力量が試される(不育症)

2014/1/24

昨年あたりから不育症の方が急増しました。12因子減少症、抗リン脂質抗体の方など・・・。

また不育症という診断に至りませんが、胎嚢、心拍確認のあとに流産した経験が2度以上ある方も居られます。

妊娠確認後に素早く安胎治療に切り替えます。そのとき少しだけ活血や化痰清熱を加味することが多くなります。現在20週目に入った方、胎嚢確認前の方、明日心拍確認をする方を抱えています。

患者さん自身が一番心配でしょうが、私もかなり心配します。

脈の安定が診ながら1本、1本鍼を打つ感じです。

アスピリンなどを飲まれている方なら、微量な出血があることもあります。

体温が急に下がることも少なくありません(私はこれが一番怖い)。温陽して上げます。

色々なシュミレーションを日頃から行い、出来るだけの対処の手を持ちたいと考えています。

 

臨床始め

2014/1/7

新年あけましておめでとうございます。

本日から臨床を始めました。昨日まで知人の台北の先生のところを見学していました。

今年も宜しくお願い申し上げます。

好ダッシュです。

30日に受精卵を戻した患者さんに一応の妊娠反応。

幸先が良い揺れるハート

卵巣嚢胞6pの患者さんが3pに縮小。黒ハート

皆さん頑張ってくれたので・・・有難い報告を受けました。

ありがとうございました。

 

気虚の強い頸椎症

2013/8

この症例は、他院で全く良くならず2週間経た後での来院です。

重度の気虚(全身の疲労状態)が見えます。

気虚が足りずに首を支えることができないケースといえるでしょう。

こういうときは首をいじりません。

脚やお腹のツボを使い全身の気の増量を高めます。

2度の治療で60%ほど回復しました。

なかなか治らない頸椎症では患部以外に眼を向けることも大切ですね。

猫

 

うれしい一報

2013/7

以前半年ほど通ってくれた患者さんです。来院が途絶え2カ月ほど経ったとき・・・『先生、妊娠しました、びっくりです』というメールを頂きました。

途中筋腫のオペの後のAMHがほとんどゼロまでいきましたので、本人の落ち込みも相当だったと記憶します。徐々に活動的な子宮に戻って来ていたのでこれからという感じで、お別れになり、心配でした。

その矢先のメールでしたので、PCの前でひとり『よっしゃ!』という感じでした。

子宮の底力や内膜の感受性を高めるのに少しはお役に立てたのかなぁ、と思います。安堵しました。

男性不妊

2013/5

不妊症の原因の男女比率は実際には同じくらいだといいます。

しかし、現実に不妊治療に通うのはほとんどが女性です。

男性の場合、簡易テストで精子運動率や直進率を測るの一般的であり、精密なデーターを取ることはまれのように思います。

ひとつに運動率を上げるお薬がないことが挙げられるでしょう。

データーを取っても、その後の治療の手がないと、データーを取る意味が薄いということです。

また、運動率が低くても人工や体外などの治療ならば、質の良いものを選び出せばこと足りるということもあります。

 

41歳、お料理関係のお仕事、男性(もちろんですが・・・)

主訴:自然妊娠をご希望

治療開始時の精子運動率11%

一般論では運動率は腎の趨勢および肝の疏泄が大いに関わります。それに食生活ですね。最近は人工的化学物質やパソコンをする時間の長さが性欲や運動率と関わるというデーターも出てきています

この患者さんのケースでは食生活、腎精不足が絡んでいました。

食生活の指示も良く守って頂き、低炭素の食事に変えて頂きました。

その結果、ヘモグロビンA1c7の前半から5の後半まで落ちました。

しかし、3か月後の運動率は7%に落ちています。

腎精不足が相当に強いので、当然の結果ではありますが・・・

ただ、この患者さんはありがたいことにもう少し細かな検査を受けてくれています。

それを見ると良好精子率は格段に挙がっていました。

 

●解釈としては全体の精子数は落ちていましたが、レベルの高い精子は増えたと考えられます。

これだと自然妊娠は難しい(ごめんなさい)ですが、人工だと確率が高くなると考えて良いと思います。

全体数を維持するために性行為を大事にしながら(性行為のあるほうが運動率は落ちません)、人工に挑戦されるという方向は見えてきました。

 

 

 

昨年より高成績ー不妊治療

2013/3

今年の1、2月は計8名の妊娠を確認できました。不妊症の方は週で10〜15名くらいなのでかなり成績が良いと思います。もちろん入れ替わりはあります。1例を除き3年以上不妊外来に通われています。

技術的には臓腑に関わるツボと気血を調節するツボに統一感を持たせたこと。子宮体の気血(漢方では子宮と卵巣を分けて考えません)と子宮内部の気血を分けて考えたこと。活血と行気の治療ウェートを上げたことなどが功を奏したと考えています。

少し安堵しています。とはいえ、皆が妊娠してくれたわけではありませんので、もっと精進しなければと考えています。

ただ、先月は昨年47歳で妊娠し、その後定期的に安胎治療を続け、途中の逆子も2回の治療でクリアーし、無事にスムーズな出産までこぎ着た例がありました。48歳でした。

とても嬉しい例であり、自信にもつながりました。

不安で不安でという感じが挙動でわかる方でしたが、どんどん腰が据わってゆく感じで、母になる不思議を目の当たりに見させて頂きました。

頸椎に関わる不思議な2例

2013/3

この数年で頸椎に関わる難治性の高い例を2例診ました。

1例は医道の日本(たぶん?)にも発表しましたが、オペで頸椎の1番、2番を切除した例です。論理的にそうせざるを得ないほど上肢の筋力低下などがあったと予想しますが、神経むき出し状態です。ここに外傷が加わったら(たとえばちょっとした追突事故など)・・・想像しただけでお腹が痛くなってしまいます。ご本人の首に対する気の遣いようは並ではありません。もちろん日常生活でコルセットは外せません。体ごとでないと首を振る動作も適いません。

残念ながら痛みを2,3割減にするのがやっとでした。

もう1例の方は最近です。頸椎の極突起をすべて切除し、その後靭帯と繋いだそうです。すぐに頭の中で絵を作ることができませんでした。この例も筋力低下で物を落とすようになったので踏み切ったそうです。上述の例よりは軽度ではありますが・・・・、5割減がやっとでした。

頸椎のオペ後、再度痛みが現れると本当に治りにくいという印象があります。

全体像、つまり私なら臓腑や気血と頸椎との関連を考えながらツボを選択してゆきます。

それでも2例とも高成績を治めることができませんでした。

内心忸怩たる思いです。

三陰交の変遷

三陰交は内踝の上3寸骨際にあるツボです。婦人科の名穴と言われます。

ところが戦前までは妊婦に禁忌とされていました。

これに挑んだのが、産婦人科医・漢方医の石野信安です。

石野氏は昭和25年に三陰交と逆子の関係を東洋医学学会で発表します。

ほとんどの妊婦に三陰交のお灸をしたとあります。

その成果を漸次公にします。

母体と胎児それぞれに好影響を与えたという内容でした。

以来、我が国では婦人科の三陰交といわれるようになります。

ただし、中国古典の一部には三陰交は妊婦に禁忌とあります。

戦前はこれを重く見たということです。

この違いは何なのでしょうか?

ポイントは三陰交の刺激に何を使ったかということです。

石野氏はお灸を使っています。

お灸を使うと三陰交の子宮や脾肝腎の気を調節に傾きます。

鍼を使うと三陰交の子宮や脾肝腎の気を調血に傾きます。

妊娠初期に調血の治療をすると子宮内の血の微妙なバランスを崩し、流産に導くことがないわけではありません。

これが古典にある記載や戦前の妊婦には禁忌の真意だと個人的には考えています。

お灸を使い調気するのなら問題ないといえるでしょう。

 

衝脈と排卵の関係を示唆する3例から見た私見

2012/9

 

この3例は同一日であったため、印象に残る。

共通点は排卵〜受胎期であること。いわば子宮が活動期にある。

1例は体外受精の半日前(@とする)、1例は同じく二日前(Aとする)、もう1例は人工授精の10日後(Bとする)。

Aは4日前の時点で内膜が15ミリに達す。Bは人工授精後10日間ホルモンパッチを使用する。

 

3例ともに衝脈調整のために公孫穴に千年灸(竹生島)を施灸。

通常は現れない左右の温度差を自覚する。

@、Bは左公孫が、Aでは右公孫が熱すぎて途中で中止する。

@に関しては逆に右公孫が知覚がない。A、Bは反対側の公孫が通常の感覚である。

 

●衝脈は子宮より起こる。気衝穴に出て、足少陰経に走行する。ゆえに体内の気血は衝脈を経て子宮に流入するものと考える。その宗穴が公孫である。

個人的認識では排卵時に衝脈を通じ、子宮内の血がMAXになる。気も増量する。

衝脈はフル稼働し、生理的範囲で運動エネルギーとしての熱を帯びる。

そこに公孫でさらにお灸(熱)を加えることで、必要以上の熱さを自覚するものと考察する。

熱さを自覚する側は、排卵したほうの卵巣と考える。

 

 

 

 

 

笑おうよ〜不妊治療〜

2012/6

今月比較的妊娠まで至る方が多かった。

その中でも印象的な例である。

不妊外来へ通うこと5年。この間、妊娠反応が2回ある(胚移植)。いずれも心音確認前後で流産する。

当院での鍼灸治療も6ヶ月目に入る。

月経周期、月経日数は問題ない。3cmほどの筋腫はあるが、位置的に問題はなさそう。

高温相への移行に時間がかかり、月経量も少なめなことから、E2の低値や黄体の機能低下を予想する。

後にホルモン値からもそれを確認する。

気になる点は職場に公にしない形で5年間不妊外来に通っているところ。

 

〜これでは時間の作り方や、休む理由づけを見つけるなどがかなりしんどいと思う〜

 

予想通り、相当に気持ちを保つがしんどくなってきている。眉間に皺が寄りすぎだよ???

弁証では肝の疏泄失調が顕著に現れている。

ときに現われる頭痛や胃腸障害および排卵、月経の予定日のズレは見事なまでに肝の疏泄失調による。

治療は補腎養血とする。

胚移植との併用なので2〜3回目までには妊娠は可能と判断する。

問題はどう肝の疏泄を順調にするかである。

友達風に会話を作り、なるべく思っていることをしゃべってもらえるよう心がける。

ニコニコ顔になる会話に努める。

予想通り鍼灸を始めてから3回目の移植で心音確認の壁は越えた。

肝の疏泄の調整は、こちらの思い以上に不妊治療を良好な結果に導くことができる。

 

 

妊娠中の膀胱脱

2012/5

妊娠前期における膀胱脱(膀胱瘤)の例。

一般に骨盤内内臓は骨盤基底筋に支えられてる。

加齢、エストロゲンの減少、加圧などにより骨盤基底筋がゆるむと、これら臓器が体外に露出する。

膀胱脱は膀胱の一部が膣の上辺りから露出する。

子宮脱との区別は視覚上は難しい。

ピンポン玉程度の大きさのものが挟まっている感じがあり、頻尿も出る。

とにかく違和感が強い。

TVM手術などもあるが、妊娠前期なので無理。

膀胱が出できたら押し込めながら、骨盤基底筋群の鍛える体操をする。患部を保護しながら落ちないように圧をかける器具も登場しており、それも良し。

骨盤ベルトの類は圧迫強化につながり、逆効果になることもある。

 

鍼灸では血オが無い限りは、中気下陥、腎気不固で弁証することが多い。まれに肝気鬱が加わり痛みが強く出ることもある。

気の固摂作用をアップさせることが主体となる治療を取る。

 

 

胚移植の前に

2012/5

この患者さんは6回目の胚移植(ET)の3週間ほど前にお見えになる。

ZIFTかIVF-ETかの確認を取らなかったが、過去2回の胚移植は2個同時戻しだという。

 

弁証すると腎陽虚からの水湿過多、世間でいう『冷え症は不妊になる』の典型例。

当院で不妊全体の1割にも満たない例である。

通常は冷えが治れば妊娠するほど簡単な例は少ない。

個人的見解では、このタイプの方は着床期内膜(最も妊娠しやすい排卵後7日前後の内膜)の時期が後ろにずれるか、低いレベルで安定する。

また、エストロゲン、プロゲステロンを入れても、元の腎陽が不足のため、なかなか内膜の厚さや柔軟さに反映しない。

今回、初めて内膜が10ミリを超え、妊娠反応も出る。

ただ、後数日経たないとたい胎嚢の確認はできない。

私としては後は祈るだけ。

 

 

 

 

 

妊娠初期反応

2012/5

心音確認前後ぐらいに妊娠初期の免疫反応、俗にいうつわりを現す人が続いた。

この時期の治療はことのほか慎重を期す。

まだまだ安定妊娠とはいい難いので、刺激量、ツボの選択では常に胎児に影響はないかを考えながら進めることになる。

概ね子宮の高温が続き、また胎児を成長させるためにかなり大量の気が子宮に流れ込む。いわば子宮のタービンが高速回転状態になっている感じ。そこで周囲に余剰の熱を放出する。その熱が子宮から陽明胃経に入ると、胃の不快感と吐き気、ちょうど下から気持ち悪さが上がってくる感じになる。

イメージとして、胃経の熱をさばきながら、衝任脈にスペースを作り、そこに熱を還流させる感じになる。日常では適度の運動が必要になる。

脊椎感間狭窄症と椎間板ヘルニアの混合例

20012/4

皮膚が熱い。これが大一印象、舌を見ると舌全体を覆うような白い苔。右下肢全体がピリピリして痛む。布袋様を想起しまわんばかりの太鼓腹。脈が弦と渋が混ざる。

元より脊椎間狭窄症で通院している患者さん。長期に安定状態を保ててはいたが、今月に入り悪化。本日病態が迅速に動き出している。このまま行けば入院は必定。

弁証:痰陰が著しく増加し、腰部の血オを圧迫しているため、血オが収縮し、熱化した状態。

治法:皮膚表面まで届いている鬱熱をさばいた後、腰部の血オをゆり動かし、いつもの状態にまで引き戻すようにする。

治療:陽明経、太陽経を主体に全身を使った散針で熱を取る。長針を使い腰椎椎間部の血オを経絡まで引き戻す。

 

結果:これにより30分足らずで、皮膚熱感は引き、ピリピリした痛みは消え、いつもの状態にまで戻る。

 

(感想)

慢性期の治療と急性期の治療は全く違うということを改めて体験させて頂きました。ありがとうございます。慢性期は体の声を聴きながら匠で対抗しますが、急性期はある意味で大胆な治療が求められます。大事なことは優先順位を違わせないことです。

陰部神経痛の診断と症状

20012/04

このところ陰部神経痛のお問い合わせが多くなりました。

診断:陰部神経痛は症状からの診断は容易ではありません。

一般に内診しなければを確定診断は適いません。直腸内指診で陰部神経に触れた際に圧痛があり、それが患者さんの日常の圧痛と同部位であれば陰部神経痛と認めます。

症状:痔核、裂肛、痔瘻、直腸癌などは肛門周辺の疼痛となるのに対して、陰部神経痛はもう少しの奥の痛みになります。痛みの性質は鈍痛〜激痛といったところです。

また、会陰部や骨盤内面の痛む方も少なくありません。

排便障害のある方もいます。陰部神経痛の場合の排便障害は、直腸性排便障害です。便が直腸まで来ているのに、出にくい、残便感があるなどの症状をあらわします。

直腸性排便障害のある方は、結腸が便を押し出そうと痙攣することもあります(結腸運動障害)。

肛門深部から上に向かって突き上げる痛み(消散性肛門痛)のある方もおられます(当院では今年2例の方が該当)。

また主体的症状ではありませんが、肛門括約筋の静止圧及び随意圧が低下し、便失禁する方もおられるようです。

《考察》陰部神経痛の原因は、出産やオペによる直接の陰部神経の損傷のケースもありますが、大半は原因不明です。前者の損傷ケースでは現時点では鍼灸の有効率はそう高くはありません。それ以外のケースではかなり高い有効率を示します。

 

 

 

深酒から神経痛

この患者さんは、脾胃の湿熱が経絡を侵したタイプの神経痛です。

 

脾胃に溜まった湿熱はズバリ酒です。かなりの量です。

 

体のことを考え、日本酒からワインにしたという患者さんの説明は、

 

下戸の私には通じません。

 

だって現実に神経痛が出ていますからね。

 

ここ最近の暑さで、いつも脾胃に引っ込んでいる湿熱が、経絡まで浮き上がってきた感じです。

 

このときは、鍼で尿量を増やす工夫をします。

 

2回で腰痛、神経痛は取れましたが、また飲んじゃうでしょうね。


目下、鬱々と酒を連動させない生活スタイルを患者さんと模索しています。

 

(論点)一般に神経痛は腰椎の変性、狭窄、すべりなどから起こります。鍼灸ワールドでは病因を体全体やその人を取り巻く環境(衣食住)まで広げて考えています。そこでお酒を飲みすぎることで余分な湿熱の邪が溜まり、それが経絡に及ぶことで神経痛(痺証)を起こすこともあるわけです。

 

パニック障害

パニック障害&不安神経症のOLさんです。
時間があったので、小さい頃からの気質、今でも思い出す象徴的な出来事などを聴くことができました。
概ね、否定的な決断をしたい場面で、それを出来ない自分いる。そんな自分を肯定も否定も出来ずにいるという事実。
彼女の場合、このような心理的状態(葛藤)とパニックが連動しているようです。
励ましも、同情も、分析も無意味でしょう。
中医でいえば心脾両虚です。

呼吸を合わせながら、黙々とツボを探し、淡々と鍼を打つしか出来ません。

治法は健脾安神。

神門、ダン中、内庭、合谷などが安神(精神を落ち着かせる)作用が高いのです。

膏肓や首の凝りも少しさばいたほうが効果的。

効を焦ったり、無理に心を開いたりせず、ゆっくり行きましょう。

 

 

疲労反応は年齢で変わる

5年ぶりにお見えになられた患者さんです。

主訴は慢性腰痛。

以前から疲労が溜まると、激痛に変わります。

腰椎の強度の変形に、狭窄症を兼ねています。

膝もレベル4の変形です。

 

旅行好きの方で、今年もイギリス横断や中国・敦煌に行かれたそうです。

不思議なことに旅行中は腰痛がないそうです。

 

この手の慢性腰痛は疲労と実際の痛みの間にタイムラグがあります。

 

この方の場合、以前から7〜10日前後のタイムラグがありました。

 

つまり、旅行先から帰国した頃からかなり痛み出すわけです。

 

年齢が高くなるほど、この傾向は強くなります。

 

若い方はすぐに疲れが出ます。つまり反応が早いのです。

 

比べて年を増すにつれて、反応が遅くなります。疲れが後で出てくるようになります。



不安と星の王子様

毎日治療しておりますと、不安を先取りする方が少なくありません、。否、かなり多いです。

 

こうなっらどうししょう?

 

なってから心配しようよ。
とは言いますが、本当に無力なひと言です。

患者さんによっては『そうですね』とは言ってくれるものの、そうとおりする人は皆無でしょう。


そんなとき星の王子様の話をします。


とある米軍基地の近くの街(ココ大和市)、10代の夢見る少女がいました。

いつも目の前に王子様が来て、求愛されることを待っています。

ただ、ひたすら待っています。

終に王子様は現れませんでした。


この話しをすると大半の人が「有り得ない話しですよね」といってくれます。

では、先の不安先取り心理とどこが違うでしょう。

将来有るかどうかわからないことに、

一方は心配になり、一方は夢想しています。

+−の違いだけで構造は似ています。



そう考えると少し冷静になれるのではないでしょうか?


1、具体的に不安を取るアクションを起こすか。

2、そのことから意識を離すか

3、たとえば、将来もっと美しくひかり、男性が寄ってきたらどうしよう?という感じで、心配を夢に入れ替え笑って見せるか


心の洗濯は個々の自由です。





ある日の逆子ちゃん

久しぶりの逆子の患者さん。

8ヶ月なので、逆子の形状がお腹の触診でわかります。

男だよね。

元気だよね。

お母さんに聞く前に、赤ちゃんが教えてくれる感じです。

三陰交と至陰ですぐに戻りました。

元気すぎて、またならないことを祈ります。

逆子の治療はほぼ10分前後で戻るケースとなかなか戻らないケースとがある。

臍の緒の巻き方や子宮奇形のケースもあったが、痰湿型と重度の気血両虚型は戻りにくい印象を持つ。

 

 

 

治療の姿勢ー気を使う人は損

鍼灸院では、仰向けで鍼を打ち、それからうつぶせで鍼を打つ。この(仰向け)から(うつぶせ)のパーターンが一番多いように思います。

患者さんが痛くて仰向けになれないから横向きの姿勢をとって頂きます。当たり前ですね。

中には、とてもいい人がいます。気を使う人???

『仰向け大丈夫ですか?』と尋ねると、『ハイ、大丈夫ですよ』と答えてくれる。

こちらが治療しやすいように、そうしなきゃと思っているのか?

あるいは『いや』と言えない性質なのか?

我慢しながら、無理に仰向けになっている。

その結果、余分な力が入るため、治療効果が低下する。

いい人ほど治療成績が悪いなんて癪な話ですねしょぼん

とかく姿勢は大事です。

そのためにも状況を把握が大事ですが、大丈夫、大丈夫と言われると・・・。

ご自身が一番楽な姿勢を取って下さいませ。

お願いします。

 

2011年夏の特徴

概ね近年の日本の夏には2つの特徴を有します。

1、以前より気温の上昇が激しい。

2、以前より集中豪雨が起こる。

この2つの事象から、中医学でいう湿熱の邪が強まってきています。単純にいうと湿気と暑さが一段と増してきたということです。

昨年は暑さが強く、湿<熱でしたが、今年は湿気が優位で湿>熱となっています。

湿<熱の症状の特徴は「上方あるいは上へ上へ、表面へ表面へ」となりやすくなります。頭痛、眩暈、嘔吐、湿疹が主体になります。これが昨年の特徴でした。

今年は前半が熱が強く、昨年同様の特徴がありました。後半は雨も多く、湿の割合が増しています。ジメジメ、ベッタリが主体で気持ち悪さを伴います。湿が邪魔して気の流れが遮断され、気欝を起こす人が極めて多く居られます。つまり湿気が原因でイライラが募る感じです。

発汗力を落とし浮腫みを出す人も少なくありません。

また、こういうときは秋になり急に冷えだすと、湿の残存が発散できずに神経痛を出す方が急増します。

 

二者択一

肝の疏泄失調(かんのそせつしっちょう) は中医系の医療家なら、毎日耳にする言葉です。
症状はイライラ、易怒、鬱々…… 眉間の縦ジワなどなど。それだけですか ?いや、まだまだ ありますね。たとえば
思い込みは……? そう思い込みね。
「あの人は私を嫌っている」に違いない。って感じの心持ち。

疑う気持ちが大きいね。
思い込みは怒りや焦りの感情の先走りかもね。
ベトナムの田舎でハンモックで寝ててわかったけど、

ハンモックは適当に揺れるから気持ちがいいの。
揺れ過ぎると落ちるだけ。怪我するだけ。
疏泄失調は揺れ過ぎるハンモックのようなもの。


疏泄失調を治すには、

怒る題材を探すか、

微笑の題材を探すかの二者択一。
どちらの選択肢も可能。

貴方ならどうしますか……?

風邪をひかない工夫

流感も含め、風邪がはやっています。

本日の午前中も、風邪の治療が2例ありました。

ともに風寒型(冷たい風に当たったことが原因)。

衛気を増しながら、邪気を払うという典型的な治療でした。


寒邪は衛気が弱い以外、衛気が開くときに侵入します。

衛気が開くとき。。。。。?????


何それ。。。。????


衛気が開くとは、具体的に汗をかいている時。。。

つまり、汗をかいた状態で、冷たい風に当たるのが最悪ということです。


自分の脇に手を入れてみて、汗ばんでいるようなら、汗をかいている状態です。

暖房の効いた部屋で、わずかでも汗ばむ状態のまま、外に出るなどはご法度。

ご法度・・・古臭い表現ですね。。。


ほっといて、とにかくちょっとした工夫で回避できることもあるということです。


症状の見極め(脈診の乖離から)

極めて診断が難しい症例でした。

主訴は急性の右下腹部痛。

針で刺されたような激痛です。

その回りに放散痛があり、上下背中に走ります。

ガスが出ると少しだけ楽になります。


ここまでなら学生でもわかります。

血オ気滞です。

ただ・・・・

脈は虚弱でやや細数。

体をくの字にすると、すこしだけ軽減・・・

押してみても拒按はありません。

通常なら腎虚血オか気虚血オなどの虚実挟雑と考えますが、

。。。。。少し違うような。。。。。

現実に、虚実挟雑型の急性腹痛処理の治療がほとんど無効・・・

師匠が昔。。。

「ひとつの否定は10の肯定より重い」と。。。。


(卵巣か大腸の)陰虚です。

傷陰の顔のひとつは津液が消耗し硬くなること。

そこに何かが通過すると、無理に伸ばされたり、

擦れて一過性の血オ様症状をあらわします。


ひたすら足の裏を揉みます。

10分、20分、痛みが徐々に引いてきました。

「よし!!

 

 

居酒屋での治療

昨日、塾の別のクラスの新年会に出させて頂きました。

ある女性が急性の腹痛。吐けども何も出せん。

状況判断からは湿熱か寒湿か食滞か・・・読めません。

どの可能性もあります。


ここは脈診の登場。。。。

明らかに湿熱の脈、背後に脾気虚ありです。

左滞脈、左内関、患部の接触針、合谷の接触針。


10分で治まりました。

無事、家路に着けたという連絡を頂きました。

居酒屋の方、治療の場所を提供して頂きありがとうございました。

 

 

先週の臨床から


先週は持病の歯が痛みだし、

その間に塾の会報、

鍼灸学校へ、 原稿の直し、 原稿の仕上げ、 背中がバリバリです。


本日、左半身の痛みや張りを自覚する患者さんに出会いました。


首、腕、背中、腰、足の冷え。。。。すべて左側のみです。

他覚的にも左側に凝りが集中し、左足の皮膚温度わずかに低くなっています。

脈も左が弦脈です。

このように症状がどちらかの半身に集まる方って?たまにお見えになります。


まず、滞脈で全身の経絡を緩ませた後、

疏肝します。

8割方は取れたので、

何とかお仕事できると思います。

○まだ自分の背中の張りはとれませんが。。。。・・・・???