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極めてインドア派な私(杉本)。休日のスマホの使用時間は著しい。

先日から何やら肘外側に痛みを感じる。仕事中にも痛みが生じることもあり、自身の養生のために少し調べてみることとした。

どうやら現代病として、「スマホ肘」なるものがあるらしい。その名の通り、長時間のスマートフォンの使用から腕の筋肉が硬直してしまい次第に炎症を起こすものである。

正式的には「上腕二頭筋外側上果」と言う。俗に言う「テニス肘」であるが、テニスをはじめとして肘を酷使する職業にてよく見られていた疾患である。

●スマホ肘におすすめのツボ(曲池)

「曲池」とは肘を曲げた時にできるシワの外側にで切る凹みに存在するツボである。

現代医学的にみると、「長橈側手根伸筋」・「短橈側手根伸筋」という主に肘を伸ばす動作に関与する筋肉の付着部に位置します。

また東洋医学の視点で、「鍼灸甲乙経」と言う古典の記載では「肩・肘の内部が痛んで屈伸しずらい・手が上がらない・手首が重くて引き攣るなどの症状には曲池がよく効く」と言う表記が見られます。

古くから「肘の痛み」には「曲池」が用いられていたと言うことですね。

ちなみに私は別のツボとセットで合わせて5分ほど指で押すことで痛みが無事治りました。

同様の症状でお悩みの方はぜひ「曲池」のセルフマッサージで養生なさってください。

スタッフ杉本

着時期を過ぎると左サイドバー《養生のお話》に収められています。

ここ数日「むくみ」についての話を聞くことが多い。勉強会でもなぜか立て続けに「むくみ」について話すことが多かった。せっかくなので記事にして振り返ってみたいと思う。


東洋医学的なむくみについて

「むくみ」=「浮腫」・「水腫」と中医書には表記されている。

主にむくみは体内の水液物質が停滞することにより生じる。五臓の「脾」・「肺」・「腎」が協力をして全身の水液物質を循環しているか、どれかないし二つ以上の臓腑が正常に働かないことにより生じることが多い。

 「肺」・「脾」・「腎」の水液代謝における役割とは?

「肺」は上半身・「脾」は中心・「腎」は下半身に位置している。

3臓が協調することで、全身へと水液はめぐっている。簡潔な説明となるが、

「肺」身体に取り込まれた水液を身体の内・外・上・下へ運行する役割を担う。

はたらきが悪くなることで、上半身に位置することから顔・手の甲などにむくみが出現することが多い。

脾」飲食において取り込んだ水分を他臓腑と協力して全身に供給する役割をもつ。消化吸収能力の低下により、むくみ症状が出現。消化器(腹部・腸管)のむくみを自覚すること・関節部分へのむくみが出現する。

腎」…全身の水液運行・不要な水液物質を「尿」に変化させる役割などを持つ。また必要なものは身体上部に戻す(再度肺へ)。はたらきが悪くなることにより身体下部を担当することから下肢のむくみとして出現しやすい。

むくみ(浮腫・水腫)の東洋医学的分類

少しマニアックになってしまいますのでご興味のある方はお付き合いください。

主に水液代謝の中枢である「脾」・「肺」・「腎」。これに加えて水液の通路である「三焦」が通じることで正しい水液循環が行われています。加えて尿を排出する「膀胱」も正しく働かないことで体内に水が蓄積されるためむくみも生じます。

これらの五臓が失調することで、全身ないしいずれかの部位に「浮腫」・「水腫」が生じます。失調を引きおこす原因としては、環境・季節などの外部要因や食事の不摂生や疲労などの「内的要因」が掲げられます。

「どこ」が「どのように」失調するかで「陽水」・「陰水」・「風水」・「皮水」・「正水」・「石水」・「黄汗」・「五水」などに分類されるそう。(例:皮水=脾虚湿困(消化機能低下による身体中心に存在する水が皮膚に溢れて起こる水腫のこと)

ここでは、中医書に記載してある6パターンについて解説します。上述のように「肺」・「脾」・「腎」の失調が多いことがわかるかと思います。

風寒襲肺浮腫

寒冷な気候が原因で「肺」の働きが悪くなることが原因としてあげられる。冷たい空気を吸い込むことで冷えにより肺の働きが悪くなるイメージか。身体上部の水液代謝異常が生じることから、頭顔面部・まぶたのむくみなどが出現すると記載されている。

風熱犯肺浮腫

発熱などが原因で「肺」の働きが悪くなることが原因としてあげられる。同様に当顔面部やまぶたの出現するが、発症が急であることが多い。発熱・咳・舌が赤いなど熱症状が身体各部に見られることが「①」との鑑別ポイントとなる。

水湿困脾浮腫

消化器の疲れていることや湿気などにより「脾」のはたらきが悪くなることが原因としてあげられる。水液物質が身体の中心に位置することでおなかの張り感・皮膚のむくみなどが出現する。また「脾」は四肢をつかさどるという性質から、手足のむくみが生じることが多い。発症はゆるやかであり、比較的長期間続く。

脾陽虚浮腫

冷えにより「脾」のはたらきが悪くなることが原因としてあげられる。水を巡らせる力・身体へ押し上げる力が低下することで、むくみが生じる。特におなか(「脾」が位置するため)・下半身(水が上がらず下へ落ちるため)に出現する。

押しても凹みがもとに戻らないことがむくみの特徴としてあげられる。

腎陽虚浮腫

「腎」のはたらきの低下により生じる。腎は下水を不要なものに変化させたり、必要なものを身体上部へ戻す役割を担う。ゆえに「腎」は全身へと水液を回しており腎が弱ることでむくみが全身で出現する。ただ下半身に位置することからまずは下半身がむくみ、その後両足がむくむことが多い。脾陽虚タイプよりもむくみの程度は強い。

気血両虚浮腫

五臓(「脾」・「肺」・「腎」)のはたらきが弱まることにより生じる。飲食による栄養摂取状況の低下・長い間病に伏せることが原因となる。面部・四肢などに出現することが多い。

むくみでお悩みの方はぜひ一度当院へご相談ください。

スタッフ 杉本

※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載のない症状》に収められています。

こんにちは!天気のいい日に調子に乗って洗濯物を干し過ぎてしまい、物干し竿を

曲げてしまった研修生の大久保です。幸い応急処置で何とかもちそうですが、

家にいる時は「たーけやー」の声を待っております。(悪いウワサもあるようですが…)

さて、寒い日が続きますが皆さんはお腹を温めていますか?

私は体質的に消化器系が冷えやすいのでこの時期はホッカイロをおへその上に貼るのですが、

先日ふと「おへその上以外に貼る場所って無いのかな?」と思い、調べてみました!

結論から言いますと、おへその下に貼るほうが効果的な方もいるようです。

おへその三寸下には“関元”という大事なツボがあります。また、比較的新しい中医書

ですが、『症状弁証与治療』には「小腹覚冷,往往属干腎及膀胱以及胞宮的病変;臍腹周囲

覚冷,大多属干脾和大、小腸的病変;大腹覚冷,多属脾胃病変」(おへその下の冷えは

腎、膀胱、子宮周囲の異常。おへそ周りは脾、大小腸の異常。おへその上は脾胃の異常)

と書いてあります。

上記はお腹の冷えでの論述ですが、腹診でもおへその下は“腎”や“膀胱”に該当するので、

おへその下を温めるのも養生には効果的だと思います。

ホッカイロを貼る場合は皮膚に直接貼らず、低温やけどにお気を付けください。

研修生 大久保昌哉

※新着時期を過ぎると左サイドバー《みんなでブログ》に収められています。

「頭が重い」という悩みで治療にいらっしゃる方は意外にも多い。

病院・治療にかかるまでもない・または病院にかかっても診断名がつかないといった状況に遭遇する。

自身も頭が重いシーンはどういったケースで遭遇するだろうと日常生活の中で考えてみた。

〇雨天時や梅雨時期など天気・多湿な環境にさらされた時

◎お酒を飲みすぎてしまい二日酔いとなってしまった時

〇睡眠時間があまり確保できなかった時

ざっと考えてみたところ、このようなシーンで頭の重さが生じることが挙げられた。

中医書では、「頭の重さ」について「頭重」という表記で記載されている。

以下、4分類の解説に移っていきたい。

 ①天候タイプによる頭重(風湿頭重・ふうしつずじゅう)雨天などの多湿な環境で生じる。梅雨時期を「ジトジトする」「粘々する」と表現するように、湿気が身体に影響を及ぼすと、体内の物質を停滞させてしまう。停滞の結果、頭全体が包まれるような頭の重さが生じ、鼻もつまるといった症状が出現する。雨の日に悪化することが特徴。

②湿気+熱タイプによる頭重(湿熱頭重・しつねつずじゅう)「湿気」と「熱」が原因となるが「気候」に由来するものと「内臓の不調」に由来するものに分けられる。

「気候」由来のものについては、高温多湿な環境である梅雨時期〜夏季に生じやすい。高温=熱・多湿=湿気である。

「内臓」由来のものについては、飲食不摂生により体内に湿気と熱を生じさせてしまったことが原因である。アルコール・甘いもの・油濃いもの・味の濃いものの「過剰摂取」、消化器が疲れることによる消化機能の低下から水の代謝障害により体内に水分をため込んでしまう。排出されることなく水液物質が体内に長期間とどまることで熱化し、「湿気」と「熱」が生じる。二日酔いはこのパターンに該当。

熱の「炎上性(身体のベクトルを上にあげること)」という特性のもと、身体の上部に該当する頭部へと「湿気」と「熱」が侵襲することで頭重感が生じる。顔が赤いなどの熱症状を伴うことがこのタイプの特徴。

③余剰水分タイプによる頭重(痰湿犯頭頭重・たんしつはんずずじゅう
体内に余剰な水分が形成されることが原因となる。余剰な水液物質は消化器の機能低下により水液代謝障害が生じた結果おこるものが多い。濃いもの・油濃いもの・アルコール・甘いものの過剰摂取によりによって消化・吸収能力の低下が生じる。余剰な水分が頭部に至り、停滞することで頭重感が生じる。消化器に水がたまることで胸腹部の張る感も出現する。

また頭部への栄養・エネルギーが余剰水液に阻害されると頭部の揺れ症状や耳鳴りなど伴うこともある。消化器がもともと弱いタイプに多い。

④中気下陥による頭重(中気下陥頭重・ちゅうきげかんずじゅう)
頭部にエネルギーがいかないことが原因として挙げられる。働きすぎ・疲れすぎ・もともとの虚弱体質から消化器のはたらきが低下し、頭部へのエネルギーが供給できないため頭の重さ他、頭がはっきりしないといった症状を伴う。心身の疲労や顔色にツヤがないことが特徴。比較的長く続く。

頭の重さひとつにしても、いろいろな原因が考えられます。

鍼灸治療にて治療対象ですので、お困りの方はぜひ一度ご相談ください。

スタッフ 杉本

◎参考文献◎

「中医症状鑑別診断学」人民衛生出版社

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正月が過ぎて早くも1週間。連休でありながらも特に旅行などには行けず自宅で過ごされた方も多いのではないでしょうか?そんな連休を彩るのには、食事は切っても切り離せないと思います。

おせち料理をはじめとする豪華な食事についつい「食べ過ぎ」「飲みすぎ」てしまうことが多いと思います。連休中は大丈夫。ただ連休の少し胃の疲れが出てくるそんな時期かと思われます。

●胃の疲れに効果的なツボ

胃の疲れに効果のあるツボとしては、上かん(じょうかん)」「中かん(ちゅうかん)」が挙げられます。(※「かん」は月へんに完)

「かん」は「胃」を意味しており、「上」は胃の噴門部(上部)・「中」は胃の真ん中(中心)を指しております。

上かん」・「中かん」とも「和胃(わい)=胃の働きを整える」という効果があります。

どちらかのツボ単独でも効果がありますが、両方用いていただきことでより効果的です。

●ツボの取り方・セルフケアの方法

・「上かん」…おへそからおよそ指5本分うえ

・「中かん」…おへそとみぞおちの上端を二等分したところ(おへそからおよそ指4本分)

腹部は厚みがあるために、せんねん灸であると物足りない場合が多いです。

自身の指でツボを押していただく・蒸しタオルやドライヤーなどで温めていただくのがオススメです。

詳しく聞きたい方はスタッフ杉本まで。


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あけましておめでとうございます!大河ドラマの最終回を二年連続で見逃してしまった

研修生の大久保です。最後の詰めが甘いですね(>_<)

さて、本日一月七日は『七草粥』の日ですね。古くは六世紀の中国の古典に記載されて

いたり、日本では鎌倉時代から江戸時代にかけて書かれた「御伽草子(おとぎぞうし)」

の物語の一つが風習になったりと、諸説あるようですが、現代では「お正月に酷使した

胃腸を休める」という説のほうがしっくりきますね。

今回はそんなお粥についてなのですが、皆さんはお米に対してどれ位の水を入れている

でしょうか?(私はもちろん適当です)実はお米に対する水の量で名称が変わるみたい

です。

五倍粥(全粥)   米1:水5

七倍粥(七分粥)  米1:水7

十倍粥(五分粥)  米1:水10

二十倍粥(三分粥) 米1:水20

〇分粥より〇倍粥のほうが想像しやすいですね。一般的に胃腸の負担を考えると七分粥

程度の水分量が良いとされているようです。もちろん「かなり胃腸が疲れているなぁ」

と思う方はそれ以上の水分量の方が負担は少なくなりますし、身体も温まると思います。

今夜の七草粥の参考にしてみてください!

研修生 大久保昌哉

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