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2020/3

今日で3月の臨床がすべて終了する。

振り返ると今月は肩が上がらないことを主訴する方がとみに増えたように感じている。

今日も5名様の主訴がそれ。

外感病(発熱疾患)傷陰(水分が保湿できない)骨変形(石灰沈着)か腱板断裂(腱が水が抜け硬化現象が進む)という機序がある。

発症起因が発熱疾患にあれば、まだ完治までに時間を要しないが、これが内傷とくに腎陰不足(体内の保湿力の低下)からくれば、それ相当に根気のいる治療になる。

徐々に緩和に向かうも一定の治療期間が必要になる。

痰熱(暴飲暴食が基礎になることも)から熱で水分が抜け乾燥状態から陰液不足になることもある。

他の病理機序もケースもあるが、上記のケースが多いものと考える。

いづれにしても発症初期はかなり痛い、腕を数十㎝動かしただけで激痛が走る方も。

左が何とか治まった後、数カ月後に右側が発症するケースもある(もちろん左右の順が逆のケースもある)。

初めは痛みを取りながら、少し回復が見えてきたところで、運動制限を解いてゆく。


※新着時期を過ぎると左サイドバー《五十肩、四十肩》に収められています。

コロナの影響か毎日の生活を見直すようになった。

結果、今周りにいる人とのかかわりを大切にすることや日常生活の見直しなど毎日を丁寧に暮らそうと感じている。

その中で一人でできることとして「食事」・「運動」・「睡眠」が何より大切なんだなぁ、としみじみと感じている。そして「食事」は日常生活における楽しみのかなりのウエイトを占める。

いくつになっても「おいしく食べれること」は人間にとって何よりも大切なのだなと感じている。

「予防歯科」という概念があるが、自分も「歯」は今のうちから守っていきたい。

前置きが長くなってしまったが、今回は「牙歯浮動」について解説していきたい。

もちろん「歯」のトラブルについても鍼灸治療は対応している。

●口腔内における東洋医学的な基礎概念

①「歯」は口腔内にあって食物を咀嚼する器官とされている。

古典上に「腎は骨を主る」「骨は歯の余たり」という記載もあり、歯の成長過程や堅固かどうかは五臓の「腎」に密接に関連している。

 ②「ギン」は歯根周囲の組織、いわば歯肉を指す。

これらは上歯ギン・下歯ギンに分けられる。これらは東洋医学上の気血(エネルギーや栄養物質)の通り道である経絡が各々通っているとされている。

上歯ギンは「足の陽明胃経」(六腑の「胃」)と密接に関係している。

下歯ギンは「手の陽明大腸経」(六腑「大腸」)と密接に関連している。

追加情報としては、これらの陽明経は他の経絡の中でも特に「気血」の量が豊富といわれている。

●「歯がグラグラする(牙歯揺動)」の東洋医学的解説

先に論じた通り、歯や歯肉は五臓の「腎」・六腑の「胃」「大腸」と密接にかかわっている。

ゆえに歯の疾患の多くは「腎」「胃」「大腸」のトラブルで見られることが多い。

以下、大きく3つの原因に分けてみたので解説をしたいと思う。

①陽明(胃・大腸)熱タイプ

歯肉に通ずる経絡(気血運行ルート)に熱が入ることが原因となる。

主に飲酒や油濃いもの・辛いものの食べ過ぎにより生じる。胃・大腸などの消化器に熱が生じるために身体各部に熱症状が生じる。

(特徴)

熱気をおびているために歯肉が赤く腫れる・歯が揺れ動く(歯肉を養う栄養分・歯をホールドするエネルギーが熱により焼却されるため)

(身体症状)

口臭(胃⇒口へ熱が昇るため)・便秘(便の水分が焼却されるため)・舌が赤い(体内に熱が生じているため)

②腎陰虚タイプ

「腎」における陰分の虚損が原因になる。歯を構成する物質が不足していることが歯がグラグラするという事態を招く。青壮年に多くみられ、過労や過剰な性生活が原因となることが多い。

陰分は身体を養い、潤す役割を有している。不足することで栄養不足・微弱な熱症状が全身で見られる。

(特徴)

歯がグラグラする(歯構成物質が不足するため)

(身体症状)

頭がクラクラする・髪が抜ける(頭部が養われないため)・脈が細い(栄養不足のため)

手足・胸部のほてり感(熱を有しているため)

③腎気虚タイプ

気の作用の一つとして、固摂作用がある。これは物を一定位置にとどめておく作用を有する。

歯と密接に関連する「腎」における固摂のエネルギーの失調は歯のグラグラ感を生じさせる。

加齢や過労が原因となることが多い。固摂エネルギーに限らず、身体のエネルギー不足症状が全身に現れる。

(特徴)

歯がグラグラする(一定位置に保持する力が低下するため)

(身体症状)

尿漏れ(膀胱内に尿をとどめておく力が不足するため)・脈が弱弱しい(全身のエネルギーが少ないため)

8020運動という言葉がありますが、お口の中は大切に!

スタッフ 杉本

排尿時に痛みが生じるものを「小便疼痛」・「尿痛」と指す。

同時に排尿困難・頻尿・尿意が差し迫る・血尿などをともなうことが多い。

痛みの種類は、「熱感」をともなう痛み・「しみる」ような痛み・「脹る」ような痛み・「絞られる」ような痛み・「刺すような」痛みなどが存在する。

痛みを生じさせる原因によって痛みの種類が異なってくるのであるが、以下の解説を参考にしていただきたい。

①下焦湿熱による排尿痛脂濃い物や甘い物、味の濃い物の過食やアルコールの常飲、外界の湿気などが原因。

体内に余剰水分が生じ、循環や排せつをせずに長期間留まることで熱気をおびる。

膀胱において熱気を帯びた水分が阻滞することから排尿痛が生じる。

(特徴)
耐え難い「激しい」痛みが生じる・尿色は赤く濁っている・尿石が混じることもあるなど
(身体症状)
水分過多・熱所見が見られる。口が苦く口が乾く・大便がすっきり排泄できない・お腹の張り感など
 

②心火による排尿痛六腑の「小腸」は取り込んだ栄養分を身体に必要な物質と不要な物質に分ける役割を担う。

この「小腸」と五臓の「心」は密接に関与している。過度な精神刺激などが原因で心の活動が活発になり、生じた熱が小腸に伝わるために排尿痛がおこる。
(特徴)

「灼熱感」を伴う痛みとなる・痛みの程度は比較的軽度・尿量少なく色は黄色い
(身体症状)

顔が赤い・のどが渇く・冷たい飲み物を好む・口内炎が出来る・動悸・不眠など

③下焦血オによる排尿痛

外傷や手術・冷えなどによって下焦(下半身)にオ血が生じることが原因となる。オ血は膀胱への気・栄養供給を阻滞させる。膀胱の排尿機能が低下した結果、排尿痛が生じる。

(特徴)

「鈍い」また「刺す」ような痛みが生じる・血尿が出たり血塊が混じる
(身体症状)

下腹部が痛む(痛みは固定痛)・唇が紫色・舌に点々が見られるなど

④肝鬱による排尿痛五臓の「肝」の失調に由来する。「肝」は全身の循環を煌びやかにする役割を担っている。長期間ストレスを感じる・精神的な抑欝を受ける・怒りなどの急激な精神刺激などにより「肝」が失調する。「肝」の失調は全身症状として出現するが、「膀胱」においては排尿機能の低下が出現し排尿痛が生じる。

(特徴)

「刺す」ようなまた「鈍い」痛みが生じる・小便の出し渋りが出現する
(身体症状)

頭痛・めまい・口が苦い・下腹部の張り感・月経不調など

⑤腎陰虚による排尿痛

「膀胱」は五臓の「腎」と密接に関係している。熱病による傷液の損傷・過剰な性生活・長期間病気を患うことなどにより腎に存在する陰液が虚損する。結果、相対的な熱が生じ膀胱に波及することで、膀胱の排尿機能が低下した結果、排尿時痛が生じる。

(特徴)

「熱感」を伴う痛みとなる・血尿が出る・あるいは尿色は混濁している

(身体症状)

全身における微弱な熱症状が生じる。めまい・耳鳴り・のどが渇く・両頬が赤くなる・寝汗・膝腰の重だるさなど。

私もお酒を飲みすぎた翌日に心あたりがあるので、養生していきたと思っています。

スタッフ 杉本

※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載のない症状》に収められています。

県別の大会ではよくある事ですが、今日の選抜甲子園で私の生まれた福岡と育った神奈川の

対決となってしまい、複雑な気持ちで応援していた研修生の大久保です。高校生の野球は

元気をもらえますね!

さて、今日は目の充血についてお話ししたいと思います。

風熱タイプ

 症状 :急激に目やその周りが赤くなる、目の痒み、頭痛、発熱、鼻づまり

 原因 :風寒の邪気が化熱、または風熱の邪気が肺などに入り、そこから目に上がる。

湿熱タイプ

 症状 :少し黄色く充血する、目の乾燥や痒み、消化器系の症状

 原因 :乱れた食事により湿邪が生まれ、それが化熱され目に上がる。

肝火上炎タイプ

 症状 :目の脹痛や目ヤニ、頭痛、口の中が苦く喉が渇く、尿が黄色く便秘ぎみ。

 原因 :ストレスやショックにより肝気がうっ結してしまう。長期化すると化火となり

     目に上がる。

肝腎陰虚タイプ

 症状 :薄く赤い充血が出現したり、治ったりを数年単位で繰り返す、寝汗などの陰虚症状

 原因 :長期間の病気や不健康な生活により肝や腎の陰気が少なくなり、虚火が生まれ目に上がる。

いかがだったでしょうか。今回「目の充血」についてお話ししたきっかけですが、先日、

歯に衣着せぬ愛のある毒舌を言い、テレビでは引っ張りだこのデラックスなタレントさんを

テレビで見た時に『そういえば去年の10月あたり、出る番組全てで目が充血してたなぁ』と

思い出し、自分なりの診断を考えてみようとしたのがきっかけです。詳しい症状を聞いていない

ので、完全に推測になりますが、テレビ出演での疲労と、番組終了のストレスなどが重なった為に

肝火が上炎したのではないかと考えます。ただ、ネットでは『ビタミン不足』とも言っていた

ようで、それを加味すると湿熱タイプも頭に入れながら治療する時は確定できる症状を聞かなければ

ならないなと思いました。

全くの想像で話しが進んでおりますが(笑)良い診断トレーニングができた一日でした。

研修生 大久保昌哉

※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載のない症状》に収められています。

前回からの続き。早速であるが解説に移りたいと思う。

●嗅覚異常の東洋医学的解説

嗅覚の異常・減退を「失嗅」と指す。この「失嗅」と「鼻水」「鼻づまり」は密接に関係しており、同時に見られることが多い。

①肺経風熱による失臭
気候が原因。熱気をおぼた外的環境を身体が感受する・ないし体内に留まることで熱気をおびることがきっかけとなる。これらが鼻の穴に留まることで嗅覚の異常が生じる
(特徴)

嗅覚は低下する・鼻づまりも見られる・鼻水はネバネバしており黄色・発症は急であるが比較的すぐなおる(身体症状)

発熱、寒気、咳、痰が多くでる、脈が速いなどの風邪症状が出現

②胆腑鬱熱による失臭
体表にいた熱性の外的環境がさらに体内に侵入することで生じる。熱がさらにうっ積し、鼻の穴に上襲ことにより嗅覚異常が生じる。
(特徴)

嗅覚が低下・鼻が詰まる・黄色粘稠で臭気のする多量な鼻汁をともなう・(身体症状)

発熱・頭痛・口が苦い・のどが渇く・痰は多い・全身倦怠感・舌の苔は黄色くかつ多いなど 

③脾経湿熱による失臭
飲食不摂生などにより体内に生じた余剰水分が原因となる。これらが消化器に長期間に停滞することでに消化吸収能が低下。そのうちのひとつとして身体上部へのエネルギー供給能が低下する。その影響で鼻の穴の通りが停滞するために嗅覚異常が生じる。
(特徴)

嗅覚の低下・あるいは消失。鼻閉をともなう・鼻水は多量で黄色粘稠で臭気のする(身体症状)

頭重感・頭痛・黄色い痰がでる咳が生じる・すっきりと排便できない・舌の苔は黄色くべたべたしているなど。 

④肺脾両虚による失臭

「肺」は鼻の穴に通じており、「肺」が栄養できないために嗅覚異常が生じる。

長期的な咳症状による「肺」が虚損していること・過労や虚弱体質などにより「脾」が虚損することが原因となる(「脾」は「肺」をバックアップする性質を有している)(特徴)

嗅覚差・白く粘稠な鼻汁が出る。疲れた時に悪化することが多い。

(身体症状)

全身倦怠感・力なくボソボソと話す・小食でお腹が脹る・など

⑤血オ阻肺による失臭「オ血」が鼻の穴ないし嗅覚ルートに生じることが原因となる。

オ血は生理物質の「血」が停滞することによって形成される。冷え・熱・湿気・外傷・代謝の低下・手術後など多種多様である。(特徴)

嗅覚の減退や消失・鼻が詰まる・あるいは鼻水が出る。(身体症状)

頭のふらつき・頭痛・咳が出る・舌の血色が悪いなど。

気血両虚による失臭エネルギー・栄養不足により鼻の穴を栄養できなくなることが原因となる。

疲労・過労・思慮過度・長期間病気を患うこと・慢性病・出産などにより「気」と「血」が不足することが原因となる。
(特徴)
嗅覚の消失・疲労により悪化・鼻水の量はすくない
(身体症状)

 頭がくらくらする・全身倦怠感・脈が弱弱しいなど

スタッフ 杉本

最近読んだ本の中に「嗅覚」についての記載があった。

嗅覚は人間の有する原始的である。食物を口にしていいものか否かを「臭い」を嗅いて判別し、飲食物を口にしていたらしい。

嗅覚に限らず五感に関しては文明の発達により人間は感覚に頼らなくてもいい状況が続いたことで衰えてきているそう。そしてそれが体の異常として現れることもあるらしい。

五感の中でも「嗅覚」。昨今のコロナウイルスを患った場合に出現する症状の一つとして「嗅覚異常」が掲げられている。

コロナウイルスに限らずどうしておこるのであろう?まずはない頭を振り絞り自分なりに考えてみた。

通常、嗅覚は息を吸い込む過程で鼻の中に存在する嗅上皮が臭いをとらえ、脳に情報を伝達する。

その機能が衰弱することで嗅覚異常が起きることが考えられる。機能が衰弱する理由は何か?

①嗅上皮⇒神経伝達⇒脳といった嗅覚を認識するルートのいずれか障害。一例として鼻づまりなどが挙げられる。

②嗅覚を認識するためには吸気(鼻で息を吸うこと)が必要であると仮定。息を吸う力の減弱も嗅覚の減退などにつながるのではないかと推測。一例として加齢による嗅覚現象を考える。

東洋医学的な側面でこれを考えてみる。

鼻は五臓の「肺」に通じている。肺のトラブルにより嗅覚異常を疑う。(そもそもの全身的な肺を正常に働かせる機能の低下も考えられる)

②吸気は「肺」と「腎」の協調作業により行われている。「肺」、「腎」のトラブルを考える。

③水分余剰や代謝異常が生じることによると考えた。(水液が鼻穴部に集まることによって鼻づまりが生じ臭いがしないなどの例)

大きく3つの理由を考えてみたが、そろそろ詳細が気になったため中医書で調べることとした。

以下、しらべた内容の解説に移りたいと思う。

・・・と思ったがかなりの長文となってしったため、「失臭」についての東洋医学的な解説は次回の記事で掲載したいと思う。

「中医書ではどのように記載されているのであろう?」と興味のある方は次回の記事だけでも読んでいただければ幸いです。

少し筆が重くなっているのですが、最近では本を読む中で自分の頭でしっかり考える過程を大切にしております。私のブログを楽しみにしているというもの好きな方がいるとは思えませんが、ご理解いただけると幸いです。いずれはもとの更新頻度に戻れるよう頑張ります!

スタッフ 杉本

昨日、所属する三旗塾主催の大きな勉強会があり、実行委員として大きな仕事をやり遂げたせいか

今日は一日ゴロゴロ休日を過ごしている研修生の大久保です。今年は東洋学術出版社の井ノ上社長と

金子先生がお話しして下さったのですが、お二人の知識の深さに自分の勉強不足さを痛感しながら、

そんな金子先生のもとで勉強させて頂いているありがたさも感じた一日でした。

さて、前回『陰虚証』の症状についてご紹介いたしました。今回はそのメカニズムについてご説明します。

陰液とは、体内で『潤い』『栄養』『静寂』の働きをします。この陰液や血液が熱による病気や慢性病、

過度な夜の営みや精神疲労などにより損傷した為、身体が陰虚の状態に陥ります・・・

伝わりましたでしょうか?私が中医学を勉強する上で大切にしている事はイメージです。

今の説明をもっと分かりやすく皆さんと一緒にイメージしながらお話しします。

まず、火が着いたコンロとその上に置いてある水をはった鍋。そしてその鍋の上には少しずつ水が出ている

蛇口を思い浮かべて下さい。ラーメン屋さんの奥にありますね!

私たちの体内には陰と陽があり、いつも絶妙なバランスで保たれています。先ほどのイメージでいくと

『陽』はコンロで、『陰』が水を張った鍋です。そして、少しずつ蛇口から出ている水は飲食した

ものの水分です。健康な時はこの『沸騰して水が無くならない。かといって水が溢れない』状態にいます。

これが何らかの損傷を受けてしまい、水かさが減ると陰陽のバランスが崩れ、コンロの火力は変わらないのに

鍋の水が沸騰してしまいます。

そのせいで陰虚証は熱症状が出るということですね。イメージできましたでしょうか?

研修生 大久保昌哉

※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載のない症状》に収められています。

本日、第3日曜日。さくら堂の休診日。

ただ院長が講師を務める講座の開催にあたり、さくら堂内は本日運営本部と化していました。

毎年3月の第3日曜日。『オープン講座』という形で塾生だけでなく外部の方も参加いただける講座を開催しております。例年であればホテルでの開催なのですが、新型コロナウイルスの影響もあり今年はzoomでの開催となりました。

事務局さくら堂に置き、スタッフルームや治療ベッドを利用してソーシャルディスタンスをとりながら運営にあたっておりました。私も微力ながら運営のお手伝い・・・。

100名近く集まる講座のため、院内にいる運営スタッフも緊張しながらの開催となりました。

入念に準備をしてきたつもりなのですが、本番が始まればいろいろな問題が出てくるものであっちを解決しては、また新たな問題が。講義時間終始院内をバタバタしておりました。

講義をされている院長には本当に目障りだったと思います汗

ただ、努力が実を結んだかは分かりませんが参加された受講者の皆様にとっていい時間となったことを心より祈っております。

中々、参加者の方の反応がわからない分難しい部分があります。

これが今後のスタンダードになるのですかね?ただやはり顔を合わせて集まれる環境が恋しいですよね。

大きなトラブルはなく無事終えることはできました。参加していただいた方、長い期間にわたり講座開催に向けて準備してくださった委員の方に感謝申しあげます!お疲れ様でした!

p・s ちなみに総合司会は火曜日担当の大久保先生でした。

スタッフ 杉本

※新着時期を過ぎると左サイドバー《みんなでブログ》に収められています。

さくら堂に務め、1年が経過した。

長いようであっという間の1年であったように感じます。

1年前を振り返ってみる。

・待合室にあるお茶(ポッド内)にオウギを入れ忘れ、白湯にしてしまう。(気づいたスタッフがすぐオウギをいれました)

・ブース内の出入りの際、カーテンをくぐるのにいちいち緊張する。(はたから見てもガチガチだったそう)

・昼食に緊張しすぎて咀嚼に長時間を要す。(スタッフの皆さんごめんなさい)

・・・書いているだけで悲しくなる、究極のダメ社員ですね・・・。

おそらく歴代さくら堂に携わったスタッフの中でもかなりどんくさい方なのだろうな…と考えております。

裏を返せば初々しかったともいえるのかもしれないのですが、年たてば変わるもので上記の状況は克服できているものです。

これが克服できているだけでも少しは成長したのだろうと思います。

昨年一年間は院内に限らず本当に激動の一年でした。

大和への移住で右も左も分からない、かつ新型コロナウイルスの影響で会いたい人にも会えない状況が続きました。

世間一般では非常にストレスフルな環境と言われていましたが、自分自身は院内を中心とした周囲の環境ゆえに大変さよりも楽しさをたくさん感じることができた一年でだったと感じています。

自信をもって臨床に臨む、それはまだまだ難しいですが、自信がないなりにブース内では堂々と治療に望めるようになってきているかな?とは感じております。

特別頭がいいわけではないですし、要領がよいわけでもない(むしろ悪い)。

ただ、毎回自分が出来るベストな治療ができるように準備してきたこと・365日中医書に触れてきたこと。これだけは治療者としての自分を支える上での自信にしていきたい、そう考えています。

治療以外のこともいっぱいいっぱいだった昨年度。

日常的な業務に少し慣れてきた今年度は治療者としてもっともっと成長していきたいです。

少しは自分の努力を信じること・そして超一流に囲まれている環境で成長できないわけがないことを自覚して2年目も精進していきたいと考えております!

今年はもっともっと頑張るぞー!

2年目もよろしくお願いします!!!

スタッフ杉本

※新着時期を過ぎると左サイドバー《みんなでブログ》に収められています。

2020/3

安胎の治療とは、心拍確認〜15週めくらいまでで、胎児が未だ不安定な状態の際に、流産しないようにするための治療と考えてください。

通常は2系統あります

1、温陽のツボを使う

ツボの効能が子宮に効く、かつその効能が子宮を温める効果のあるツボをセレクトします。子宮を温めるツボには、子宮内のものを下さない効果(この場合は胎児)も兼ねることが多いからです。白環兪穴など。

2、帯脈をツボを使う

帯脈はちょうどベルトの同じ位置にあり、お腹〜腰をぐるっと一周する経絡。ここを刺激することで、お腹回りが締まり流産しにくくなります。維道穴など

特殊なケース

これは抗リン脂質抗体やプロラクチンA、プロラクチンC、第12因子の欠乏で血栓ができるケースです。俗にいう不育症に当たります。東洋医学の眼からだと血オという状態に当たるケースが大半です。このケースでは活血といって子宮の血オを取り去るツボを常用します。地機など。

大きく安胎治療は2系統+1(特殊ケース)で対応しております。

※新着時期を過ぎると左サイドバー《妊娠中/産後の諸症状》に収められています。

先日手動のみじん切りマシンを買って、色々なものをみじん切りしている研修生の大久保です。

餃子とコールスローとキーマカレー作ってみました!

さて、以前に陰虚証治療のお話をしたのですが、今回は「陰虚証とは何か」について少し深めに

ご紹介したいと思います。

・陰虚証とは

『陰液や精血が不足した状態を表す』です。

陰液?精血?ですよね。ざっくり言いますと、

陰液 →人体にある水分や腎の中にある陰精のこと。

精血 →精気と血液のこと。

陰精?精気? …一つ調べるとまた一つ謎が出てくる(笑)

さらにざっくり言いますと、身体の中の体液や血液。つまり、水分が不足した状態の事を

『陰虚証』といいます。

・症状は

手足のほてり・微熱・午後に増減する熱・口や喉の乾燥・痩せる・寝汗・黄色い尿・眩暈・かすみ目

不眠・夢をよく見る・動悸

・重症化すると

落ち着かない・怒りっぽくなる・頬がチークを塗ったように紅い・咽頭痛・性欲亢進・頭痛

口の中が苦い・空咳で痰に血が混ざる事がある・便秘

などになります。日常生活でそこまで困らない症状が多いので、一見見落とされがちですが、

治療方針を決める重要な手がかりです。

上記の症状で「何となく不調」とお困りの方は一度ご相談ください。

次回は陰虚証になるメカニズムを詳しく解説していきたいと思います。

研修生 大久保昌哉

※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載のない症状》に収められています。

 「声が小さい」小学校〜高校時代の成績表ないし三者面談での教員から杉本に対する評価である。

意識して自分の中で、大きな声を出すように努めてみる。

最初の数回は大きな声が出るものの時間の経過とともに疲労感を感じ声が小さくなってくる。

それでも頑張って声を出す。息切れがする。

それでも頑張って声を出す。疲弊しきってしまい声を出すこと自体が億劫になってしまう。

そんな経験をしたことがあることは私だけではないのではないでしょうか?

上記症状を「少気(しょうき)」と東洋医学では指す。

今回はこの少気についての解説を行いたいと思う。

●少気(しょうき)とは??

息が続かずに声に力がない、話すことがおっくうになる・息切れがするなどの症状を総称して「少気」と呼ぶ。その名の通り、エネルギーが少ないことが原因となる。呼吸や発生に関与するエネルギー(宗気)の不足によるものが多い。全身症状としても倦怠感・疲れやすい・脈が弱弱しいといったものがみられる。水湿・食滞・水飲・気機の阻滞によっても少気は現れるが、主に五臓六腑の失調に由来するものが多い。以下、解説に移りたいと思う。

①脾気虚による少気

消化器の機能低下が原因となる。飲食物から得たエネルギーは宗気を構成する物質のひとつである。もともと虚弱体質であることや長い間病気を患うこと、過労などによって消化器が損傷すると飲食物からエネルギーを取り込む力が減退・体内のエネルギーが不足するために少気となる
(特徴)
ボソボソ声で話す・疲労により悪化する
(身体症状)
食欲不振・小食・下痢・食後お腹の張り感を伴うなど。
 

②心気虚による少気五臓の「心」は全身の生命活動を主宰するとされている。老衰・長期間病気を患うこと・過度な精神刺激による精神失調などに「心」が損傷すると全身の生命エネルギーが低下・不足してしまう。

エネルギーの不足症状のひとつとして、宗気不足が生じ少気が生じる。(特徴)

疲労により悪化
身体症状)

動悸・汗が出る・精神疲労・眠れない・寝ても目が覚めやすい・舌の色は淡いなど

③肺気虚による少気
呼吸や発生を主る五臓「肺」の虚損による。肺疾患を患う・長期間咳症状が続く・虚弱体質であることなどが肺の損傷を招く。呼吸する力・発生する力が低下・不足することで少気が生じる。
(特徴)

疲労や長期間話すことで悪化・声が低く弱弱しい(身体症状)

風邪をひきやすい・全身疲労感・呼吸も弱く浅い・汗がでるなど

④熱傷気陰による少気熱によりエネルギーが消耗されることが原因となる。熱が五臓の「肺(呼吸器)」や六腑の「胃(消化器)」に侵襲し、エネルギーを消耗させることで不足し、少気となる。(特徴)

夏の暑い時期や熱病の後期に見られることが多い

(身体症状)
全身疲労感・汗が出る・口が乾く・便は乾燥する・便秘・舌のコケは少ない・体が熱い・動悸など

スタッフ 杉本 

※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載にない症状》に収められています。

頭暈について調べる中で、同じ頭項症状に「頭揺」をいう言葉を見つけた。

「頭」が「揺」れる。初見の言葉で眩暈とはどう違うのか?と気になってしまった。

そこで、今回は「頭揺(ずよう)」について調べたことを記したいと思う。

●頭揺(ずよう)とは?

頭部がゆれたり、震えたりする症状を指す。自覚の有無を問わず頭が揺れを自身ではコントロールできない。「めまい(頭暈)」・「頭重感」と同時に見られることが多いが、本症では頭の揺れを主症状としたものを述べていく。

●「頭揺」についての東洋医学的解説

「動揺」の性質は「風」によるものが多い(風が吹いて揺れるイメージ)。

体内に生じた「風」が頭部を侵襲することで、「頭揺」が生じる。

①風陽による頭揺精神抑鬱が長期間続く・怒りの感情が頂点に達するなどがトリガーとなる。これらの感情は五臓六腑「肝」の失調をもたらす。「肝」は「風」と密接に関連しているとされている。「肝」が失調し、体内に風が生じ頭部を侵襲することが頭揺が生じる。

 (特徴)

頭の揺れ方は激しく突然発症することが多い。ストレスや精神的緊張が機縁となり頭揺が出現する。

(身体症状)

 めまい、四肢のふるえ・顔や目が赤い・口は苦くのどが渇く・舌は赤くコケは黄色いなど。 

②虚風内動による頭揺加齢により体質が虚弱となること・病後に身体の整理物質が不足することが原因となる。

身体の中の潤い物質が不足して体内に熱が生じる。熱が生じた後に風が生じ、頭部に上昇することで頭揺が生じる。(特徴)

頭の揺れ方は比較的穏やか・長期間続くことが多い・自覚していないことが多い(身体症状)

不眠・寝汗・目の乾き・かすみ・膝腰が重だるくて力が入らない・耳鳴り・倦怠感が強くやる気がでないなど。

スタッフ 杉本

※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載にない症状》に収められています。

通勤途中にある家の庭に河津桜とソメイヨシノが一本ずつ植えてあるのですが、満開の赤と少しずつ

増える薄ピンクを見るのが毎日の楽しみになっている研修生の大久保です。

さて、今日は石灰沈着性腱板炎のお話です。漢字というのはありがたいもので、字を読めば何となく

お分かりですよね。石灰(カルシウム)が沈着して腱板(肩)の炎症を起こしたという事です。

肩はほぼ全方向に動きますので、その動きをサポートする為に三角筋を始め、大小9つの筋肉が

肩の関節を横断しています。その腱や関節を保護する袋の中で石灰が挟まって痛みが出るのです。

因みに、よくスポーツクラブで「筋と腱て何が違うの?」と、聞かれるのですが、大まかに言うと

一緒だと思って頂いて結構です。皆さんがよく知るアキレス健はふくらはぎにある腓腹筋とヒラメ筋が

足首付近で合流して硬くなったものです。そう考えると一緒ですよね!

話は戻りますが、この腱板炎を治療した時の事です。

鍼が苦手で時々肩や腰の痛みをマッサージで治療している方なのですが、三日ほど前からいつもの痛みとは

違う激しい痛みが出たという事でした。思い当たる原因を聞くと「つまずいた時手か肘を突いた」「重たい

ケースを棚の上に乗せた」と複数ありましたが、これらの結果で身体に出る症状は“気滞”“血オ”

“経絡損傷”“経絡阻通”となり、どれも治療法の共通点は行気があるので、マッサージの行気作用でも

効果が期待できると判断し、その日の治療を終えました。

後日病院を受診された所、レントゲンに石灰が確認され病名が確定されたのですが、治療の次の日から

痛みは引いたので様子見という事で帰られたそうです。

あれから二週間経ちますが、痛みの再発も無いので今回は行気が上手くいったと言えるかもしれません。

物理的に考えても関節に石灰ができる今回の例や、筋肉が拘縮する五十肩など、肩周辺の疾患は

長い治療期間が必要になる事が多いのですが、幸いにも短期間で改善できた症例となりました。

研修生 大久保昌哉

まだ私に見せられる筋肉があった時の三角筋…

※新着時期を過ぎると左サイドバー《石灰沈着性腱板炎》に収められています。

鼻水が止まらないなど、鼻の中から鼻水が出る量が多い状況を「鼻流涕」という

以下、この「鼻流涕」について解説していきたい。

①風寒による鼻流涕寒冷な外的気候が原因となる。

気候が身体に影響を及し全身の運搬エネルギーが低下することで、鼻部に滞りが生じた結果、鼻流涕となる。
(特徴)
鼻水はサラサラしており量が多い・鼻孔は塞がれる・クシャミは頻回
(身体症状)

寒気がする・発熱・頭痛・咳が出る・汗はでないなど。

②風熱による鼻流涕高温な外的気候が原因となる。

気候が身体に影響を及し全身の運搬エネルギーが低下することで、鼻部に滞りが生じた結果、鼻流涕となる。
 (特徴)

鼻水は黄色くネバネバしている・量は多い

重症の場合は鼻孔周囲は赤く腫れ痛みを伴う・鼻は塞がれる

(身体症状)

寒気・発熱・頭痛・咳・汗が出るなど。

③湿熱阻滞による鼻流涕体内の余剰水分に由来する。

脂濃いものや甘いもの、味の濃いものの過食やアルコールの過剰摂取により「湿熱」が生じる。

湿熱は消化器の能力の低下を招く。吸収した水液物質の運搬能力の低下した結果、鼻部に水液物質が停滞することで鼻流涕となる。
(特徴)

鼻水は黄色く濁っている・量は多い
重症の場合は鼻水は鼻からのどに流れ込む・生臭い臭気を感じる(身体症状)

頭重感・口の中が苦くネバネバする・飲み物を欲さない・小便が黄色い・舌のコケが黄色くボサボサしているなど

④燥熱による鼻流涕
高温・乾燥した気候に由来する。これらが鼻孔部に侵襲することや肺を損傷させることで、肺の全身運搬エネルギーが低下した結果、鼻流涕がおこる。
(特徴)

鼻水は黄色くネバネバしている・量は少ない・血液が混じるあるいは膿血性の鼻水である・鼻は乾燥して痛む(身体症状)

頭痛・口やのどが乾燥し苦い・冷水を好んで飲む・便は乾燥し小便は黄色いなど

⑤気虚による鼻流涕全身のエネルギー物質の不足により生じる。五臓六腑における「肺」に多くみられる。

肺の機能のひとつとして、体表面から身体に必要な物質が漏れ出ないよう調整する機能がある。

皮膚における汗などが代表的であるが、鼻における鼻水も同様である。

肺が失調することで鼻に存在する鼻水が漏れ出てしまうために鼻流涕が生じる。
慢性的な咳症状・虚弱体質などが原因となる。
(特徴)

鼻水は水のようにサラサラしている

日が経つと白くネバネバしきることが難しくなる・時には黄色みを帯びることもある。(身体症状)

感冒にかかりやすい・ボソボソ声で話す・全身倦怠感・下痢症状など

⑥腎虚による鼻流涕五臓六腑の「腎」の失調による。

腎は物質を一定の位置にとどめておくエネルギーを有している。

ここでは、「鼻水」を「鼻腔・鼻孔」内にとどめておく作用が低下する事を指し、ゆえに鼻水が漏れ出てしまう状態が生じる。

加齢や大病・長期間病気を患うこと・過剰な性生活などが原因となる。(特徴)

鼻水はサラサラしている・量は少ない・寒冷刺激によって量は増える・慢性的に持続ししばらく治らない・鼻は塞がるなど(身体症状)

嗅覚減退・腰と膝の痛み・手足の冷えなど

スタッフ 杉本

四肢腫脹、これは上下肢の「むくみ」が生じる一つの症状を指す。

手足左右すべてに出現するもの・上肢、下肢のみに出現するもの・両側あるいは片側のみ出現するものなど生じる部分は様々である。

以下、腫脹が出現する基本的な4パターンの解説になります。

①湿熱蘊結

もともと身体の熱が旺盛な方に見られる。寒さや多湿な気候が身体に影響を及ぼすことで、熱の停滞が促される。熱の停滞は体内の水分の停滞も引き起こすため四肢に腫脹が生じる。また熱や停滞した水分は身体の生理物質の運行も阻害する。これも手足の腫れを生じる原因となる。熱由来であることから腫れのほかに疼痛や熱感を伴う。

(特徴)熱由来であるために腫れのほか、痛みも伴う。患部は光沢のある発赤・熱感が生じる。

(身体症状)関節の腫脹や痛み・皮膚の灼熱感、発赤・発熱・悪風・口が乾くなど。

②気滞肌表

体表の皮膚・皮下組織・筋肉における運行障害が原因となる。運行障害の原因としては、精神抑鬱や運動不足などの内的要因や気候などの外的要因によるものがある。

(特徴)循環に滞りのあるため張り感が強い。弾力性のあるむくみ・張った感じを自覚している・押してもすぐ戻るといった特徴がある。

(身体症状)胸脇部が張って苦しい・よくため息をつくなど。

③寒湿凝滞

寒冷な気温・多湿な気候が体内に侵入することで体の循環に滞りが生じることが原因となる。

寒冷な気候は体内の生理物質を凝縮させる(水⇒氷)。また多湿な気候は体内の生理物質を停滞させる(ネバネバ・しどじどしているため)。

これらが体内に侵入することで生理物質の滞りが生じ、腫脹として現れる。

(特徴)手足の固定性の関節痛(特に下肢)・手足の脹れ・重いだるくて動かしにくい 

(身体症状)口が頭をくるまれたような頭重感・口が乾かないなど

④気虚血オ

体内の生理物質押し進めるをパワーが弱い・不足することにより部分的に滞りが生じることが原因となる。加齢・長い間病気を患う・飲食物の不摂生などがもともとの原因となる。

(特徴)手足・両下肢のむくみ・押して陥凹してももとにはもどりにくい

(身体症状)手足の冷え・肢体の痺れ・運動無力・皮膚に紫色の斑紋・甚だしければ半身不随など

スタッフ 杉本

※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載にない症状》に収められています。

以前、花粉症に関連して「目のかゆみ」について解説させていただいた。

「かゆみ」に付随して赤みや充血が伴う方も多く見受けられるでしょう。

目の赤くなる症状は、「結膜」という眼球の表面おおう薄い透明な粘膜の炎症によってなることが多い。「結膜」は目の表面の粘膜には、目に入ってきた異物や病原体が目の中に侵入するのを防ぐはたらきがある。 炎症を招く原因となるのは、花粉症などのアレルギー性によるものや、ウイルス性・細菌性によるものなどが挙げられている。

それでは以下、「目赤」についての東洋医学的な解説を行っていきたいと思う。

●「目赤(もくせき)」とは?

目赤とは、眼球の白い部分が赤くなる状態を指す。両目、片目のみの症状がある。

体内に生じた熱が身体上部に上り、血とともに目に集まることにより生じる。熱の度合いが強いほど赤みも鮮明となる。その他、気候や異物が入ることも目が赤くなる原因となる。

 ①肝胆火盛による目赤

五臓の「肝」は目に通じるとされている。ゆえに「肝」のトラブルは目症状として現れやすい。

長期間ストレスにさらされることや精神抑鬱、強い精神刺激は「肝」の機能失調を招く。

機能失調が長期間続くことで体内に熱が生じ、生じた熱が目に上炎するために目赤が生じる。

(特徴)

両目が鮮紅色となる。目の脹痛をともなう。(身体症状)

頭痛・口が苦く咽が乾く・胸肋部の張り感、痛み・尿が黄色・便秘・舌が赤いなどの熱症状

②肝腎陰虚による目赤「肝」トラブルによる目赤。目は「肝」から栄養物質・潤い物質の供給を受けている。

「肝」において栄養物質・潤い物質が不足してしまうと、五臓の「腎」よりバックアップを受ける。

「肝」「腎」双方とも不足してしまうと、潤い不足から体内に微弱な熱が生じてしまい熱が上炎し目に到達することで目の赤みが生じる。

潤い物質が不足する原因としては長期間病気を患うことや飲酒過多・過剰な性生活などが挙げられる。

(特徴)

両目が淡紅色となる・緩やかに目が淡紅色となる(身体症状)

腰膝の重だるさ・手足胸部のほてり・寝汗などの症状

③酒毒による目赤アルコールが原因で体内に熱が生じることが原因となる。消化器で生じた熱が「肝」に波及しさらに目に到達することで目赤が生じる。アルコールの常飲他、味の濃い物の過食や湿気の多い環境も原因となる。

(特徴)

両目が次第に黄赤色となる。(身体症状)

目の乾燥・痒み・体の重だるさ・頭の重だるさ・大便はベドベドしてすっきり出ないなど。

今回は内臓失調型の目赤の解説を行わせていただきました。

少し解説が長くなってしまいそうなので、続きは次回に…。

スタッフ 杉本

※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載にない症状》に収められています。

去年末に迎え入れた保護猫達も家に慣れてきたので和室を開放した所、開始1分で畳に爪痕を

残された研修生の大久保です。壁をガリガリしない良い子達だったのですが、追いかけっこ

する時は踏ん張って爪を立てちゃいますよね。初めて猫と一緒に暮らすので、毎日悪戦苦闘

しております。

さて、先日私の患者さんで身体の症状とツボがリンクする興味深い話を聞かせて頂いたので

ご紹介したいと思います。

その方は元々軟便気味だったのですが、何日か下痢が続く日があったようで、思い当たる事と

言えば何の薬かは分からないが、種類を変えたものがあると仰っていました。

と、ここまでだったら薬が合わなかったり、元々の陽虚体質が更に強まってしまったのだと

推測するのですが、症状が最も辛かった日の夜は脛の筋肉がつってしまい、夜眠れないほどだった

と言う事でした。

この脛の場所ですが、胃の経絡の上巨虚(じょうこきょ)というツボがあります。そして、この

ツボは大腸の下合穴(しもごうけつ)と言って、便の異常が出た際によく使われるツボでもあります。

まさに症状とツボがリンクしたんんだと思います。

その後患者さんは下痢がおさまるのと同じようにスネのつりも無くなり、以後再発は無いようで

良かったのですが、患者さんから勉強させて頂く事は沢山あるなと思う瞬間でした。

研修生 大久保昌哉

※新着時期を過ぎると左サイドバー《臨床のお話》に収められています。

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