〒242-0021 神奈川県大和市中央3-8-26 杉中央ビル1階

営業時間
9:30~18:30
定休日
水曜日・金曜日・日曜日・祝日

さくら堂には老若男女・そして多種多様な体の悩みをお持ちの方がご来院されます。

本日は最年少は3歳(同伴者ですが)・上は80代後半の方がお見えになられました。

治療を通じていろいろな方と関われることに感謝し、日々過ごしております。

症状が良くなる方がいる一方、状態がなかなか変わらない方もいらっしゃいます。

診断に自信が持てなかった際や治療結果が出せなかったときに今までは落ち込むことが多かったです。(周囲のスタッフは私の姿を見てわかるほどの落ち込みようだそう…大いに反省…)

ただ最近では自分が落ち込むことは患者様に対しては何も生まないのでは?と感じ始めました。

必要なのは「やってしまった・・」と落ち込むのではなく、「次どうするか」「○○が足りないので次に向けて何を勉強するか」のほうがよほど大切だと気づく。

患者様には誠意を尽くしたい。そのためにはより良い治療ができるために時間を使いたいです。

最近では落ち込むことよりも、悔しいと思う事のほうが増えてきました。

自身でも気づかなかったが、「悔しさ」は自身とって大きなモチベーションになる。

いい治療ができるように悔しさを糧に精進していきたい。

半人前に落ち込む暇はないので、その時間があるならば中医書を読む等に充てたいと思います。

スタッフ 杉本

※新着時期を過ぎると左サイドバー《みんなのブログ》に収められています。

こんにちは!研修生の大久保です。

先日『いびき録音アプリ』をインストールして自分のいびきを聞いてみたところ、一晩中地響きのような

いびきが録音されていてショックを受けました。西洋医学的には「肥満」「疲労」「ストレス」「睡眠不足」

が原因に挙げられるのですが、中医学的にはもう少し詳しく原因を分けます。私同様いびきに悩まされている

方は是非ご一読ください!

①肺に邪が入るタイプ

 症状)途切れ途切れでよく響くいびき、鼻づまり、鼻水、咳で胸が苦しい、喉が痛痒い

 原因)外にある六邪(風暑湿燥寒火)が肺に侵入し、肺から鼻に流れる気が乱れる

②痰熱タイプ

 症状)雷のようないびき、痰が絡む息づかい、胸肋部が苦しい、出にくく黄色い痰

    口が乾き汗が出る、便秘気味

 原因)火熱の邪が侵入したり、心配事が長期化してしまう事で体内に熱が産生されます。この熱が

    津液(体内の水分)を蒸発させ痰ができ、これが肺の働きや気道の道で邪魔をします。

③脾虚タイプ

 症状)重苦しいいびき、喘ぐような呼吸、お腹が張る、粘っこい痰、疲れやすい、軟便、肥満気味

    日中眠い、舌の両側に歯形がつく

 原因)消化器の弱い体質や暴飲暴食で脾を傷つけてしまい気の流れを悪くする。流れの悪い所には

    痰が生じ、それが肺の働きを邪魔します。

④血オタイプ

 症状)大きいいびき、窒息するような呼吸、寝相が悪い、頭痛、喉鼻が腫れて痛い、

    喉が渇くが水を飲みたくない

 原因)外傷や熱に関係する邪が入ったり、心配事の長期化により熱が生じ、津液では無くここでは

    血の流れを悪くし血オを作ります。これが肺や喉や鼻に入りいびきの原因になります。

いかがでしょうか。声の響きや日中に出ているサインで4つのタイプに分けられました。原因が分かれば

日常生活で気を付ける事もできますね!ちなみに私はコロナ太りや、お酒好きなのもあって③の脾虚タイプ

かなと思います。まずは一ヵ月、適度な運動とほどほどのお酒でどれ程改善できるか実験してみます!

研修生 大久保昌哉

※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載のない症状》に収められています。

前回、出産後の身体の痛みについて解説しました。

今回では出産後の「腰」の痛み。中医書には「身痛」、そして今回の「産後腰痛」は分類して記載されております。

産後の痛み症状の中で、よく見られる症状の一つである「腰痛」。

これは、各種内科由来の腰痛とは別の原因・治療法があると考えられ、後世の医師は伝記で論述しております。 

基本的な「産後腰痛」の原因として挙げられているのは「血不足型」・「気候由来型」「オ血型」  

・「腎虚血虚型(エネルギー・栄養不足型)」…生殖機能に大きく関与する五臓六腑「腎」。出産時活発に活動を行うことで産後「腎」は疲れている(エネルギー不足)状態となります。加えて出産は多くの出血を伴うことから、血の不足も伴います。「腎」は伝統医学上、「腰」に関与していること、加えて血(栄養)不足ゆえ筋肉を滋養されないことから腰の痛みが生じる。

よくみられる症状…めまい・耳鳴り・顔色が彩りがない・手足の知覚障害etc.

・「気候由来型(冷・湿気型)」…産後エネルギー不足である身体は外的環境から身体を守る力が減弱しているために気候の影響を受けやすい(特に寒さ、湿気)。冷えや湿気はエネルギー・栄養物質の運行障害を生じやすく、血(栄養物質)の滞らせ、腰の痛みが生じる。

よくみられる症状…冷えにより悪化、動かしづらい、お腹とともに冷えるetc.

・「オ血型」…エネルギー不足(運動量低下や物理的圧迫も加わるか)ゆえ全身の供給エネルギーの低下が生じてしまう。滞りが生じた結果、血オが発生。刺すような腰の痛みが生じる。

 よくみられる症状…活動後に少し柔らかくなる、下腹部の痛みetc. 

上記基本的な産後腰痛の代表的な3例を述べさせていただきました。

共通することとして、出産を通じて女性は伝統医学上の物質(エネルギー・栄養)の損傷がが生じていること。それが各種症状として出現(今回は腰痛)していること感じていただけたかと思います。

実際には主にお話を通じて、産後の腰の痛みを特定し治療を行っております。

お悩みの方、該当される方は当院へぜひ一度ご相談下さい。

スタッフ 杉本

※新着時期を過ぎても《妊娠中/産後の諸症状》に収められています。

2020/11

五臓の協調・規制関係における解釈は、五行論の相生、相剋を基本に歴代解釈されてきました。

五臓の関係論①を参照。

しかしそれだけではありません。

ひとつが気の方向性の問題です。

肝気は全身。

心気は全身。

脾気は上昇。

胃気は下降。

肺気は下降と内→外へ。

腎気は上昇と内→外へ、外→内へ。

となります。細かくするともう少し複雑になりますが、概ねこんな感じです

例えば肝気の全身へ気を送る働きは他蔵の気の運動のバックアップ機能というか補助機能の役目を担います。

ここがトラブルと心気が巡らず動悸があらわれやすい。

脾気は上昇せず、逆に下降に転じてしまい下しやすくなる。

胃気は下降せず、停滞するともたれ、逆行すると嘔吐しやすくなる。

肺気は下降せず、尿量が少なくなったり、逆行すると咳が出やすくなります。あるいは外へ排泄する力が弱まり呼吸が浅くなる。

腎気は上昇を失い、逆行すると頻尿があらわれたり、外に排出する力が弱まると逆に浮腫みや尿不利になります。また、内へ引き込む力が弱まると深い呼吸が出来なきなる、などなどの症状があらわれやすくなる。

よく肝の疏泄(気を促す力)が失調すると自律神経失調症のようになりやすい、と言われるのはこのような作用によるものなのですね。

※新着時期を過ぎると左サイドバー《基礎中医学》に収められています。

ありがたいことに最近は婦人科系疾患の患者さんの治療に携わらせていただく機会が多いように感じます。

勉強不足なこともありますが私は性別が異なる故、分からないことが多い領域です。

そして男性は経験することがないこともあり、女性特有の身体の辛さや心理的状況は完全に理解することは難しいのではないかとも思います。

ただ、分からないゆえ少しでも寄り添えるように力を入れて学ぶべき分野であるとも感じています。

同性だからこそ話しづらい・異性だからこそ話しやすいこともある。

そんな時にそっと寄り添えることが出来るような治療ができればと感じております。

前置きが長くなってしまいましたが、今回は「出産後の体の痛み」。

具体的な症状としては、「腱鞘炎」、「腰痛」、「肩甲骨周囲の痛み」、「恥骨痛」を述べられる方が見受けられました。

中医書には「産後身痛」という表記があり解説したいと思います。

(「産後腰痛」は別の単元が見られたため、また別の機会に解説します。)

原因としては大きく3つ。「血虚」・「血オ」「風寒」

①「産後血虚身痛」…栄養不足のために筋肉を養うことが出来ない。ゆえに筋肉が硬くなってしまい身体の痛みとして出現する。動きがスムーズでない・顔色が青白い・動悸・体がだるくて力が入らない等のその他身体症状が見られることが多い。

②「産後血オ身痛」…運行ルートに滞り(詰り)が生じることで筋(腱)と脈が通じなくなる。張り・引きつり・はりで刺したような痛みが出現する。顔色や唇は血色悪い・下腹部は痛む・患部を押されると嫌な感じがする等のその他身体症状が見られることが多い。

③「産後風寒身痛」…産後は諸エネルギー物質の消耗が激しいゆえに、気候からの影響も受けやすい。気圧や寒さがエネルギー・栄養物質の運行ルートにおよぶことで身体の痛みをして出現する。首の後ろや背部は硬い・寒さを嫌がる・食事量の減少等のその他身体症状が見られることが多い。

上記三例はあくまでも中医書における代表的な体の痛みの原因となります。

概要把握のための参考になれば嬉しく思っております。

「産後の身痛」は実際に身体に置き換えて考えてみるとその他にも様々な原因が考えられます。

お悩みの方は、痛みを生じる原因の解説を含め治療をさせていただきたいと思っておりますので是非一度当院へご相談下さい。

スタッフ 杉本

※新着時期を過ぎても《妊娠中/産後の諸症状》に収められています。

2020/11

古代中国人は内臓を五臓六腑にカテゴリー化して、その病理を研鑽する。

五臓はそれぞれ個性をもつ主役級の内臓。

六腑はおもに消化器系のそれぞれの部位を指す。

つまり六腑でいかに栄養物を消化吸収して、それを五臓がそれぞれの役割で運用するかということであろう。

銀行に喩えると一般の人から預金を集める業務が六腑の役目、そのお金を企業に貸し出すか?国債を買うか?はたまた個人の学資ローンや住宅ローンに回すのが五臓の役目ということだろう。

古代中国人の目の付け所の凄いのは、この五臓が独立した器官でありながらも、互いに連絡を取り合う関係だということに着目した点であろう。

つまり相互に依存しあっている点に気づいているところが凄いのだ

ではどのような依存関係があるのか?

当然ながら五臓のカテゴリー化は当時の先端科学である五行論の影響を受けたものであるから、相生、相克関係論に行きつく。

相生はAが正常だとBも正常に働くというスタンダードな関係。母子関係になぞらえる。

病理ならAが異常なら次はBが異常になるということにも繋がってゆく。また先にBが正常化を失えば、このベクトルは逆転しAの異常も起こりやすくなる。

A→B、B→Aということだ。

次は相克である。これは適度の規制というか監視関係である。

AはBを飛ばしてCを監視もしくは規制する関係にある。この監視力が強すぎるとCを萎縮させ、ある種の病理に至らせるということである。逆もある。CがAの監視力を凌駕する力を持ち始めると、今度はCがAを攻撃するようになる。逆恨み??

A→C、C→Aということだ。

時代が過ぎるとさらに詳細な五臓の気の動きがわかってくる。

すると気の動きというか動く方向から生理・病理を考えるようになる。

では、今日は疲れたので、また近いうちに②をupします。

※新着時期を過ぎると左サイドバー《基礎中医学》に収められています。

2020/11

難聴には大きく2種類があります。

腎に係わる難聴と肝に係わる難聴です。もちろん他の病理からくるケースもありますが、基本はこのふたつのどちらかです。

そして突発性難聴に関して言えば、初期なら肝との関連がかなり強いといえるでしょう

ストレス、不安、焦燥感などを因として、あるいは寒熱気血のバランスが崩れる更年期などに突然発症します。

耳の中で雑音があり、騒音と表現する人もいます。

『この雑音、先生に聞こえないんですか?』と言われたこともあります

・・・・(心の中で)聞こえませんが・・・・

まぁ〜それだけ大きい音だということでしょう(;^_^A。

ここは大和市で、厚木飛行場からほどなくです。

人によっては『ジェット機の音』と表現された人もいます。

人の声、自分の声がこの耳ざわりな騒音の中で反響(あるいは埋没)し、声が聞こえにくい感じが突発性難聴の特徴といえるかも知れませんね。

肝のツボを中心に据え、体に聞きながら治療します。


※新着時期を過ぎると左サイドバー《耳鳴り》に収められています。

11月も終盤に入ろうとしております。

寒くなるとともに乾燥も強まる季節となりました。

当院では新型コロナウイルスに対して、アルコール消毒、室内換気、空気清浄機の稼働、待合室での待機時間をつくらない、フェイスシールド着用、黄耆(オウギ茶)の提供等の感染症対策を行いました。黄耆(おうぎ)には衛気(身体のバリア機能)を高める効果があるとされています。

最近では「寒さ」「乾燥」対策に力を注いでおります。

室内のいたるところに暖房器具・加湿器等を設置、満遍なくいきわたるようにサーキュレーターを随時稼働させております

そして、待合室には最先端のあの機械が登場。

そうダイソンです!暖房・加湿双方の機能を搭載した優れもの。

待合室に設置しておりますので、寒い日に来院される方もご安心ください。

さくら堂では、引き続き感染症対策にも力を入れながら診療にあたって参ります。

スタッフ 杉本

血の流れが停滞しておこる病態を血オと言います。

「運行がスムーズでない」・「脈から血が漏れ出て吸収されない」ことが発生原因であると前回説明しました。今回詳細について解説していきます。

運行がスムーズでない

血は脈の中を流れている。気(エネルギー物質)の力で運行し、気・津液(液体物質)とともに流れている。

このことから、①運搬する力の不足や停滞が生じること、②液体物質がベタベタ、③寒熱、④脈がカチカチなど血がスムーズに運行できなくなる原因として考えられる。

①気虚タイプ(推進の力低下)

血の運搬する役割を担う「心」と「肺」。これらの臓腑のエネルギーが不足することで血を運搬する力が弱まり血オが形成される。

気滞タイプ(運搬する力が滞ること)

全身の気の動きをコントロールする役割を担う「肝」。この「肝」の失調は運搬するエネルギーにも作用する(主に停滞)。運搬力が停滞することで血も滞り、血オが形成される。

③水湿過剰タイプ(水液物質ベタベタ)

血と一緒に脈内を走行している液体物質。これらがベタベタになってしまうと血の運行を一緒に阻害されてしまい、その結果として血オが形成される。

④冷えタイプ(血が固まる)

冷えは物質を固める作用を有している。液体が固体に変化するように、冷えにより血が固められることで、血オが形成される。

⑤熱タイプ(煎じ詰められる)

熱もまた血オ形成の一因と考えられる。茶を煮ることで成分を出し尽くすイメージか。

⑥陰虚(脈カチカチ)タイプ

 脈が硬く、運行ルートの狭くなってしまう。狭いルートを通ることは血のスムーズな運行が阻害されてしまい、血オの形成が生じると考えられる。

 

◆脈から血が漏れ出て吸収されない

脈中を流れている血が何かしらの原因により脈の外に漏れ出てしまう。漏れ出た血が吸収されないことにより血オが形成される。

血が脈の外に出る原因としては、①血を脈内にとどめるエネルギーの低下・②物理的圧力、が考えられる。

①気虚タイプ(脈内にとどめておくエネルギーの低下)

気の作用の一つとして、血が脈を流れる際に、脈外に漏れ出すことがないよう防ぐ働きを有する。 

五臓六腑の「脾」がこの働きを担い、失調することで各種出血症状が出現する。血が脈外に漏れ出ることで、血オが形成される。

②物理的圧力(外傷・打撲等)

外傷・打撲などの物理的圧力によって脈が損傷してしまう。その結果、脈外へと血が漏れ出てしまい、血オが形成される。

2回に分けて血オの形成ルートを解説させていただきました。

血オひとつとっても多くの原因が存在するのですね。

どうやったら悪くなるか、どうやったら楽になるかを確認しつつ原因を考えていきます。

(冷えたら悪化、温めると楽なのであれば④冷えタイプなど)

少し専門的な話になりましたが、自分の症状を把握する上での何かしらの力になればうれしいです。

詳しく知りたい方は、ぜひスタッフまで。

 

スタッフ 杉本

 

 ※新着時期を過ぎると左サイドバー《基礎中医学》に収められています。

こんにちは!研修生の大久保です。

皆さん鼻血を出した事ありますか?自慢にもなりませんが私は一度も出した事がありません(笑)さて、この鼻血ですが、ぶつけた等の物理的なものを除いて、七つものタイプに分けられます。簡単ではありますが理由も書いておきます。

①風寒タイプ

 風邪と寒邪が合わさり体表に留まったり背中から肺に侵入します。

 微熱で悪寒があります。

②風熱タイプ

 風邪と熱邪が合わさり体表に留まったり鼻から肺に侵入します。

 高熱が出て悪寒はありません。

③胃火タイプ

 暴飲暴食などで胃に熱が生じ、その熱が鼻に伝わり出血を起こします。

④肝火タイプ

 精神的ストレスにより肝に熱が生じ、鼻に伝わります。

⑤脾不統血タイプ

 慢性病などで虚弱体質になり、血管内に血液を留めておく気の作用が低下し、

 出血します。身体にも内出血が見られます。

⑥腎陰虚タイプ

 腎にある陰(水)が消耗し、相対的に陽(火)が強くなり虚熱が生じます。

 その熱が鼻に伝わり出血を起こします。

⑦陽竭陰脱タイプ

 症状は意識不明で脈は微弱なので救急搬送レベルです(><)

小学校の昼休みによく鼻血を出す友達を思い出しながら書きました。

ダニエル・キーオン医師の著書『閃く経絡』では救命医時代に止血困難で救急搬送された患者を孔最というツボを押して止血したという逸話があります。これから風邪・寒邪の勢いが強くなる季節になりますので、急な鼻血が出ましたら一度お試しください(o^―^o)

研修生 大久保昌哉


※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載のない症状》に収められています。

2020/11

この患者さんは不思議だった。

二週間ほど前に2日ほど、起きているときだけ体が硬直し、動けなくなり、胸悶感が出る。
症状から察して狭心症の類ではない。
以前も葬儀の際、死んだ方の霊に取り付かれたり、実際に死んだ方を視覚で捉えたりしてらっつしゃいます。


私の周りにはこういう方がたくさんいるので、不思議なことだと思わないが・・・・・

今回は起因になる出来事がないのが不思議・・・・

これは心血虚の方に良くある現象ですはありますが・・・。

急激に心血虚になるか、心血虚が急激に悪化するかでで良く見られます。

スーパームンのせいでは????

患者さんは『我が意を得たり』の感じで・・・・

ずっとスーパームーンを凝視していたらしい。

これはありか?なしか?

とにもかくも脈診に依拠し心血虚と判断して、その処置をしました。

翌日から元通りになりました。

※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載のない症状》に収められています。

2020/11

足の外果とアキレス腱の間に位置するのが崑崙穴。

数年前までは、実に使いえないツボ位置づけであった。

理由はかなりしっかり押し込まないと反応が見えないからで、私のような軽いタッチでツボの反応を探るタイプには使い勝手が悪かったということ。

あることがきっかけで、立った状態で触れて見た。

なるほどそういうことか

伏臥位でも立った状態に近い、つまり足首を90度位にした状態で探るとツボの反応がわかりやすい。

ツボの軟弱度など個々に違いがある、例えば気海と関元を比べたら関元がより軟弱なケースが圧倒的に多い。

つまりそれぞれの軟弱度合いにも個性があり、深さがあるということだろう。


※新着時期を過ぎると左サイドバー《基礎中医学》に収められています。

お疲れ様です。杉本です。

弁証を立てて(診察を行う)それに沿ったツボを選ぶ。そして鍼やお灸をもって治療を行う。

いわゆる鍼灸師の仕事であり、症状を治療をするために必要な要素であります。

症状を良くできるように必死に努力をする。しっかりとした診察が行えるように書籍にあたったり、

効果を最大限引き出せるように練習する。学生時代にはそういう部分ばかり目を向けていました。

ただ臨床は「症状」ではなく「人」が相手です。

「人」を治療するためには、知識よりも「人」を見る意識が大切なのかもしれない。

一例ですが、治療院にくるまでに至った経緯や、何を求めているのか。

知識や技術だけでは、人を治療することが出来ないのかもしれないと感じています。

そのためにはしっかりと相手を見る必要があるのだと思います。

「症状」ばがりに目を向けていた自分自身に大反省。

まだまだ勉強不足なので学問も大事にしないといけないのですが、しっかりと人を見ることを意識し今後の臨床を大切にしたいと思います。

成長の機会と捉えて今後も前向きに精進してまいります!!!

スタッフ 杉本

お疲れ様です。杉本です。

説明不要のさくら堂治療院の院長金子院長。実は鍼灸師以外にもいろいろな顔があります。

その内のひとつが講師なのですが、本日11月15日学生を主体とした鍼灸グループ(典薬寮会さん)にお招きいただき外部講師として参加させていただきました!(杉本もアシスタントとして参加)

会場は横須賀の神奈川歯科大学。3蜜を避けた状況下の中20名以上を超える受講者を交え開催されました。

テーマは「痺証(ヒショウ)について」。気血の通路「経絡」。この経絡上に生じたトラブルが原因となって生じる症状を「痺証」といいます。鍼灸治療院にかかる患者様の8割強がこの痺証に該当するのですが、発症メカニズムから治療法について、講義および実技を交えて進んでいきました。

普段一番近くで見ている私であるので、復習となる部分が多かったのですが院長の一言一言を通じて新たな発見や知見を得ることができたのでとても貴重な機会となりました。

受講された方につきましても何か学びがあれば嬉しかったなと思います。

典薬寮会・受講された皆様、この度はありがとうございました!!!

スタッフ 杉本

2020/11

この臨床例は年に数回しかできないケースである。

知力と技術がスパークした時しかできない。

今ケースでは妊娠中期を超えるあたりから頸管が3㎝以下になる。

張り止めで何とか小康状態を保ってはいたが、33週あたりから入院レベルに相当する2.1㎝まで縮む。

ここからが技術。

陽陵泉で鼠径部に響かせる。帰来の補法を掛け中を締める。後は中間カンのお灸。

次回検診時にまでに2㎝を下回ると入院。

その間治療できる回数は2回。

結果は2.9㎝まで戻る。

一度縮んだ頸管は戻らいという説もある。

ゴムのように伸び縮みするという説もある。

いづれせよ、強くはないだろうからいつ入院でもおかしくはないが・・・

3,4mm戻ったケースは何例もあるが、正直ここまでの回復は予想外。

本当に良かった。

こういう疾患を一介の鍼灸師に任せてくれた患者さんに感謝する。

本当に決めたいときの治療は、その病理により変わるが、だいたいはシンプルになる傾向がある。

※新着時期を過ぎると左サイドバー《不妊症(雑話、症例、内膜症、その他)》に収められています。

少し初学者向けの記事かもしれません。

刺痛・固定痛(固定性の痛み)」、「夜間痛(夜間に痛むこと)」。

これらは教科書上の血オ症状の特徴です。これさえ覚えていれば試験(血オについて)はパスすることができるでしょう。治療法を学ぶ東洋医学臨床論では「活血化オ」を選択すれば正解でしょう。

しかし臨床に出てみるとここまで単純でなく考えることがとても多いです(血オだけではないですが・・・)。

そこで以下、自分なりにまとめてみることとしました。

血オとは血の流れが停滞しておこる病態を指します。

1)運行がスムーズでないこと、2)脈内から血が漏れ出て吸収されないことが発生原因とされています。

各々考えられる原因として、

 

1)運行がスムーズでない

気虚タイプ(運搬する力の低下)・②気滞タイプ(運搬する力が滞ること)

水湿過剰タイプ(一緒に流れる水液物質がベタベタ)・④冷えタイプ(血を固めるイメージ)

タイプ(煎じ詰められるイメージ)、⑥脈カチカチタイプ

 

2)脈内から血が漏れ出て吸収されない

気虚タイプ(血を脈内にとどめるエネルギーの低下)・②外傷等の物理的圧迫

上記一例かと思われますが、書き出してみると血オ形成には多くのパターンが存在しますね。

血オのみに視点を当てるのか、血オ形成のもととなる原因もアプローチするのか、両方するとしたらウエイトはどのようにするのか・・・。臨床ではあれやこれやと頭を悩ましております。

長くなりそうですので、各タイプの解説は次回の記事で行いたいと思います。

興味のある方は次回もお付き合いいただければ幸いです。

 

スタッフ 杉本

 

 ※新着時期を過ぎると左サイドバー《基礎中医学》に収められています。

2020/11

肝の疏泄失調は大きく三要素を成因とする。

俗にいう精神的ストレスで起こるという。確かにそうではあるのだろうが・・・。
〇肝血消耗型:精神的ストレス肝血の消耗肝の中の気血のアンバランス肝の疏泄失調 ※落ち着かない、臆病、悲観的となり、社会との繋がりでは、言い訳が多い、取り越し苦労、依存性が高い、判断の先送りとなる。 〇肝気の消耗型:精神的ストレス肝気の消耗肝の中の気血のアンバランス肝の疏泄失調※晴れ晴れしない、テンションが上がらない、気力が出ないとなり、社会との繋がりでは疎外感、責任ある立場の回避などに動く。
〇肝気の過多型:精神的ストレス抑圧・我慢肝気の停滞≒肝の疏泄失調 ※自由奔放な私が屈折した形で表現される。イライラ、怒り、攻撃性が強くなる。社会との繋がりでは小言が多い、理屈ばかり、オレがオレがと我が強い。
肝の疏泄失調を起こしやすい人はプライドというか自尊心が総じて高い。相手の放った何気ない言葉にも直ぐに敏感に反応してしまうところがある。 傷つきやすいといっても良い。 また、自由奔放に憧れる心と社会規制を受け入れる心との葛藤が強いゆえのもがきが多くなる。 社会との折り合いをつけるのが下手なところがある。 この辺りの心情から上記3状態の中を揺れ動く。 相手を思う心を常に広げ、開放系の心を保たなければいけないのだ 何こともほどほどとかを意識しながら適度なガス抜きに心がけよう とかく眼が小さくなっては、小さなプライドに焼かれてしまうことになる。 胸に手を当てながら大きく息を吐いてください。 それでもダメならお越しやす

  ※新着時期を過ぎると左サイドバー《基礎中医学》に収められています。

臨床で感じることですが、対人援助職で良しとされる積極的受容(相槌・繰り返し)は鍼灸臨床において望ましいのか?と考えることがあります。

臨床の中で「不安」を口にされる患者様は多いです。それに対して、「いやー心配ですよね。」などの返答は個人的にはどこか他人事のように感じてしまうのです。

おそらく積極的受容に関しては、ある程度の信頼関係を構築する上で役立つのかもしれません。

ただ信頼関係が構築された上で、患者様が不安を施術者に露呈する。

それには積極的受容ではなくてもっと踏み込むことが必要なのかと感じました。

鍼灸師としてしっかりとした技術、知識、経験のもと、治療を提供できるようになりたいです。

それと同時に心の重荷を降ろせるような言葉がけが出来るようになりたいと強く感じます。

日々いろんなことを感じ、学び、教えていただいております。

まだまだ出来ないこと沢山、学ばなければいけないこと山積みです。

一日一日を大切に、たくさんのことを感じながら過ごしていきたいと感じました。

スタッフ 杉本

※新着時期を過ぎると左サイドバー《みんなのブログ》に収められています。

2020/11

喘息発作の方が…
問診。 詳細は省くが、ポイントは待合室に入るなり喘息発作。
風熱だ!
問診で導いた証の確証には物的証拠があったほうが良い。
脈浮数、手示指端の皮膚温が高い。
そこに刺絡。

発作が収まり、喉奥の張り付いた違和感のみ残る。 肝鬱や痰熱残存か? 問診。
痰飲と取る。
豊溜と中の右横二寸の反応点に刺鍼。 
この反応点は堅い感じの10円玉大で、なかなか取れない。
なかなか取れないとき上下、前後、左右の法則を使う。

反応のない同位左側に二本刺鍼。
きれいに反応点が消える。
喉奥の違和感消失。 この状態は慢性期の中のいわば急性期。肺に痰熱がある痰熱壅肺が風熱の邪の影響を受け発作したものである。 発作条件には外邪のほか、飲食の不摂生などもある。 つまり自分の

養生の枠外もあるが、養生次第で起こさなくもできるということだ 

※新着時期を過ぎると左サイドバー《その他の症状》に収められています。

こんにちは、土曜日スタッフの蔵部です。

抜針やお灸の際に皆様から「これってなんのツボ?」と聞かれる経穴がいくつかあります。このツボの名前は?なにに効くの?どんなツボなの?そんな質問にお答えしたいと思います。

今回のツボ(経穴)は腎兪(じんゆ)です。
さくら堂ではお灸などでよく聞かれる経穴だと思います。


場所は腰、腰椎2番と3番の間で中央からおよそ指2本分外側の左右一つずつある経穴です。おおよその部位としては、屈み作業などを続けて腰に痛みを感じた時に「イタタタ…」と手を当てて背中を反らすことがありますね、その時に腰に当てた手の薬指あたりに当たる場所となります。


この位置は腰の中心にあたり、年を取ると曲がってくる場所でもあります。

体のかなめである腰、その腰のかなめともいえる腎兪穴には効能があるのでしょうか、以下で見ていきたいと思います。

腎兪穴の効能は、腎を補う、陽気の大元を盛んにする、腰背をしっかりさせるなど、体の根幹をしっかりさせるものがメインとなります。

また腎は体の中の水の源ともされているため腎兪穴には余分な水を排出しむくみを取る効果もあり、耳と密接な関係があるため、耳(難聴など)に対する効果も持っています。

腎兪は兪、の文字が付くことからその臓器の気の集まるところであることが分かります、この場合は腎の気の集まるところということになりますね。 腎には様々な役割を持っていますが特筆すべきは生命の根源ともいわれる腎精を蓄える臓器であるということです。腎精はまさに生命の輝きであり、年を取ることで腎精は少しずつ減っていき腎精が尽きると生命も尽きると考えられています。

腎兪穴に鍼を打ちお灸をすることで、腎を補い、腎精の減少を緩やかにする。つまり全身の元気を保たせると考えてもよいのではないでしょうか。 他にもいろいろな役割がありますが、この効果を狙うことが多いような気がします。

いかがでしたでしょうか、今回は腎兪穴についてでした。


蔵部友子

※新着時期を過ぎると左サイドバー《みんなのブログ》に収められています。

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046-260-0638

受付時間:9:30~18:30
休診日:水曜日・金曜日・日曜日・祝日

不妊症や生理痛、陰部神経痛、腰痛、坐骨神経痛などでお悩みの方は神奈川県大和市のさくら堂治療へ。ぎっくり腰、椎間板ヘルニア、五十肩、膝痛、寝違えなど、急性期の治療も対応します。

診療日※(予約優先)                              

 
10:00~12:00 受付
15:00~18:30 受付

休     

 

※このホームページは鍼灸治療のほか医学、歴史、地域、時事、感情の動き、院内の出来事などを読み物風として仕上げております。雑誌を読む感覚でお使いくだされば楽しいかと存じます ~スタッフ一同より~

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鍼灸さくら堂治療院

住所

〒242-0021
神奈川県大和市中央3-8-26
杉中央ビル1階

アクセス

相鉄線・小田急線大和駅相鉄口下車、徒歩6分。
駐車場駐車場完備。
瀬谷、三ツ境、相模大野、さがみ野、鶴間、南林間、桜ヶ丘、高座渋谷からもお近くです。

営業時間

9:30~18:30

定休日

水曜日・金曜日・日曜日・祝日

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