2012年中に陰部神経痛と確定し治療に入ったケース3例ある。3例とも大学病院にて肛門診により陰部神経に沿い腫脹、圧痛を認めたケースである。類似ケースは内痔核、子宮内膜症のダグラス部病変があり、このケースが10数例ある。
この3例のうち2例は略治する。完全消失は適わないが日常生活に不備がない状態に達しているので、後は1ヶ月に1度の状態維持の治療に留める。日常生活では過度のストレスや物理的な肛門部の圧迫が増悪因子となるので、注意深く観察する必要がある。
もう一例は8割方の回復状況にある。高齢による臀部筋繊維の萎縮および筋力低下がみられ、圧迫要因になっている。ときに長時間の座位で痛みが出ることがあり、それがストレスの要因となる。
全体像として肝腎陰虚があり、肛門自体には血オか血熱がある。肝腎陰虚があるため、不安・緊張などで容易に肝気鬱を派生させ、それが患部病理に影響を来す、というケースがでは大多数を占めた。また昨年あった肺気虚から下陥を起こし、その圧迫から血オを起こすケースは今年見あたらなかった。
専門家の方も参考にして欲しい。