血オの形成ルートA

血の流れが停滞しておこる病態を血オと言います。

「運行がスムーズでない」・「脈から血が漏れ出て吸収されない」ことが発生原因であると前回説明しました。今回詳細について解説していきます。

 

運行がスムーズでない

血は脈の中を流れている。気(エネルギー物質)の力で運行し、気・津液(液体物質)とともに流れている。

このことから、@運搬する力の不足や停滞が生じること、A液体物質がベタベタ、B寒熱、C脈がカチカチなど血がスムーズに運行できなくなる原因として考えられる。

 

@気虚タイプ(推進の力低下)

血の運搬する役割を担う「心」と「肺」。これらの臓腑のエネルギーが不足することで血を運搬する力が弱まり血オが形成される。

 

A気滞タイプ(運搬する力が滞ること)

全身の気の動きをコントロールする役割を担う「肝」。この「肝」の失調は運搬するエネルギーにも作用する(主に停滞)。運搬力が停滞することで血も滞り、血オが形成される。

 

B水湿過剰タイプ(水液物質ベタベタ)

血と一緒に脈内を走行している液体物質。これらがベタベタになってしまうと血の運行を一緒に阻害されてしまい、その結果として血オが形成される。

 

C冷えタイプ(血が固まる)

冷えは物質を固める作用を有している。液体が固体に変化するように、冷えにより血が固められることで、血オが形成される。

 

D熱タイプ(煎じ詰められる)

熱もまた血オ形成の一因と考えられる。茶を煮ることで成分を出し尽くすイメージか。

 

E陰虚(脈カチカチ)タイプ

 脈が硬く、運行ルートの狭くなってしまう。狭いルートを通ることは血のスムーズな運行が阻害されてしまい、血オの形成が生じると考えられる。

 

◆脈から血が漏れ出て吸収されない

脈中を流れている血が何かしらの原因により脈の外に漏れ出てしまう。漏れ出た血が吸収されないことにより血オが形成される。

血が脈の外に出る原因としては、@血を脈内にとどめるエネルギーの低下・A物理的圧力、が考えられる。

 

@気虚タイプ(脈内にとどめておくエネルギーの低下)

気の作用の一つとして、血が脈を流れる際に、脈外に漏れ出すことがないよう防ぐ働きを有する。 

五臓六腑の「脾」がこの働きを担い、失調することで各種出血症状が出現する。血が脈外に漏れ出ることで、血オが形成される。

 

A物理的圧力(外傷・打撲等)

外傷・打撲などの物理的圧力によって脈が損傷してしまう。その結果、脈外へと血が漏れ出てしまい、血オが形成される。

 

2回に分けて血オの形成ルートを解説させていただきました。

血オひとつとっても多くの原因が存在するのですね。

どうやったら悪くなるか、どうやったら楽になるかを確認しつつ原因を考えていきます。

(冷えたら悪化、温めると楽なのであればC冷えタイプなど)

少し専門的な話になりましたが、自分の症状を把握する上での何かしらの力になればうれしいです。

詳しく知りたい方は、ぜひスタッフまで。

 

スタッフ 杉本

 

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鼻血

こんにちは!研修生の大久保です。

皆さん鼻血を出した事ありますか?自慢にもなりませんが私は一度も出した事がありません(笑)さて、この鼻血ですが、ぶつけた等の物理的なものを除いて、七つものタイプに分けられます。簡単ではありますが理由も書いておきます。

 

@風寒タイプ

 風邪と寒邪が合わさり体表に留まったり背中から肺に侵入します。

 微熱で悪寒があります。

A風熱タイプ

 風邪と熱邪が合わさり体表に留まったり鼻から肺に侵入します。

 高熱が出て悪寒はありません。

B胃火タイプ

 暴飲暴食などで胃に熱が生じ、その熱が鼻に伝わり出血を起こします。

C肝火タイプ

 精神的ストレスにより肝に熱が生じ、鼻に伝わります。

D脾不統血タイプ

 慢性病などで虚弱体質になり、血管内に血液を留めておく気の作用が低下し、

 出血します。身体にも内出血が見られます。

E腎陰虚タイプ

 腎にある陰(水)が消耗し、相対的に陽(火)が強くなり虚熱が生じます。

 その熱が鼻に伝わり出血を起こします。

F陽竭陰脱タイプ

 症状は意識不明で脈は微弱なので救急搬送レベルです(><)

 

小学校の昼休みによく鼻血を出す友達を思い出しながら書きました。

ダニエル・キーオン医師の著書『閃く経絡』では救命医時代に止血困難で救急搬送された患者を孔最というツボを押して止血したという逸話があります。これから風邪・寒邪の勢いが強くなる季節になりますので、急な鼻血が出ましたら一度お試しください(o^―^o)

 

研修生 大久保昌哉


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