2018/01
◇症例◇
妊娠時の腰痛は鍼灸院ではよく見る疾患です。 妊娠後期ではお腹がせり出す分、腰椎は前弯するので当たり前に腰痛を起こします。 今回はちょっと違うケースで11週めの、まだまだ不安定の時期のぎっくり腰。 伝統医学の見立ては寒邪による気滞血オ。
うちで2年かかり妊娠までこぎつけた患者さん。
どちらかいうと、着床に問題があり、ここまでやったもってきた感じです。 脾腎の固摂に問題があり、すぐにでも流産となる傾向があります。
基本は散寒行気活血なのですが、胎児に影響しないように、子宮に効かせないように、腰部の筋肉のみを行気します。 このあたりがテクニック論として大変でした。
鍼の角度と穴性論が決め手となります。
後舌診も決め手になりますね。