。

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